2021.11.20 ON AIR
【ゆず Part2】04 Limited Sazabys GENさん、音楽ライター 麦倉正樹さん登場

今週は、ゆずパート2!
ゲストは引き続き04 Limited Sazabys GENさん、音楽ライター 麦倉正樹さんをお迎えしました。

■ゆずのLIVE

グローバー:麦倉さんは、お仕事でインタビューも兼ねて裏舞台からご存知だと思いますが、そういうスペシャルなところでいうと、先日のデビュー25周年突入記念一夜限りの日本武道館公演はいかがでしたか?
麦倉:これ二人だけなんですけど、お客さんも満員まではしてなくて制限された中でやって、声出せないじゃないですか。
グローバー:お客さんがね。
麦倉:はい。っていう中で「BooBooゆず太郎」っていうブーブークッションみたいなグッズを出して。
グローバー:その音で気持ちを乗せてよと。
麦倉:そうなんです。なんだけどそのピーピーピーピーが最初うるさいなって思ってたんです。それがだんだんそのピーピーのエモさが、、、悲しみのピーとか、喜びのブーとか、面白いなぁと思って。
GEN:あー、なるほど。お客さんも伝えたい気持ちが強いんですねー。
麦倉:沈黙の中で突然エモくなったり、ちょっと不思議な感じ。お客さんも久々ですしね。
グローバー:すごいもんですねー。GENさんはいかがですか?
GEN:初めてお会いしたのは、4年ぐらい前に大阪のフェスでご一緒する機会がありまして、終わったあと挨拶させていただいて、北川さんとかすごい優しくてむちゃくちゃチャーミングでフレンドリーで。そのあと岩沢さんに挨拶させてもらったんですけど、岩沢さんの対応の感じがすごいバンドマンっぽかったんです。ぼくが“どうも”みたいな感じで挨拶に行こうとしたら“あ、今ちょっとトイレ行くから”みたいな。今じゃない感をすごい醸し出してくれて、なんかその感じがタレントじゃない感じがすごいしたというか、なんなんですかね、逆に僕嬉しくて。で、そこからサブスク解禁のタイミングでコメントを書かせていただいたので、その経緯で2年前の東京ドーム公演に招待していただいて、しっかり堪能させてもらったんですけど、こんな言い方でいいのか分かんないんですけど北川さんの歌が上手くなりすぎてて、僕のイメージだとやっぱ岩沢さんは天性の歌声の持ち主で、北川さんはエンターテナーとして人をぶち上げる天才だし、コミカルな感じもあるし。
麦倉:ほとんどアイドルですよね。
GEN:そうなんですよ、でも久しぶりに聴かせていただいて“歌、めちゃくちゃ上手いじゃん!”って思いましたね。
グローバー:特にこの曲ってありました?
GEN:その時観たのでいうと「月曜日の週末」っていう曲をやってたんですけど、あれはいちばん早くした所を北川さんが歌って、いちばん美味しいとこで岩沢が出てくるっていう僕の大好きなパターンなんですけど、しかも二人だけでやってるスタイルだったんですよ。だから“やっぱこれだな”ってなりましたね。
グローバー:麦倉さんはいかがですか?
麦倉:「ワンダフルワールド」結構前の曲で割とシリアスな曲ではあるんですけれども、ライブ後北川さんと喋ってないからわかんないですけど、多分コロナの中で有観客の武道館をやってっていう中で、この「ワンダフルワールド」を出してきたんだなと。で、音源はゴージャスなアレンジなんですけど、その時は二人で弾き語りでやったっていうのがなかなかグッときて、歌ってる北川さんも結構感極まってる感じで印象に残ってますね。

■ゆずのインタビュアー:音楽ライター 麦倉正樹が選ぶ
  「これぞ日本のミュージックシーンに残る名曲!後世に残したいゆずソング」TOP3!!!


3位:夏色

麦倉:もちろんヒットソングだし、誰もが知ってる曲だと思うんですけど、ゆずのライブに行ってる人はご存知でしょうけど、だいぶライブで変わってきててかなりアゲアゲソングになってるんですよ。この曲でタオル振り回しながら北川さんが客を煽り倒すっていう名物曲になってるところも含めて3位に入れました。

2位:虹 

麦倉:今年オリンピックとかもありましたけど、やっぱり不意打ちで入ってくる時にちょっとグッときちゃうんですよね。プラスこの曲でグッときたっていう人を見てるとまたグッときちゃうんですよね。アスリートとか“越えて越えて”で励まされたみたいなインタビューをよく聞くじゃないですか、そうするとやっぱグッときちゃって。すごいなぁって思いますね。ドームで聴いてもいいし、テレビから流れてるの聴いてもいいし、どのスケール感で聴いてもいい。
              
1位:栄光の架橋

麦倉:もう誰もが文句ないですよね。それこそ伝わった人の数がいちばん多いんじゃないんですかね。動かした人の数は多い気がしますよねー。
GEN:確かに。やっぱサビの岩沢さんの上ハモですよね、元々楽曲が本当に素晴らしいんですけど、あそこのハモでよりこうグッとこさせられてるなって思いますし。
麦倉:あそこでさらにエモーションが上がっていくっていう。
GEN:その高さで入ってくるっていう(笑)
麦倉:たまらん!って。

■ゆずの影響

グローバー:今の日本の音楽シーンを見た時にゆずがいたからこれがあるかなって感じる事って何ですか?
麦倉:ひとことで言うと裾野を広めた人達なんだなと思いますね。それはリスナーの裾野も広げたし、プレイヤーの裾野も広げたし、っていう。それをやり続けることで多かれ少なかれ影響を受けてきた人って実はむちゃくちゃ多いですよね。
GEN:“ひとりでもできるじゃん”ってなりましたもんね。今でこそ宅録とかひとりでもできるって感覚あると思うんですけど、当時音楽始めた頃ってバンドメンバーを探さなきゃってなるじゃないですか。ひとりでもこんな感じになれるんだみたいな。
グローバー:僕らが聴ける名曲がゆずが出てきてから増えたかもね。曲浮かぶけどちょっと発表できないからなんか引き出しにしまってたような曲をギター持って道端で歌っちゃおうとか、で、誰かが聴いて誰か広げて。そういうことたくさんあっただろうなと思いますね。
GEN:“やってみたい!”ってなりましたもんね。
グローバー:改めてゆずの今こそみんな聴き直してみてくれないかなとかありますか?
麦倉:「NATSUMONOGATARI」はなんか不意打ちに良かったですけどね。今たぶん攻めのモードなんですよね。リスナーには「栄光の架橋」とか「虹」的なものを求めてる雰囲気はコロナ禍であるんですけど、「NATSUMONOGATARI」とか「奇々怪界」みたいなものをぶち込んでくるっていうところが面白いなって。かっこいいなと思いますけどね。
グローバー:今新しい時代へ向かっていくゆず、GENさんはどんな期待します?
GEN:本当にどんどん何でも挑戦されてますけど、シンプルに二人でライブやってるわけじゃないですか、二人だけのそういうスタイルでもできるぞっていうのをもっと観せて欲しいかもしれないですね。その自力が半端じゃないじゃですか、歌とギターだけでドームクラスもちゃんと納得というか。しかもちゃんとアゲられる。だからゆずの地力の強さみたいなのはずっと無くならないんだろうなと思います。

■キャッチコピー

GEN:「ゆずとは…初期エモ」である!
本当に楽器始めたきっかけっていう時点で初期衝動でもありますし、僕が触れた最初のエモ だと思ってるので、僕にとってゆずは初期エモかなと。
グローバー:エモでいうと先週ちょっとおっしゃってた恋心?好きかな?みたいな女の子がゆずが好きでって。
GEN:だから僕ギター弾けるようになんなきゃと思いましたし、転校生のやぎさんていうんですけど、やぎさんが転校してきて“ゆずっ子”だと。隣の席で仲良くなりまして、たしか「友達の唄」のシングルが出た時に僕やぎさんから借りたんですよ。でも女の子からCDを借りたのが他のやつにバレたくなくて、でもちょっと可愛い袋とかに入ってるし、バレたらなんか弄られるんじゃないかみたいな感じでコソコソ帰ったのすごい覚えてますね。そしてなぜ僕にとって初期エモかというと、その恋が全く実ってないんですよね(笑)途中で野球部のエースみたいなのと付き合っちゃったんで。そういう意味でも初期エモですね。

麦倉:「ゆずとは…伝えることを諦めない人」である!
“まだまだ届かすぞ”っていう。「奇々怪界」なんてファンサービスの歌じゃないですもんね。まだこっちの方面も攻めてくぞっていう。
グローバー:今の音楽シーンも吸収してね。
GEN:ゆずっ子を喜ばす気全然ないですもんね。
麦倉:ついてこい!って感じですもんね(笑)
GEN:尖ってる感じもしますよね。
麦倉:そこがまたいいんですよね。
GEN:なんかパンクのアテチュード感じるんですよずっと。


2週に渡ってお送りした『ゆず』
ラストは今年2021リリースの「NATSUMONOGATARI」で締められました。

PLAYLIST

ワンダフルワールド / ゆず

遊園地 / ゆず

栄光の架橋 / ゆず

贈る詩 / ゆず

Just / 04 Limited Sazabys

NATSUMONOGATARI / ゆず


◆Spotifyにもプレイリストを掲載しています。ぜひお聴きください。

■放送後1週間は右下のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
■04 Limited Sazabysの詳しい情報はオフィシャルサイト
■麦倉正樹さんの詳しい情報はこちら

来週のテーマは、昨日、NEWアルバム『30』をリリースした、イギリスの歌姫 アデル!お楽しみに。