2022.02.26 ON AIR
【ONE OK ROCK Part2】koboreのギター 安藤太一さん、ライター 小田部仁さん登場!

今週はONE OK ROCK Part2!
ゲストには引き続き、koboreのギター 安藤太一さん、ライター 小田部仁さんをお迎えしました。

■ライブの魅力

グローバー:もう山ほどライブやってきたバンドです。どんなとこが好きですか?
安藤:そうですね、お客さんと一体になるとこはまず凄くいいなとは思うんですけれども、その中でも熱いMCとかもグッとくるし、あとはもうギターのパフォーマンスは凄い参考にしましたね。
グローバー:じゃあライブの映像とかを観て“オレの発見”とかありました?
安藤:結構あの当時、ギターの人が回ったりとかするのも多かったので、パフォーマンスでグルン!と回ったりとかそういうのも真似してみたりとか。
グローバー:回ったんですか!回ってみたらどうなるんですか?どんな気持ち?
安藤:そんな体感的には良くないですけど、観てる人が喜ぶんですよ!
グローバー:そうか!
安藤:なにより僕、初めたての時にToruさんに憧れて、ギターをめちゃくちゃ低くしてみたりとかして。
グローバー:あれは体感的には?
安藤:あれはめちゃくちゃ弾きづらいし、弾けないんですぐやめました。
グローバー:小田部:あははは(笑)
小田部:でも最近は前より高くなってますよね、Toruさん。
安藤:そうなんですよ!
グローバー:そういうのを観てくのもライブの醍醐味ですけどね、もう一個の醍醐味“MC”これは小田部さんも実は“MCベスト3”とかやりたいぐらい大好きなんですって?
小田部:TakaさんのMCは本当に毎回刺さるので、もう言ってるメッセージがそこの大勢に語りかけてるんじゃなくて僕に言ってくれてるみたいな感じがするんですよ。本当に生きる活力になっていくっていうか。曲とMCがブレてないんで一貫してるんで、そこには本当にあんなに凄いMCをスラスラできる人居ないなって思いますよ。
グローバー:MCでもいいですし、楽曲でもいいですし、場面でもいいです、特にライブで印象に残ってるもの、安藤さんなんですか?
安藤:もう10年前ぐらいの横浜アリーナの映像で「Nobody's Home」をアンコールかなにかでやった回があるんですよ。それが多分喉の調子が悪かったのか、ちょっと声が出づらい感じのライブではあったんですけど最後の一踏ん張りでバンドインの前にまず“ありがとうー!”から入って、そこからグッときちゃってるんですけど、最後の最後でサビとか歌えなくなりながらもお客さんがそこを合唱するというか。なんか全員でワンオクなんだなと思わせてくれるというか。そういうとこからやっぱりワンオクの良さというかライブで培ってきたものが垣間見えたなと思っててすごく良かったですね。
グローバー:小田部さんはいかがですか?
安藤:僕が一番パフォーマンス印象に残ってるのは「We Are」っていう曲なんですけど、2017年1月に行われたONE OK ROCKのノースアメリカン・ツアーに密着取材をさせていただきまして、その月に「We Are」が入ってる『Ambitions』ってアルバムがリリースされてるんですよね。だから新曲を初披露っていう感じなわけです。で、実際ロサンゼルスに観に行って、もう本当に全員が大合唱してるんですよ、一字一句違えずに。バンドもそれに答えてもの凄い熱量の高い演奏を繰り広げてて“え?!こんなことってあるの?”って思って。楽曲の歌詞も相まってなんですけど、今を生きる仲間が世界中にいるんだなーってこと本当に感じさせられて。その後ドーム・ツアーとかアリーナ・ツアーも観たんですけど、そこでもみんな歌ってるんですよね。ワンオクのライブって結構老若男女、年齢層幅広くて、もちろんキッズが多いんですけど、それぞれがそれぞれの歌い方、聴き方で合唱してるのを観ると泣いちゃいますよね。もう本当に“音楽っていいなー、ロックっていいなー”って思うっていうか。 

■高校時代、ONE OK ROCKのコピーバンドで技を磨いたkoboreのギタリスト!
  安藤太一が選ぶ「このギタープレイに注目して欲しい!」ワンオク・ナンバーTOP3!!!
 

3位:恋ノアイボウ心ノクピド(3rd Album「感情エフェクト」)<2008年>

安藤:まずイントロのリフがそもそも耳に残るキャッチーさがある。っていうのとすごくヘンテコな時期と言ったらおかしいんですけど、今みたいにロックにまとまってなくて、プレイとしてやりたいことを詰めてたなーって思う時期の中の一曲であって、結構ずっと単音でピロピロ鳴ってて、サビですごくプログレみたいなものが鳴ってる中で、ソロもすごくヘンテコっていう。なかなかダーティなことをしているなと。時代も含めてポストロックとか、ああいうとこも含めながらのラウドとかすごくロックに消化してた1曲なのかなと思って入れました。

2位:キミシダイ列車(5th Album「残響リファレンス」)<2011年>

安藤:それまでにもあったんでしょうけど、この休符感っていうかバンドとしてのグルーヴが凄くいいなーって思ってて。そこに乗ってくるギターのフレーズでさらにバンドのグルーヴ感を上げてくようなフレーズが多いんで、まずギターに注目して聴いてほしいなと思って。何よりソロがめちゃくちゃ分かりやすくて。
小田部:これライブだとね、もっと小慣れた感じになってますけど、それはヤダ?
安藤:そうですよね!僕は凄くいいです!
小田部:僕もToruさんがどんどん自分なりのフレーズを考え出してるなって気がしてて。でも原曲のソロの良さもあるんですよね!
安藤:そうなんですよ!

1位:Re:make(5th Album「残響リファレンス」)<2011年>

安藤:この曲をあえて選んだのは、正直技術とか難しさで言ったら3位とか2位の方がバンドとしてもすごく難しいんですけど、ソロがいきなりすごく技術的なことが出てくるんですよ。スウィープっていう凄い滑らかにピロピロいろんな音階が出てくるフレーズが入ってきたんですよ。それがこの曲で使い始めたというか、ワンオクではそれまで割と単音弾きだったりコードワークだったりが多かったのに、その中で“あ、ここで出てくるんだ”っていうので“あぁー難しいなぁ”っていうか。
小田部:グローバー:あはははは(笑)
グローバー:そうだよね、高校生でコピー始めた時は、難しいけど簡単、簡単だけど難しいっていうそのたまらない高校生心を刺激したんだけど、ここで“あ、難しいな”と。
安藤:そうなんですよ!それまでは割と頑張れば自分の成長で追いつけたんですけど、この曲でソロ弾けないっていう。そもそも弾けないじゃん、みたいな。

■音楽シーンに与えた影響

グローバー:音楽シーンにとっての影響、安藤さんいかがですか?
安藤:ワンオクが出てきて明らかにピンボーカルのラウド系が増えたなっていうのと、Takaさんと同じ動きをしてる人が一時期もうわんさか湧いてきて。
小田部:マイクにテープ巻いたりとか。
安藤:巻いて、コードも手に巻いたりとか。何よりも空いてる手を前に出して歌うとか。
小田部:歌舞伎の見得みたいなやつね。
安藤:そうです、そうですね。
グローバー:最初はそういうところから始まりますもんね。
小田部:そうですよ、観たらやりたくなりますもん。
安藤:それだけ分かりやすく、最先端というか何かのシンボルにもう最初からなれてたのって凄いなと思って。
グローバー:小田部さんいかがですか?
小田部:そうですね、安藤さんが今おっしゃってたように肌感として本当にONE OK ROCKのフォロワーバンドみたいな同じようなサウンドを持ったバンドもすごく増えた気がしますし、同時に海外に向かってバンドが行き始めた頃はみんな割とリスペクトを持って見るようになったというか、ONE OK ROCK みたいな活動するためにはどうやってやっていったらいいんだろう?とかどういう風にしていったらONE OK ROCKみたいになれるんだろう?というロールモデルとしてすごく後進のバンド、特に世界に向かっていくバンドは参考にしてるところはあるんじゃないかなって思いますよね。だからずいぶん日本のバンドも海外に出ていく、特にロックバンドが出てくようになったなって思うので、そういうところにすごく影響を与えてるんじゃないかなと思いますね。

■キャッチコピー

安藤:「ONE OK ROCKとは…ナポリタン」である!
海外から入ってきたものを消化して、まず日本人に向けて改良したのがナポリタンじゃないですか。パスタを。で、それがまた日本の食として根付いてまた海外に認知されるってところがやっぱワンオクとは近いのかなっていうか。

小田部:「ONE OK ROCKとは…生き様」である!
生き様そのものを見せつけてくれて、それを見た僕らがまたエールを頂いて“頑張っていこう”と思えると。それがライブから音源から映像から全部そういうところにあると思うので、自分たちも生き様をきちんとこの今に刻んでいくというか。生き様で回ってるなと思うんですよね。


2週に渡る『ONE OK ROCK』ラストは「内秘心書」で締められました。

PLAYLIST

We Are / ONE OK ROCK

Re:make / ONE OK ROCK

Wonder / ONE OK ROCK

夜にしか咲かない満月/ ONE OK ROCK

MARS / kobore

内秘心書 / ONE OK ROCK


◆Spotifyにもプレイリストを掲載しています。ぜひお聴きください。

■放送後1週間は右下のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
■koboreの詳しい情報はオフィシャルサイト
■小田部仁さんの詳しい情報はオフィシャルTwitter

来週はは、21世紀のキング・オブ・ポップ、ジャスティン・ビーバー!ゲストにDa-iCE 花村想太さん、パフォーマンスチーム s**t kingzからOguriさんをお迎えします。お聴き逃しなく!