今週のテーマは、ミレニアル世代を代表するポップアイコン、デュア・リパ!ゲストにはシンガーソングライター セレイナ・アンさん、ナギーレーン バラッチさんをお迎えしました。
■デュア・リパとの出会い
グローバー:まずはセレーナさん、最初に出会った時覚えてますか?
セレイナ:はっきりとは覚えてないんですけど、多分2015〜2016年くらいの時にYouTubeで「Be The One」という曲をアコースティックで歌ってる映像が上がっていて、なんかファッション関連のイベントみたいなところで割とこじんまりした空間で“新人なんですけどよろしくお願いします”みたいな感じの雰囲気出してて、ちょっと目に止まって見てみたらハスキーで、でもなんか女性らしい雰囲気もあって。多分デュア・リパさん私と同い年なんですよ、その時に二十歳ぐらいだと思うんですけど、二十歳と思えないような雰囲気を出してて。
バラッチ:堂々としてますよね。
セレイナ:そうそう、カッコイイ!と思って。
グローバー:風格というか貫禄というかね、すごい根っこが地面の中までふわっと広がってる感じしますよね。そのアコースティック一本の歌って、改めてどんな魅力があるんですか?
セレイナ:やっぱり声質が目立つというか、あまり聞かない声というか、特徴がありますよね。
バラッチ:ありますねー。
セレイナ:でもビジュアルはすごく明るくて綺麗でパーッと華やかな感じで。
グローバー:モデルもされてますからね。
セレイナ:そのギャップがいいなぁって。
バラッチ:ギャップは分かりますねー。
グローバー:華やかさと渋みのある声ですもんね。その距離、ギャップ。曲でいくといちばん今聴きたい、今かけたいデュアリパの曲は?
セレイナ:最近の曲でいちばん刺さった「New Rules」っていう曲、MVが好きなんですよ。それまで確かデュアリパさんって恋愛感の強いものを出してたような気がするんですよ。でもこの「New Rules」を聴いた時は、ガールズパワー炸裂してるような曲で“自分の恋愛のルールを大事にして相手に流されなくていいのよ”みたいな感じの女の子を元気にさせてくれるような歌詞にグッと引き込まれて。
グローバー:バラッチさんはデュアリパに出会った時どんなシチュエーションどんな時でした?
バラッチ:実はめっちゃ昔に知ったわけではなくて、自分が好きなジャンルもメインストリームをすごい聴くというよりはトラックメーカーのインストの作品とかそういうのを結構聴いちゃうので、あんまり普段メジャーなアーティストは聴き流してしまっていたんですけど、確かカフェで作業してる時に「Don't Start Now」が流れてきて、この曲、多分リファレンスがもうジャミロクワイって結構知られてるかと思うんですけど、その要素が結構凄いなぁと思って、これなんか関わってるのかな?と思ってクレジットとかを調べたいなと思ってShazamしたらデュアリパだったていう。
グローバー:どこがツボに刺さりました?
バラッチ:ベースラインがカッコイイなぁと思って。やっぱそういうちょっと伴奏のところから聴く耳になっちゃってるんですけど、それとやっぱり声ですよね。ビジュアルを見る前に声を聴いたのでどんな人かな?と思ったらこんな愛らしい人がこんな歌ってるんだと思ったらもうそこでちょっとキャップでやられちゃったっていう。
グローバー:セレーナさんと逆の順番でノックアウトされたんですね。まず音、しかもトラックメイキング耳を持っていかれて。ですからデュアリパさんの場合はいろんな入り口があるんでしょうね。
バラッチ:そうだと思いますね。
グローバー:魅力的なルックス、歌声、トラック、全部あいまって出来上がってますけど、いろんな楽曲聴いていったらどんなところにハマっていきました?
バラッチ:やっぱり最新アルバムの『Future Nostalgia』がいちばん好きというか、聴いてるんですけど、アーティスト本人がちゃんとこだわりを持って曲を作ってるのがすごい伝わってくるというか、最先端のものばっかりやってるんじゃなくてタイトルからしても“ノスタルジア”って言ってるし、昔のルーツを感じさせるようなところ。それがすごい色んなところに感じられる。そういう音楽が元々好きなんですよね、ソウルとかR&Bとかを感じさせるものが。ダンスミュージックだけどそこのエッセンスが凄い出てるなと思って。いろんな曲がツボにハマるっていうか。
グローバー:この『Future Nostalgia』っていう言葉がね、今なんかその世代を象徴してるような感じもしますけれど、ではその中から一曲特にお好きな曲は?
バラッチ:「Good In Bed」今いちばんハマってるというか、こんなタイプの曲いちばんツボなんですけど、コード進行だったり、ピアノのリフがもうまさにソウルだったり、ノリとかちょっとゆったりとした感じでがっつりダンスじゃない所っていうかちょっと揺れる感じの曲も歌うんだと思ってワクワクした曲です。
■デュア・リパの魅力
グローバー:お二人とも音楽の作り手としてそれこそ『Future Nostalgia』なんか懐かしくてよく知ってる肌触りなんだけど、でも“何これ?知らない”っていう未来を感じさせてくれるっていうのはどんなとこに秘密があると思います?セレイナさんはどんな刺激もらいます?
セレイナ:デュアリパさんは音楽はもちろんですけどビジュアルも良くて、ダンスもできるじゃないですか、だからステージ上でもめちゃくちゃ映えるし、インスタとか見ててもほんと私のガールズ目線ですけど、私生活とかインスタから滲み出る“こういう人たちと繋がってるんだぁ”とか“こういう服好きなんだぁ”とか、もうそういう部分までもが。
グローバー:恋愛もね結構オープンに。
セレイナ:そうですよね、結構いろんな男の子を誘惑しちゃって。
グローバー:歌の中でもそうですけど。
セレイナ:あはは(笑)さっきの曲も英語ですからちょっとマイルドな感じですけど、日本語に訳したら割と刺激が強い。
バラッチ:タイトルからしてそうですよね(笑)
セレイナ:あはは(笑)
グローバー:そういう生き様、トータルの彼女の佇まいとか含めて発信してるものが。
セレイナ:アイコンとしてすごくリスペクトしてます。
グローバー:中でもこのシーン忘れられないというパフォーマンスどんなものありますか?
セレイナ:これもYouTubeで観たんですけど2019年の MTV EMAでパフォーマンスしてて、その時歌ってた曲が「Don't Start Now」なんですけど、観られたことあります?
バラッチ:観ました、凄いですねあれは。
グローバー:凄いですよ。
セレイナ:あそこまでバチバチに決め込んだステージを観せてくれたのは私が見た映像の中では初めてだったんですよ。なんか雑誌の『Vouge』の中に紛れ込んだ気分になるというか、ダンサーさんもガーッと並んでてライン状になってて。
バラッチ:ほぼ壁ですよね、ダンサーが。
グローバー:そう、それで真ん中にデュアリパが居て、曲のきっかけでパンってフォーメーションでまたキレッキレの。そのまぁVouge感ありますよ、ああいうスタイルのダンスが繰り広げられていって。
バラッチ:驚きました。
グローバー:彼女の映し出したい世界観っていうのは確実に今までに無いものを観せたい、未来を観せたいってのもあるんだけど、音にあるものとかは今どこを引っ張ってきて、どう組み合わせて、どう響かせることが“Future Nostalgia”って言葉に繋がりますけどもね。ちょっとみんなの心を癒したいし、刺激も与えたいしっていう。私こういう世界観見たことなかったなと思って。
セレイナ:新しいですよね。
グローバー:新しいですよね、楽曲的にはバラッチさん「Don't Start Now」を特に好きな曲に挙げてらっしゃいますが惹かれるポイントどこですか?
バラッチ:聴き飽きないっていうか、なんかこう耳に残る要素がすごいたくさんあって、いつも頭にふと出てきちゃう。そういう強さがあるんじゃないかなと思ってて。歌詞でいうと“Don’t show up”のところで音が消えてその言葉がくるんだっていう。そこからノリがドンドンとくるじゃないですか。
グローバー:たまらなくカッコイイですよね。
セレイナ:コントラストがたまらないですよねー。楽器が一本になったりとか。
バラッチ:そう、そこはすげえ上手いなって。でもデュアリパがそういうの好きなんだろうなとか。
セレイナ:癖になりますよね、そのコントラストが。
■今、注目の男女混合アカペラグループ:ナギーレーンのボイスパーカッション&アレンジ担当
バラッチが選ぶ、「まさにグラミー級!Dua Lipa の歌声を存分に堪能出来る曲」TOP3!!!
3位:Good In Bed
バラッチ:彼女の低い音域が好きで、曲全体としても高音で張り上げるって意外にしてないんですよね。この曲の最初の部分のこの存在感にとにかく惹かれてますね。ある意味僕でも歌えるぐらいの音域だと思います、男性でも。でも曲の雰囲気だったり自分の声の良さってところを分かったところで歌ってる感じ。でもやっぱこういう歌手の人って高いところで張りたかったりとか、なんかそういう煌めいたところやりたいと思うのをそこじゃない自分の魅力で魅せてるところが好きですね。
2位:Don't Start Now
バラッチ:曲の流れで声だけになる瞬間がたくさんあるじゃないですか。いちばん最初のバースの所だったりコーラスに入るところ。そこもちょっと低いところで強いワードをガッっと出すというか。そこが頭から離れない。そういう要素がちょこちょことあってそこが惹かれますね。
1位:Love Again
バラッチ:デュアリパはどちらかとコーラスよりバース部分で持ってかれちゃう。これもそういう感じの曲でさっき言った低音域で。でもフレーズの最後、歌い終わりのとこで擦れる感じがカッコイイ、、、そこが。
グローバー:あれはわざとはなかなか難しいんでしょうけど、でも自分もやっぱりそこを聴かせたくて鳴らしてるんでしょうかね。
バラッチ:そうすね、なんかその歌い方もポップスよりはそれこそシンガーソングライターというところもあって、テクニックを聴かせるよりはアジを聴かせるというか、このバースの語尾を聴いてるとそういうところに自分の強さを持ってるというか、そこがはっきりと自分の魅力だって分かって歌ってるなっていうところがすごくカッコよくて。
まだまだ続くデュアリパ、来週もお楽しみに!
PLAYLIST
New Rules / Dua Lipa
Good In Bed / Dua Lipa
Don't Start Now / Dua Lipa
One Kiss / Calvin Harris, Dua Lipa
Need You feat. Celeina Ann / YOSHIKI EZAKI
Love Again / Dua Lipa
◆Spotifyにもプレイリストを掲載しています。ぜひお聴きください。
■放送後1週間は右下のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
■セレイナ・アンさんの詳しい情報はこちら
■Nagie Laneの詳しい情報はオフィシャルサイトへ