2021.08.14 ON AIR
【カルヴィン・ハリス Part2】IMALUさん、DJ・ライターのTJOさん登場!

今週は、カルヴィン・ハリスのPart2!
ゲストには引き続き、IMALUさん、DJ・ライターのTJOさんをお迎えしました。

■世界一稼ぐDJ

グローバー:お二人とも先週おっしゃってたのが“本当の意味での音楽のわかりやすさ”IMALUさんこれはどういう意味ですか?
IMALU:やっぱりキャッチーさ、キング・オブ・キャッチーですよね。だけどカルヴィン・ハリスってチャラついてないんですよ、チャラついてなくてイケメンで爽やかで。キャッチーさを“お前らこれ欲しいんだろう?”みたいな感じで上から出されてるみたいな感じが気持ちいいみたいなところはあるかもしれないですね(笑)
グローバー:TJOさん、今なかなかクラブのフロア遠ざかってる昨今ですけれども、カルヴィンハリスの楽曲をフロアで聴く楽しむ醍醐味、どんなとこにあるんでしょうね?
TJO:やっぱりEDMとかってもちろん派手な音みたいなとこあると思うんですけど、いちばん大事な要素っていうのがシング・アロングできるかどうか、いかに皆んなで歌えるかなんですね。それこそ「SUMMER」のイントロ始まったらすぐ歌えるみたいな。そういう要素って凄い大事で、彼はそのフックを作るのがめちゃめちゃ上手いんですよね。
グローバー:山ほどのフロアーをアゲてきたその「SUMMER」いう曲の強さどこですか?
TJO:大体EDMの楽曲ってシーンが大きくなるにつれて「Co-Write」っていうのが主流になっていくんですよ。いわゆる作家同士が集まって共同制作する、プロデュースするってことなんですけどこの曲に関しては全部カルヴィン本人が作詞作曲プロデュースしてシンガーまでやってるってところですよね。トラックは作れるけどメロディーは誰かに書いてもらうみたいなことがあってもそこも自分でやってさらに自分が歌う。それはなかなか他の人にはできないでしょっていうところもあって、さすが世界一稼ぐDJだなって気がしますね。
IMALU:しかも歌声がイメージと全然違って最初びっくりしました。結構渋い声じゃないですか低くて。
TJO:そうなんですよ、いい意味でアジがあっていいんですよね。
グローバー:夏の情景をみんな振り返るとちょっと苦い夏っていうのもフレーバーの中にあるじゃないですか、ウキウキするんだけど“今年の夏はどうなるかな?”の中に“あの苦い夏はもう嫌だな”とかなんか色んな甘酸っぱさとこの歌い出しが凄いなと。
IMALU:ちょっと切なさもありますよねこの歌声って。
グローバー:初めて聴いた時どうでした?
IMALU:私、最初カルヴィン・ハリス本人の声ってわかんなかったです。しかもひとりだったんだな。
グローバー:ではIMALUさん、思い出して現場フロアぶちアガったなっていうフェス、クラブの思い出深い作品ありますか?
IMALU:アルバム「18 Months」が出た頃にいちばん私がEDMフェスとかクラブに行ってた時期間とちょうど重なってたのでもう毎日のようにカルヴィン・ハリスの楽曲を聴いていたしこのアルバムなんて特にもう捨て曲なしの全曲みんなクラブで聴いたことある楽曲がめちゃくちゃ詰まってるアルバムなので当時の大人青春の時期をすごく思い出すアルバムではあるんですけど、中でも「Under Control」っていう楽曲はフェスでめちゃくちゃ盛り上がるうっていうイメージがありますね。


■いち早くカルヴィン・ハリスの才能を見出したTJOセレクト…
  「これはヤバイ!珠玉のリミックス・ナンバーTOP3」!!!


3位:How Deep Is Your Love (Chris Lake Remix) <2015>

TJO:これは2015年なんですけれども、その年のハウスなカルヴィンの代表曲のひとつでかなりヒットしたんですけど、このクリス・レイクって今もう飛ぶ鳥落とす勢いでテックハウスシーンで大人気のプロデューサーなんですね。で、それまではどっちかっていうとスティーブ・アオキとかと組んでEDMを作ってたんですけどもここら辺からハウスにシフトしてちょっとこう耳に残る変なグルーヴ感が堪らなくて。この曲をちょっとクセのある感じでリミックスしてるのがまたカッコよくて普通に聴いても耳に残るしクラブで聴いた時にさらに映えるんですよ。めちゃめちゃ踊れるグルーヴィーな曲ですね。このクリス・レイクって後々プロデューサーとして活躍していくんですけどグラミー賞にもノミネートされたフィッシャーの「Losing It」っていうテックハウスで流行った曲があるんですね、その曲も実はクリス・レイクが作ってるっていう風に噂されてて。だからいち早くそういうところをフック・アップするのが上手いなって。

2位:SZA - The Weekend (Calvin Harris Funk Wav Remix) <2017>

TJO:「FUNK WAV BOUNCES Vol.1」という素晴らしいアルバムがあって、その後に出たSZAのリミックスなんですけども、わざわざFunk Wav Remixと付けてるだけあって本当にもう聴いてるだけで気持ちいい、情景が浮かんでくる、そういったリミックスですね。リミックスでこの路線やってきたってことは今後もやってくれるかな?と思ったらその後のウィークエンドの「Over Now」ぐらいまではしばらくそういうの無いと言うのでちょっと寂しい思いもしてたんですけど。
IMALU:何を企んでるんだカルヴィンは。
TJO:「FUNK WAV BOUNCES Vol.2」やって欲しいなと。
IMALU:そろそろねぇくださいよって感じですよね。
TJO:みんな求めてるんじゃないですか?
IMALU:うん、求めてますよ。Vol.1って付けた時点でVol.2期待しますもんね。
グローバー:世の中も割とチルしたいとかゆったりしたい中で曲はストックしてるんでしょうかね?どんな風に匂い感じてますか?
TJO:たぶんストックをしているからこそウィークエンドとのコラボレーションであれがすぐ出せたのかなと思いますね。だからまだまだ実は眠らせてるんじゃないかなと勝手に想像してます。

1位:Ready for the Weekend (High Contrast Remix) <2009>

TJO:2009年なんでちょうど「I’m Not Alone」を知って彼を呼んだ前後なんですけれども、当時m-floのTakuさんと一緒に始めたインターネットラジオblock.fmで毎週末番組をやってたんですけども、その番組とクラブで必ず週末がくるとかけまくってた1曲ですね。あとドラムンベースが大好きなんですよ、オリジナルが結構ポップな感じの曲なんですけどピアノのリフを入れた最高にアガるリミックスでそういう思い出補正も含めて聴くと逆らえないリミックスです。

■キャッチコピー

IMALU:「カルヴィン・ハリスとは…世界レベルのシェフ」である!
色々カルヴィン・ハリスの話をしている中でアルバムの色がそれぞれ全然違うっていうのとEDMがすごく特徴的だった楽曲がガラッとファンクに寄ってすごく衝撃を受けたあの「FUNK WAV BOUNCES Vol.1」のアルバムがあって、メインディッシュが何個も作れちゃうみたいな部分があるっていうお話をしたのでそこからシェフに例えてみました。何でも作れてしまうというか、時代の流れに合わせて“今これじゃない”みたいなところをトレンドも捉えながらセンスも出しながら世の中に出してくれるって言う意味ではすごくシェフっぽいのかなと思いました。
グローバー: TJOさん、カルヴィン・ハリスとは?
TJO:まさかの全く同じなんですよ、
「カルヴィン・ハリスとは…優れた総料理長」である!
何を作らせても1級、先を行き過ぎずにちゃんと聴く人たち体験する人たちにもわかる範疇での絶妙な一歩先を見せる。色んなジャンル、色んな料理も作れる中で「SUMMER」っていう冷やし中華もある(笑)


2週に渡る「カルヴィン・ハリス」ラストは冷やし中華『SUMMER』で締めくくられました。

PLAYLIST

Under Control feat. Hurts / Calvin Harris & Alesso

I’m Not Alone / Calvin Harris

Spectrum (Say My Name) (Calvin Harris Remix) / Florence + The Machine

By Your Side feat. Tom Grennan / Calvin Harris

Ready for the Weekend (High Contrast Remix) / Calvin Harris

Summer / Calvin Harris


♪♪♪Spotifyにもプレイリストを掲載していますぜひお聴きください♪♪♪



■放送後1週間は右下のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
■IMALUさんの詳しい情報はオフィシャルTwitter
■TJOさんの詳しい情報はオフィシャルサイト

次週のテーマは『ジブリ音楽』ゲストには声優の梶裕貴さん、豊田エリーさんをお迎えします。お聴き逃しなく!