2021.06.19 ON AIR
【KREVA Part2】ニューヨーク 嶋佐和也さん、 KEN THE 390さん登場!

今週は『KREVA』Part2!ゲストには引き続きニューヨーク 嶋佐和也さん、 KEN THE 390さんをお迎えしました。

■ライブの魅力

グローバー:嶋佐さん、先週、漫才クレバの話もありましたが、歌ってる時だけじゃないクレバの様子をふんだんに見せてますけど、そういうのってライブを観に行ってMCとか身のこなしとかそういうとこからもらってんのかな?と思ったんですけどライブも結構たくさん行ってます?
嶋佐:2回観たことあって、どっちもフェスだったんすけど1回目は ROCK IN JAPAN、あとはVIVA LA ROCKでKICKの再結成。僕、地元が山梨なんですけど大学生で横浜に上京して音楽好きだったんでROCK IN JAPANに行きてークレバ観てーってなってその時初めてクレバさんの生のパフォーマンス観たのをめっちゃ覚えてて、2〜3列ぐらい前を陣取ってもう汗だくで観たクレバさんがめちゃめちゃカッコよくて。
グローバー:クレバさんってお客さんを楽しませるためにいろんな仕掛けをして。私もライブ見たとき“どんだけリハしたんだろう?”って思うぐらいMCと曲の繋ぎ目も自然だけど緻密っていう。
KEN THE 390:めちゃめちゃライブ凝ってますよね。フェスとかってそれこそヒップホップ聴く人だけじゃないじゃないですか、そういうところでメインステージに出て全員巻き込んでヒップホップライブやる、それでソロでステージに一人しか立ってないわけじゃないですか、凄いことだと思います。他にはなかなかできてる人居ないんで。
嶋佐:一人であれだけ盛り上げるってMCもそうだけど凄いですよね。
グローバー:嶋佐さん、特にライブだったらこの曲アガるなってのはあります?
嶋佐:「H.A.P.P.Y」がめちゃくちゃ良かったのを覚えてます。初めての夏フェスの雰囲気とすごい気持ちよかったんすよ、なんかゆったりとした気持ちいいリズムじゃないですか、音も気持ちいいし、みんなでH.A.P.P.Yって合唱するんですよ。それがね凄い楽しー!気持ちいーみたいな感じで凄い覚えてるんですよ。
グローバー: KEN THE 390さんは何ですか?
KEN THE 390:僕はMIYAVIとやってるストロングがギターをガーッとかき鳴らしながらめちゃめちゃ捲し上げるラップなんですけど、あれ音源でも凄いんですけどライブでMIYAVIが居ると割と生演奏が多くて、よりテンポ感が速いんですよ。ただでさえ速いのにセッションが高まっちゃってめちゃくちゃ速いスピードでやるんですけど、それでもあの音源のラップをバチバチと決めてくる感じが“すげー!この人達どこまで行くつもりなんだろ?”みたいな。イントロ始まって“え!?このスピードで行くの?怖い怖い怖い”みたいな(笑)でもバーって乗せ切るんで“すっげー!”って。凄いす、やっぱり。

後輩MC KEN THE 390がセレクト!「KREVAさん、このライム凄えっす!
韻の踏み方にシビれるKREVAナンバー」TOP3!!!


3位:「タンポポ feat. ZORN」

KEN THE 390:“年少の独房 慶応を卒業”このライムが(笑)意味が全く違うじゃないすか。年少の独房と慶応卒業って天と地ぐらい違う状況をライムでまとめあげるこの一節は相当凄いですね。しかもなかなかヒップホップの人で慶応を卒業とか学歴を自分でレペゼンすることってちょっと引け目があったり、ルードな方がカッコいいみたいなカルチャーもあるじゃないですか。そこでこれをバーンと言い切れるクレバさんの凄さというか自己肯定感の高さとかも含めて自分の強みは強みとしてハッキリ言うみたいな。“カッケー、オレ言えねー”みたいな風に思ったし。このZORNっていう本当にルーツが全然違う人と一緒にやってこのライムを踏むみたいなのがちょっと凄いなぁって思いました。

2位:「夢追人 feat. KREVA」PUNPEE

KEN THE 390:これPUNPEEの楽曲に参加した時のライムなんですけど“いまだどこからか聞こえる だっさいドラム そういう奴らの退路をばっさりと断つ”っていう「だっさいドラム」と「ばっさりと断つ」っていうところなんですけど、クレバさんの姿勢もドラムとかヒップホップ的な音楽にめちゃくちゃこだわりがあるんで、特に世の中で鳴ってるだっせードラムをばっさりと断つっていうライムのの意味もカッコイイし細かく言うと「だっさいドラム」ってセンテンスが真ん中で分かれてて「バッサリと断つ」で文章の切れ目が違うんですよ。こういうのでライムするのって実はめっちゃ難しくて、なかなか出ないんで“すげー、うめー”って思いました。

1位:「ストロングスタイル」

KEN THE 390:“ワイルドな感じがいいんだそうで 買いに来るんだぜ一家総出”って言う「いいんだそうで」と「一家総出」っていう。クレバさんの特徴って自分の強さをしっかりアピールするみたいな“俺はタフだぜ”とか“俺はすげえんだぜ”って言うことをしっかりとアピールするのとモテ要素みたいなのを両方入れてくる人って日本のヒップホップってあんまり居ないんすよ。かつ面白いじゃないですか。一家総出で買いに来んの?みたいな(笑)一家総出にモテてるなんてほとんど無いでしょ(笑)ここまで言い切っちゃうあたりが。で韻も踏んでるからそれが成り立つみたいな。ユーモアも入ってて最高だなって思いました。

■日本のHIP HOPシーンや音楽界に与えた影響

KEN THE 390:やっぱりクレさんはヒップホップ的にずっとカッコイイまましっかり売れてるっていうのが素晴らしいことだと思いますね。やっぱりヒップホップだから売れなくてもしょうがないみたいな逃げ道いっぱいできたと思うんですけど、クレさんが居るとヒップホップやってて売れてる人がずっと居るっていう状態はやっぱり全然違ったと思うんですよね。クレさんに対してヒップホップシーンが僻んでるときもあったと思うし、でも長い間通してずっと第一人者としてクレさんが居ることがどれだけシーンの風通しを良くしたかとか、いまこうやって2021年になってみたらその影響力の強さはより感じます。ちゃんと売れてるのってカッコイイよね、みたいな考え方になってますからね。

■キャッチコピー

KEN THE 390:「KREVAとは…神がかり的である」である!
クレさん自分の曲で神がかり的って言ってるんですけど、やっぱり自分で自分を神だって曲で言えるって言うこと自体がもう凡百なラッパーとは全く違うと思っていて、それを言って僕らが普通に受け入れちゃうっていう状況も凄いと思うんですよね。その説得力がシーンのトップランナーとしてジャンルまたいでヒットメイカーでありつつヒップホップ的な目線で見た時も素晴らしいクリエイター職人であって進化し続けてるみたいな両立し得ないことを成し得てるんで本人神って言ったらそうだなって皆んな思っちゃうわけだから、ちょっとやっぱ凄いなGodなのかなって。

嶋佐:「KREVAとは…なれるもんならなってみたい人」である!
やっぱり男としてと言うか、めちゃくちゃカッコイイしカリスマ的存在だしやっぱこういう人になれるもんならなってみてなーって思うのと、でもなれるもんならっていうのは絶対なれないしもちろんさっきの努力とかねそういう才能とか。で実際になったとしたらすぐその今までの KREVA さんの築き上げたものを簡単に壊して、すぐに怠けて。実際クレバになったらすぐに怠けて努力とかも一切やめて、曲とかも作んないしゆったり暮らして。
グローバー:それクレバじゃないじゃん(笑)
KEN THE 390:確かに!
嶋佐:だから凄いんですよクレバさんは!なれないんですよ。
グローバー:そっか!俺でも嶋佐さんの漫才クレバ何回も動画で観てるからいつでもなれるかな?と思ったけど。
嶋佐:あんなもんはもうただの妄想で、もう僕がなれても漫才の3分間だけです。
KEN THE 390:あははは(笑)

ラストは 『王者の休日』で締めくくられました。

PLAYLIST

STRONG / MIYAVI vs KREVA

H.A.P.P.Y / KREVA

ストロングスタイル / KREVA

I REP / DABO、ANARCHY & KREVA

Overall feat. R-指定 & 般若 / KEN THE 390

王者の休日 / KREVA


♪♪♪Spotifyにもプレイリストを掲載していますぜひお聴きください♪♪♪


■放送後1週間は右下のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
■ニューヨークのYouTubeチャンネルはこちら!
■ KEN THE 390さんの詳しい情報はオフィシャルサイト

来週のテーマは、今年生誕90周年!ボサノヴァの父、ジョアン・ジルベルト!お楽しみに。