2021.10.16 ON AIR
【B’z】マキシマム ザ ホルモン ダイスケはん、ベッキーさん登場!

今週のテーマは、日本のロックシーンに君臨する最強のロックユニットB’z!
ゲストにはマキシマム ザ ホルモン ダイスケはん、ベッキーさんをお迎えしました。

■B’zとの出会い

グローバー:まずはダイスケはん、はじめてのB’zはいつでしたか?
ダイスケ:中学1年生の時に『MARS』っていうミニアルバムが出たんですけど、リミックスなんかも入ってたりするやつがあって、それを皆さんご存知僕の同級生ヒラノウチダイスケ君が、
グローバー:おっと誰だろう。
ベッキー:全然知らない。
ダイスケ:ヒラが“おまえ絶対これ好きやから聴け”ってことで『MARS』を貸してくれて、今はB’zってハードロックとかそういうちょっとラウドな音楽のマナー踏んでますけど、その当時の『MARS』とかは特にデジタルとロックの融合みたいな楽曲で、Takさんの昔のバックボーンとかもちょっとここで見え隠れしてきたりするのかなみたいな。
グローバー:というのは?
ダイスケ:元々TM NETWORKのチームというか、その中にTakさんはいらっしゃったんです。だからそういういわゆる
グローバー:バンドの音と打ち込みとハイブリッドっていうのをやってきてた流れが。
ダイスケ:そう!ハイブリッド!それ言いたかった、出てこんかった!さすがやグローバー!
グローバー:そうですよね、私もそれが第一印象。デジタルとロックと、でもポップでなんかホーンセクションみたいな音も鳴ってたりとか華やかなキラキラポップみたいな。
ダイスケ:そうそうそう、始めて触れる音楽。で、パンチのある稲葉さんの声に一気に当時の僕は魅了された。
グローバー:そこからB’zのキャリアも長いですし、ダイスケはんも自分でバンドやり始めて“いま、この曲だな”っていうのは?
ダイスケ:これすごい悩むんですけど、本当に今の感じでいくと『7th Blues』ってアルバムの1曲めに入ってる「LOVE IS DEAD」って曲があるんですけど、それかなーって。
グローバー:どうして今の気分はそれなんですか?
ダイスケ:今というか普遍的に好きな曲で、変わらず1位か2位にいる曲なんだけど、その『7th Blues』ってアルバムがB’zにとって一つの転機のアルバムで、今までのB’zの流れと音楽性がちょっと変わっていろんな要素を取り入れた。ジャズだったりもっとホーンセクションをダイレクトに取り入れたりとか色んな音楽性に富んだ2枚組のアルバムで、超大作なんですよ。で、B’zのお二人も“自分たちのヒストリーの中で、ひとつのターニングポイントになったっていうアルバム”っておっしゃってて、その1曲めの「LOVE IS DEAD」が僕は印象的というか。
グローバー:ベッキーさんは世代も違いますがB’zとの初めての出会い覚えてます?
ベッキー:初めての出会いは「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」っていうタイトルを聞いた時に認識しましたね。
グローバー:どういうことですか?
ベッキー:Mステでランキングとかにこれが入ってきて“長っ!”みたいな。たぶん小学生ぐらいだったから“長っ、これなに?”って思って。“でもヒットしてんだぁ”っていうのでB’zを認識したと思います。
グローバー:そこから音楽を好きになっていったのはまた別のタイミングになりました?
ベッキー:別のタイミングです。私はB'zのファンとしては本当に新入りみたいな感じなんですけど、B'zってずっと居るからあえて熱狂的に好きっていう感じじゃなく“ずっと居るなぁ”と思ってて、大変申し訳ないんですけど4〜5年前に“やばっ!そういえばB'zやばくない?”ってなってそこからもうがっつりアルバム聴くようになってライブに行くようになったりみたいな。地方もお邪魔しちゃったりみたいな感じですねー。
グローバー:何があってどうハマったんですか?
ベッキー: B'zの活動何周年とかの時にタモリさんがコメント出されたんですよね。
ダイスケ:あった!ありましたね。
ベッキー:ありましたよね、その時に“やっぱ凄いんだB'zは!”ってなって気になり初めて、アルバム聴くとライブに行きたい。で、ライブに行くと次のライブも観たい。ってなってどんどんハマってった感じですね。
グローバー:アルバムに潜り込んでみたらどんな気持ちになったんですか?
ベッキー:なんか、おひとりおひとりの生活が見えるっていうか、もちろんB'zっていう鎧を被ってあの歌詞を書いたり演奏したり歌ったりしてるんだろうけど、ずーっとこのB'zという熱量をキープしてるって凄くない?ってことは私生活もプライベートをいっぱい削ってB'zに捧げてるんじゃない?っていうなんか生き方を感じて。生き様みたいな。それを感じて“やべー!”ってなったの。
グローバー:なんかねーいろんな入り口ありますけど生き様にハマってった。
ベッキー:だって稲葉さん未だに昔の曲同じ感じて歌えるって凄くないですか。
ダイスケ:本当それ凄いんですよ、本当に変わらない。言い方がちょっと悪いんですけど、キャリア積まれたら昔の曲の高さ、キーとかちょっと変わったりする方もたまにね。そこはやっぱり稲葉さんはもうプロフェッショナルというか。
グローバー:それこそ曲ってファンのものでもあるから、それをそのまま届けるためにもう自分はいつまでもその時のままパフォーマンスという、凄い生き様ですよね。 
ベッキー:うん。

■B’zの歌詞

グローバー: B’zの楽曲は言葉が入ってくるという話がありました。ほんと凄いところなんですよね。崩して歌ってるようでその一言一言が届く。ダイスケはんは言葉のどんなとこ好きですか?
ダイスケ:僕は稲葉さんの書く歌詞が時に文学的な曲もあると思いきや、逆にすごく日常的でまるでしゃべってる言葉のようなそういうフランクというかラフというか、そういう楽曲もあったりして、稲葉さんの歌詞ってほんと面白いなーって思ってて。
グローバー:歌詞らしい歌詞の言葉じゃないものがたくさん出てきたりしますよね。
ダイスケ:うん、そういうどこにでもあるありふれたような言葉でも稲葉さんがTakさんの曲に乗っけて歌うことによってその言葉が凄い魅力的に感じたりすることもあったりとかして。
グローバー:“あ、この言葉ってこんなに音楽的だったんだ!”とか。
ダイスケ:そうそう。
グローバー:ベッキーさん、中でもこの曲のこの歌詞っていうのを伺いたいんですがいかがですか?
ベッキー:私は2017年の『DINOSAUR』っていうアルバムの中の「Dinosaur」
っていう曲があるんですけど、普通に聴いてて普通にライブ観に行ったんですよ。でも、いつも聴いてる曲だけどライブで観ると普段気にしてなかった歌詞がポンと入ってくるんですよね。で、そのライブ観てる時に“誰もまだオレの本当の色を知らない”っていう歌詞がポーン入ってきて”あ!そうだ!“って思って。っていうのは私たちが恐竜図鑑とかで見てる恐竜の色ってあれ本当の色じゃないんですよ。
グローバー:あ!想像なんだ。
ベッキー:そう、あれ想像なんですよ。だからその恐竜の本当の色を私たちは知らないし、あとはオレが主人公となってオレの本当のカラー、個性とかそういうものは誰も知らないっていう。あ、本当に恐竜の歌でもあるんだ!っていうのに気づいて、すごっ!て思って。
グローバー:目立つとこにすごい目立たないダブルミーニングがあったみたいな。
ベッキー:そうそう。そこに鳥肌立ったんですよね。どれだけの人がこれ気づいてるんだろう?みたいな。
ダイスケ:目から鱗ですねぇ。
グローバー:ダイスケはんは特に響いた歌詞どうですか?
ダイスケ:僕は「LOVE PHANTOM」という名曲中の名曲なんですけど、楽曲の色もありますけど全部パンチラインなんじゃないかって思って。そもそもこの楽曲自体がAメロとかBメロとか全てのパートが全部サビみたいな曲なんですけど、そこに乗っかってる言葉も全部パンチラインだなぁと思ってて、そして曲が進行していくにつれて物語もどんどん展開していって。僕B'zの楽曲中の一つの好きな部分で元気で背中を押してくれるような曲も大好きなんですけど、ちょっとこう哀愁とか退廃的みたいな香りがする楽曲も凄い好きなんですよ。「LOVE PHANTOM」にはそれがすごい詰まってるような気がして。途中で稲葉さんがラップ調に歌われて、で、もうB'zのファンなら誰しも耳に残ってる“そして私はつぶされる”っていう宇徳敬子さんの声なんですけど、この部分がすごく印象に残って。何人かでカラオケ行って「LOVE PHANTOM」を入れるとしたら“そして私はつぶされる”の奪い合い。
ベッキー:あはは(笑)おいしいとこ。
ダイスケ:マジで!言いたくて!
グローバー:ここなんだ!キモが。
ダイスケ:そう、それ以降もどんどんどんどん主人公の男性のちょっと物悲しさみたいなところもあってどんどん物語がエスカレートしていって最後にちょっと胸に虚無感というか、聴いた後に残るんですよね。
グローバー:そういう気持ちにさせてくれるってなかなか他のアーティストでは味わえないとこなんですか。
ダイスケ:ない、一曲の中でそんな展開をどんどんスリリングに見せていくっていうところがなんか本当に一本の映画みたいな楽曲、そして歌詞。凄いなって。

■ベッキーが「思わず涙…!?」B’z の名バラード・ソングTOP3!!!

3位:Calling (1997)

ベッキー:これは旦那さんが特に好きで。
グローバー:ちょっとご夫婦の物語が出てきますねぇ。
ダイスケ:ジャイアンツファンからしたらむしろその話いっぱい聞きたいです!
ベッキー:あはは(笑)全然2人の思い出があるとかじゃないんですけど、旦那さんに言われて改めて聴いてみようと思って聴いたら“あ、やっぱ素敵な曲だな”って思って。
グローバー:結構音楽の話で盛り上がるんですか?
ベッキー:B’zはやっぱ共通項として一緒に配信ライブを観たりとか楽しいですね。一緒の音楽楽しめるって結構大きいっていうか、子供たちを寝かしつけて2人でご飯食べながらB’zの配信ライブを観るのが結構いい時間だったりとかして。
ダイスケ:すごい!いいなぁ。イイ時間。
ベッキー:でもうるさいんです一緒に歌い出すから。
ダイスケ:あははは(笑)
グローバー:そっちタイプですね!(笑)
ダイスケ:え、え、え、歌うんや!
ベッキー:聴きたいのにめっちゃ歌う。
グローバー:ダイスケはんそこに響いちゃった。
ダイスケ:ジャイアンツファンとして思わす、スミマセン。
グローバー:でもそれはひょっとしたら配信ライブの醍醐味かもしれないですよね。スタジアムだとやっぱ横のかた気にして歌いたくてもちょっと抑える、自分ちだったらね。
ベッキー:子育て中なんでライブ行けないから本当に有り難いです。

2位:いつかのメリークリスマス (1992)

ベッキー:毎年必ず流れるし、日本のクリスマスの名曲になれる曲の枠ってすっごい狭い気がするんですよね。その年だけ流行っても忘れたりする中でずっと未だに胸がグーッっと締め付けられたり、イイ曲!って思えるって凄いなって。

1位:今夜月の見える丘に (2000)

ベッキー:私はやっぱりドラマとセットになってるっていうのもあるんですよ。木村拓也さん主演のあのドラマのあの切ない感じが好きですね。あともうイントロで優勝!B’zの曲って結構それ多くないですか、イントロでハイ、優勝!っていう。
ダイスケ:たしかにたしかに。
ベッキー:その中でも代表格のような気がして“あ、これは凄いな”って思う。
グローバー:ひょっとして初めて聴くかたにはどこに耳傾けてもらいますか?
ベッキー:シンプルにサビの“手を繋つないだら行ってみよう”ってよくないですか、すごいシンプルなんだけど、別れちゃったりさよならしたら手を繋げないんだもん。いちばんシンプルなことができる喜びを感じるみたいな感じですかね。

グローバー:ベッキーさん、曲を聴きながらもっと語りたいこと出てきちゃうってね。
ベッキー:ちょっと足りなかった、さっきのコメント浅い、浅すぎた。
ダイスケ:あははは(笑)
ベッキー:いいですか“はじけるような笑顔の向こう側をみたいよ”とか“いつでもそうやって笑ってないで”っていうのが、私も結構元気で明るくてポジティブな人と思われてるけどやっぱり傷つきやすい部分とか繊細な部分も多少あるんですよね。そこをキャッチしてくれようとしてる男性の優しさ、理想の男性像が現れてるっていうか。“いいよいいよ、オレの前では無理しないで”っていうこの優しさがたまらないんです。ケアしてますか?女性のこと。
ダイスケ:うわっ、ちょっとね、あんまり僕B’zを好きな女性の方と話をしたことがなくて、だから女性目線での楽曲の捉え方。
グローバー:ほんとに。男同士のカラオケで“うわっ”って“よっしゃ!”ってそんな感じなんですよね。僕ら世代のB’zって。
ベッキー:それは違う、こっちの目線もありますよ。
ダイスケ:そうかぁ。。
ベッキー:歌詞そのまま言えばいいんですよ。“いつまでもそうやって笑ってないで”って。
ダイスケ:言うよ、それ。でも相手もB’z好きだったら“アンタそれパクってるやん!”って言われるやん。
ベッキー:そうですね、バレちゃうか(笑)


まだまだ続く、B’z 来週もお楽しみに!

PLAYLIST

LOVE IS DEAD / B’z

さまよえる蒼い弾丸 / B’z

LOVE PHANTOM / B’z

ultra soul / B’z

BLOWIN’ / B’z

今夜月の見える丘に / B’z


◆Spotifyにもプレイリストを掲載しています。ぜひお聴きください。

■放送後1週間は右下のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
■マキシマム ザ ホルモン ダイスケはんの詳しい情報はオフィシャルサイト
■ベッキーさんの詳しい情報はオフィシャルサイト

来週は『B'z』のPart2!ゲストには引き続き、マキシマム ザ ホルモン ダイスケはん、ベッキーさんをお迎えします。お楽しみに!