2021.01.30 ON AIR
【Official髭男dism Part2】音楽ライター 阿刀大志さん、ラジオDJ 樋口大喜さん登場!

今週は、Official髭男dismのPart2!
ゲストには引き続き、音楽ライター 阿刀大志さん、ラジオDJ 樋口大喜さんをお迎えしました。

■ライブの魅力

グローバー:先週お二人から色んなお話伺ったんですが、二人とも心掴まれたのはライブだったんだっていうお話がありました。ライブの魅力はどこだと思います?
阿刀:ROCKしてるところですね。パブリックイメージでどうしてもポップスっていう面が強く出てると思うんですけど、ライブとなるともう熱のこもった演奏、パフォーマンスこれが魅力なんだぞっていうことを僕は強く訴えかけたいなと思ってます。
グローバー:特に“このシーンは忘れられないな”っていうのはありますか?
阿刀:僕初めて観た時に衝撃を受けたのは「FIRE GROUND」という曲の間奏でギターの太輔さんがイングヴェイ・マルムスティーンオマージュの弾き方をしたところですね。
グローバー:ハードロック、ヘビーメタルのツボを押してきたなと。どこにイングヴェイ・マルムスティーンを感じました?
阿刀:肩膝屈伸弾きです。
樋口:はははは(笑)
グローバー:樋口さんも“それそれ”っていう。
樋口:そうですね、大輔さんが得意としているギターの弾き方の一つだと思います。
阿刀:その大輔さんの後ろでメロイック・サインを掲げている聡さんという。
グローバー:樋口さんもライブで忘れられないシーンありましたか?
樋口:そうですね映像として記憶に残っているのは武道館公演のアンコール1曲目の「Amazing」という曲でドラムを聡さんが叩きまして。元々聡さんはヒゲダンを組む前のバンドキャリアをドラムからスタートさせてまして、その時にヘビーメタル、ハードロックのバンドやっていたみたいなんですけれども、もうこのドラムもめちゃくちゃ凄くて迫力ありましてヒゲダンのドラムのちゃんまつの方をチラチラ見ながらさとっちゃんがドラムを叩くっていう“凄いパフォーマンス観てるな”っていう感じがありましたね。特にヒゲダンのライブはメンバーひとりひとりが輝く観せ場があると言うか、ライブエンターテイメント追求しているというような感じがあります。

■音楽ライター、阿刀大志セレクト!
「いや、ヒット曲だけじゃないんだよ!ヒゲダン初心者リスナーにも聴いて欲しい!」Official 髭男dism の隠れ名曲TOP3!!!


阿刀:みんな知ってる曲が多すぎるっていう。隠れてくれてないんですよ(笑)

3位:相思相愛

阿刀:これは歌詞とメロディ、アレンジ、もう全部なんですけど特に歌詞で冒頭の“「最低でクズな男になった気分はどうだい?」僕は僕に問う”っていうここでガッチリ掴まれますよね、しかもこの楽曲「相思相愛」っていうタイトルだからラブラブな曲かと思いきや実はそうではないっていう。そこがまた面白いところでサビになると“「相思相愛じゃない」「疑う余地もなく愛はない」それくらい言ってしまったっていいじゃない”ここ韻踏んでるんですけども、いやぁ、そこまで言いますかっていう。クズな自分っていうのを隠してないんですよね。自分に酔ってないっていう。そういう歌詞の作り方が同じ男としては気持ちがいいと言うか。メロディーアレンジも抑え気味なんですけども変にドラマチックじゃないんですよ、なんかこうを盛り上げてやろうっていう感じじゃなくてこの歌詞の世界観に寄り添った落ち着いた展開っていうのがより歌詞を染み込ませると言うか、そこにこの主人公のこのテンション感が伺えるなぁっていう。

2位:夏模様の猫

阿刀:『HELLO EP』の4曲目。アマチュア時代にCDを手売りしてた時に作った曲ということで。本当に短くて2分ちょいぐらいのピアノバラードなんですけどもシンプルなアレンジ、シンプルなメロディで歌詞も特別自分の感情を表現するわけではないんですけども、行間から滲み出てくる情景と言うかそこにグッとくるんですよね。

1位:DRIVER

阿刀:本当にいい曲だと思うんすよね。なんで当時シングルじゃなかったんだろう?って思うぐらいすごくいい曲だと思います。この曲嫌いな人絶対に居ないですよ。ほんと隠しておくには勿体無い。

■音楽シーンに与えているもの

樋口:私はヒゲダンの音楽を通じて日本語とか言葉の重要性に私は気付いたんですね。改めて“日本語っていいな”“日本語の楽曲っていいな”というのに気づきました。
グローバー:日本語の歌詞のはめ方が新鮮だったってお話ありましたけどそこに気づかされた。これはおそらく日本の音楽史にも影響を与えてるだろうと。阿刀さんはいかがですか?
阿刀:僕が思うのは“良い曲だったら何やってもいいじゃん”っていうことなんですよね。例えば大ヒットした『Pretender』なんかもそうなんですけど鍵盤ソロがあるじゃないですか、あれってこれまであまりヒット曲に入っているイメージって無いんですよね。ギターソロも最近の楽曲ってほとんど無くなってきてるじゃないですか、そんな中に鍵盤ソロってっていう。でも楽曲として完成しているからやっていいって言う、まあ当たり前なんですけど“こういうことをやったらウケないんじゃないのかな?”とかそういうこと気にせずに自分たちがいいっていうものを楽曲に注ぎ込んでしっかりと完成させればそれは響く人にはしっかり響くんだというそういうことを改めて証明してくれたのかなっていう風に思います。

■キャッチコピー

樋口:「Official 髭男dism とは… GOOD MUSIC 発明家」
常に研究し続けているからこその良い音楽が出てくるという。そして、もうずっとドキドキワクワクを提供し続けてくれているというところですね。本当にメンバー全員尊敬します、努力家だと思いますね。

阿刀:「Official 髭男dism とは… ハイレベルかつ無邪気な音楽家集団」
4人ともホントただの音楽好きなんですよね。インタビューしたりインタビューの記事を読んだりしてると伝わってくるんですけど、インタビュー中なのに無邪気に4人で“あの時ああだったよね”みたいなのをキャッキャしながら話しするんですよ。その感じを見てて“この人達は本当ただただ音楽が好きで自分たちの好きな音楽を作ってるだけなんだな”っていうことは分かって、でもそれにしてはやってることが異常にハイレベルなんですよ。だからそこでハイレベルになってくるとだんだんストイックになってくると言うか、それでちょっとメンバー間がギスギスしちゃったりとかそんな風になってもおかしくないんですけど、この4人はすごく仲が良いしそういう無邪気に音楽談義を繰り広げてる様子を見るのが僕はすごく好きで。

2週に渡る『Official 髭男dism』最後の一曲は「発明家」で締めくくられました。

PLAYLIST

Stand By You / Official 髭男dism

始まりの朝 / Official 髭男dism

DRIVER / Official 髭男dism

ニットの帽子 / Official 髭男dism

夏模様の猫 / Official 髭男dism

発明家 / Official 髭男dism


■放送後1週間は右のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。

次回のテーマは、まもなくNEW アルバムをリリースする、今、世界ナンバー1の人気を誇るアカペラグループ、ペンタトニックス!お聴き逃しなく!