今週はDAFT PUNKのPart2! ゲストには引き続きSOIL&"PIMP"SESSIONS 社長、80KIDZ ALI&さんをお迎えしました。
■ライブの魅力
グローバー:ダフト・パンクのライブ、日本でも数少ないですがやってくれてます。どんなイメージがありますか?
社長:実は僕、サマソニを見逃してるんです。会場には居たんだけど疲れちゃってて背中で聴いたみたいな…ほんと後悔した。だから生でガッチリ観たことがないんです。
ALI&:僕はそれ観たんですけど、今でこそLEDパネルとか照明とか凄いことになってるのが当たり前なんですけど、その当時そんなものをライブで使うアーティストってあんまり居なかったんですよ。ピラミッドをLEDで縁取って、今その時の映像を見ると結構当たり前っていうかむしろちゃちいかなって思うんですけどその時は凄くて、多分それ以降どんどんステージ照明とかステージ演出のLEDとか照明に関してはアップデートしていったんじゃないかなって思います。
グローバー:私もDA FUNK FEST行ったんですよ、ダフト・パンクが出てくる前に日本のアーティストがライブやって最後にあのピラミッドで出てきてたまげましたよ!ちょっと映画の宇宙船が降りてきたみたいな。宇宙から来た人が本当にやり出したみたいな。
ALI&:それ僕も行きました、めっちゃ高いとこに居るんですもんね2人が(笑)
グローバー:で音が異常にいい。仰るようにあそこからステージの演出の仕方とか、その後EDMとかいろんなところに繋がっていくかもしれないですよね。ダフト・パンクのライブはここが興奮するんだよっていう個人的ツボはどこですか?
ALI&:“ライブってこんなに1曲フルでやらないで途中から繋いでいいんだ!”みたいな。自分たちでライブセットとして“この曲とこの曲、この曲の後にこのリフきたら気持ちいいよね”みたいなのを休まず60分間やるっていうDJの要素と似たセットっていうのがね、もうその時の音でも感動するし、映像とかあのピラミッドでも感動するし、照明とも全部リンクする、2人がボンって浮くタイミングとかっていうのももちろん凄い。全部含めて感動しますね。
■エレクトロ・ユニット80KIDZ ALI&が選ぶ、
「とにかく体が動きだす!ダフトパンク珠玉のダンスナンバー」TOP3!!!
3位:Music Sounds Better With You / Stardust
ALI&:これは多分世界中いろんなフロアで一番かかったダフト関連の曲なんじゃないかなと思います。フレンチハウス全盛期の時にこの曲っていろんなジャンルとも合いますし恐らくこのチャラッチャラって絶対サンプルですよね、往年のジャズとかソウルの。
社長:多分チャカ・カーンじゃなかったかな。
ALI&:あ、確かそうですよね!これかけてスベったことはマジ無いっすね。
社長:そうだねー。
2位:Da Funk
ALI&:これは時代関係なくかけていける曲というか、爆上がりするわけではないんですよ。なんか流れを変えるところ、なんかワンフック欲しい、でも爆上げしたくないっていう時に入れるとフロアももちろんですけど僕がまずいちばんアガるっていう。
社長:大事、それ大事だよねー。自分のメンタルを一回立て直すというかちょっと気分入れ替えることでその先の選曲に結構影響してくるから今の素晴らしい表現だと思いますよ。自分がアガるっていうのは。
1位:Around The World
ALI&:もうこれはフロアではかけるとか関係なく単純にこれで踊りたいっていう1
位です。
グローバー:ピュアな理由ですね。
ALI&:ピュアな理由です!ここでもう少年の気持ちに戻りました。
グローバー:これはもうフロアとかDJプレイとか関係ない。
ALI&:関係ないです、もう別に浜辺でもいいですし河川敷でもいいですし、全然街中でもいいですし、どのシチュエーションでもこの曲は合います。この後、これをきっかけにオートチューンとかが開発されてますからね、これ以降オートチューンていうのが結構主流になってきたので、これが1stアルバムに入ってるっていうのがまず凄いなと。こんなに歴史的名盤だったんだなって改めて感じますね。
■ダフト・パンクが残したもの
グローバー:音楽シーンに与えた影響、歴史を紐解いても面白い存在ですけどお二人はどうですか?ダフト・パンクから貰ってる影響。
社長:SOILでね「Above The Cloud」って曲があるんだけど、これ作ってる時には全く意識してなかったんだけど「Aroound The World」からの影響すげえあるなって思って。
グローバー:知らないうちに頭の中で結構引用してた?
社長:結構引用してた。この頃ボコーダーも使ってたりとか。自分で怖くなったもんこれ。
グローバー: ALI&さんはいかがですか?
ALI&: 80KIDZに関しては最初に代表曲になった「Disdrive」という曲が「Aerodynamic」とか「Robot Rock 」の影響が凄いあるなっていうのはあります。ギターサウンドをどうデジタルというかクラブサウンドにアップデートするかっていう部分で凄いありますし、あと80KIDZが最初に海外のブログである程度ピックしていただいた時は勝手にイリーガルで「Technologic 」のリミックスをやったんですよ。それがネット上で凄い広がって僕らの名前がほんのちょっとですけどヨーロッパで知られるっていう事のきっかけにもなったので。
グローバー:今2021年ダフト・パンクがピリオドを打ちました。彼らが残した一番のものなんだと思いますか?
社長:2週に渡って話してくる中で彼らの表現方法が後に機材への影響とかテクノロジーの発達にまで影響を及ぼしてるっていうそれはもうシーンというか産業を牽引したってことだもんね。それはやっぱデカイんじゃないかなぁ。
ALI&:なんか時代に逆行していくことがカッコイイっていう時代のトレンドみたいな感じもあるじゃないですか。それとはまた逆で時代を進んでいく方もカッコイイっていうのをダフトは当時解らせてくれたかなぁっていう感じが僕はあります。
■キャッチコピー
社長:「ダフトパンクとは…古き良き未来」である!
過去の名曲たち名演たちをサンプリングして現代に蘇らせる。さらにその蘇らせた楽曲が未来を作っているという。時間軸を超えて時空を超えて文化を作っている二人なんじゃないかな。
ALI&:「ダフトパンクとは…文化」である!
彼らがやったことが全て音楽界において文化的にも広がっていき、きっと今こうやって話してる中でも気づきがあると思うんですけどこれが何十年何百年経った時にもしかしてもっと気づかれてることがあるんじゃないかっていう。まだ僕達はダフトパンク以降のことをこれからみんなで繋いで行かなきゃいけないし、繋がっていくんだろうなみたいな。
2週に渡るレジェンド『Daft Punk』最後は「Robot Rock」で締めくくられました。
PLAYLIST
One More Time - Aerodynamic / Daft Punk
Something About Us / Daft Punk
Around The World / Daft Punk
Harder Better Faster Stronger / Daft Punk
Planet Caravan / SOIL&"PIMP"SESSIONS
Robot Rock / Daft Punk
■放送後1週間は右下のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
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