2021.08.07 ON AIR
【カルヴィン・ハリス】IMALUさん、DJ・ライターのTJOさん登場!

今週のテーマは、世界No.1のプロデューサー/DJ、カルヴィン・ハリス!
ゲストに、IMALUさん、DJ・ライターのTJOさんをお迎えしました。

■ カルヴィン・ハリスとの出会い

グローバー:IMALUさん、初めての出会い覚えてますか?
IMALU:20、 21歳とかの時にちょうどクラブとかフェスとかに行き始めた頃だったんですよね。その時にカルヴィン・ハリスの楽曲もどんどんちょうど盛り上がってる時期で多分「Bounce」とか「Feel So Close」とかがめちゃくちゃかかってる時期、2011年ぐらいかな?多分クラブとかフェスのどこかで聴いてるのが出会いだと思うんですよね。
グローバー:いろんな音聴いてる中で出会ったカルヴィン・ハリスって何か浮き出してました?
IMALU:もう出す曲出す曲めちゃくちゃヒットするみたいな。
グローバー:シーン含めて世界中そんな感じだったのかなっていう時代と完全にマッチした印象もあります。お友達の中でももう一気に広まりましたか?
IMALU:そうですね、当時はEDM系のフェスも多かったし、パフォーマンスするDJももの凄い数居たじゃないですか。スティーヴ・アオキとかスクリレックスとかアフロジャックとかマーティン・ギャリックスとか絶対フェスに行ったら彼らのパフォーマンスを観れるみたいなDJが多かったんですけどカルヴィン・ハリスだけなんかちょっとハードル高いみたいなイメージがあって何回フェスに行ってもカルヴィン・ハリスのパフォーマンスは全然観れないみたいな。っていうのもフェスにそこまで出まくる方ではなかったので、曲は知ってるし大好きな曲いっぱいあるのに“あ、また今年もカルヴィン・ハリス居ないんだ…”みたいな。なんか数あるDJがいる中でもカルヴィン・ハリスだけちょっと違う存在みたいな印象はちょっとありましたね。
グローバー:そういうとこで新曲出たらいち早くまた聴きたいっていう飢餓感もあるようなチェックの仕方があってようですけども。では一番好きなカルヴィン・ハリスの曲、アルバムから始めたいんですがどれからいきましょう。
IMALU:どのアルバムも色が全然違うんで全部大好きなんですけどやっぱ衝撃を受けたアルバムで「FUNK WAV BOUNCES vol.1」ってのがありまして、EDMの楽曲ばっか出してたのにいきなりガラッとここでファンクに行ったっていうのが衝撃で参加アーティストもめちゃくちゃ豪華で、アルバムとしてとっても大好きなアルバムで、今の時期夏にすごくぴったりなアルバムでもあるなと思いましてその中から好きな曲をチョイスしてみました「Feels feat. Pharrell Williams, Katy Perry, Big Sean」
グローバー:TJOさんはDJとしてカルヴィン・ハリスの曲はたくさんプレイしてると思いますがなんと来日公演をかなり早い時期にオーガナイズしている。これはどんな流れがあったんですか?
TJO:僕、m-FloのTakuさんとずっと一緒にDJをやっていた時期があって二人で BBC Radio1っていうイギリスのラジオをよく聴いてたんですね。その時にカルヴィン・ハリスの曲と出会って、その時にハマった曲が「I’m Not Alone」っていう曲なんですけどTakuさんすごい好きで“このアーティスト絶対くるから呼ぼう!”ってことになって東京は代官山のAIRあと大阪と名古屋と3箇所呼びました。代官山のAIRに当時1000人以上入って久々に人が集まりすぎて壁に水滴が付くぐらい本当に人が集まって。ただ「I’m Not Alone」が出てイギリスではチャートとか獲ってたんですけど日本ではまだこれからって段階だったと思うんですよ、ちょっと耳の早い人たちが知ってるぐらいだった、それでも人は集まって。さらに凄かったのがm-Floのverbalさんがたまたまその時来日してたブラック・アイド・ピーズを連れてきて。
IMALU:えーー!
グローバー:現場ですね。
TJO:同じ空間にカルヴィン・ハリス、m-Flo、ブラック・アイド・ピーズが集まるみたいな。
グローバー:そこでの空間含めて生のカルヴィン・ハリスのDJプレイどうでしたか?TJO:圧倒的でした、やっぱ自分の持ってるヒット曲とその当時彼がかけてたエレクトロだったりハウスっていうのをがっつり詰め込んでかけるんですけどとにかくフロアずっと盛り上がりで。
グローバー:Takuさんとチェックして“これはもう呼ばなきゃ”ってなった音楽的なポイントって何だったでしょうね?
TJO:とにかく「I’m Not Alone」を初めて聴いたとき、トランスなサウンドなのにすごくキャッチーな歌。で、“これカッコイイな!”って入れ込んでTakuさんも僕も現場でかけまくってっていうところですかね。とにかくキャッチー。
グローバー:キャッチーなメロディをブレンドするバランスって難しいわけでしょ?
TJO:特にやっぱりダンスミュージックのプロデューサーがポップスに行こうとするときって結構そのバランスが取れなくて上手くいかない人が居たりとかなんですけど彼の場合は自分で歌って自分でメロディも書いてここまでキャッチーなんだけどもでも音もちゃんと芯を食ってるっていうか分かった音を出してる。やっぱそう言う説得力があるんで。
グローバー:TJOさんは中でもこれが好き、今日はこれだな、思い出の中でこれだな、いろんなセレクトあると思いますが何からいきましょうか?
TJO:IMALUさんと被るんですけどEDMキングだった彼がまさかここまで振り切るとは、っていう「FUNK WAV BOUNCES vol.1」からですね。「Slide feat. Frank Ocean, Migos」

■ カルヴィン・ハリスの才能

グローバー:TJOさん、同じプロデューサーとして分析しても聴いたと思うんですが言葉にするとどういうところがこの凄まじさなんでしょうね。
TJO:僕が思うのは芯の通ったサウンド作りと多分元々持っているキャッチーなメロディメーカーとしての才能、この二つに尽きるのかなと思いますね。
グローバー:例えばこの曲で改めてその芯の通ったサウンド、そしてキャッチーなメロディー、やっぱり凄いなってしみじみ感じたもの最近ではありましたか?
TJO:あります。去年出したハウスの曲なんですけど、彼がコロナ禍の中で90年代のレイヴとかハウスに影響されてやった「Love Regenerator」っていう名義があるんですね。その中に「Live Without Your Love」っていう曲がそのカルヴィンとは違った硬派なハウスとかテックハウス的なニュアンスでリリースしたんですけど、ジ・インターネットのスティーヴ・レイシーっていうメンバーをヴォーカルに迎えたその曲が90’sのアシッドシンセが鳴るレイヴィーなトラックでもうこれだけでも十分踊れるトラックなのにその上にスティーヴのセクシーなヴォーカルが絡むっていう曲で、曲としてもすごく良くできてるし、あと凄いのが90’sハウスって結構四つ打ちのトラックに生な感じのヴォーカルが乗るっていうので今だに何度もリバイバルがきて人気あるんですけどその90’sハウスを綺麗に今の2020年代にアップデートしてるのが凄いなと思って。
グローバー:IMALUさん、クラブで遊んでたところからライフステージが変わっていっていう中でまたこのコロナの中でみんな聴きたい音楽とか聴く場面も変わりました。壁が汗をかくようなフロアになかなか集まれない。そういうところでこの最新の音、どんな風に聴きました?
IMALU:“あ、このタイミングでこういう楽曲を作るんだ”っていうなんかやっぱいつも驚かせてくれるのかカルヴィン・ハリスなのかなっていうのは思うんですけど、ちょっと懐かしい感じが出てますよね。2020年にこういう楽曲っていうのがまた彼のセンスの一つなのかなっていうのは思いました。
グローバー:ここにどういう人選でどういう人とコラボレーション、歌、持ってくるかっていうのもまたさすがだなというところかもしれません。

■我慢が続く2021年の夏だけど…この曲を聴いてブチ上がろう!!
  IMALUセレクト!「カルヴィン・ハリスの最強サマーチューンTOP3」!!!


3位:Heatstroke feat. Young Thug, Ariana Grande, Pharrell Williams <2017>

IMALU:これは聴いててすごく気持ちがいい楽曲かなって思ってて、私のイメージは海とか行ってちょっと遊んだ後の夕暮れぐらいの時にちょっとみんなで落ち着いて休憩してる時夕日を見ながら聴きたいなぁーみたいな楽曲ですね。アリアナ・グランデがfeaturingで参加してて彼女の声も心地よい楽曲なんですよね。

2位:Feels feat. Pharrell Williams, Katy Perry, Big Sean <2017>

IMALU:やっぱこれ大好きなんです。どうしてもいまだに夏が来るとこの楽曲をかけたくなっちゃうんですよね。なんかこう南国を連想させるというか真夏まっしぐらな時に聴きたい楽曲ですね。夏の暑さと景色にピッタリ合うんですよ。
グローバー: TJOさん、この楽曲の絶妙さ加減っていうのはどこに感じます?
TJO:カルヴィン自身が好きだったファンクとかソウルにちゃんと今のサウンドの太さと豪華なゲストのバランスが上手く取れてるよところかなと思いますね。

1位:Summer <2014>

IMALU:やっぱりこれです。「Summer」を選ばないで何を選ぶっていう夏の曲。やっぱフェスだったりとかクラブだったりとかでも絶対的に盛り上がる楽曲の一つでもありますからね、タイトルも「Summer」だし自分の思い出としてはこれカルヴィン・ハリス本人が歌ってる楽曲なんですけど“When I met you in the summer〜”っていうイントロから始まるんですけどフェスとかでだいたいこれかかると“When I”ぐらいからもうみんな“When I met you in the summer〜”って大合唱し始めるっていう。この1秒でみんな「Summer」だってわかるみたいなあの空気感も凄い大好きで思い出の曲としても夏に聴きたい楽曲ですね。

まだまだ続く『カルヴィン・ハリス』来週もお聴き逃しなく!

PLAYLIST

Feels feat. Pharrell Williams, Katy Perry, Big Sean / Calvin Harris

Slide feat. Frank Ocean, Migos / Calvin Harris

Live Without Your Love / Love Regenerator, Steve Lacy

Over Now / Calvin Harris, The Weeknd

This Is What You Came For feat. Rihanna / Calvin Harris

Summer / Calvin Harris


♪♪♪Spotifyにもプレイリストを掲載していますぜひお聴きください♪♪♪



■放送後1週間は右下のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
■IMALUさんの詳しい情報はオフィシャルTwitter
■TJOさんの詳しい情報はオフィシャルサイト

来週はカルヴィン・ハリスのPart2!ゲストには引き続きIMALUさん、DJ・ライターのTJOさんをお迎えします。お聴き逃しなく!