2022.04.09 ON AIR
【Red Hot Chili Peppers Part2】Kroi のギター長谷部 悠生さん、 Chilli Beans. ベース/ボーカルMaikaさん登場。

今週は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ Part2!
ゲストは引き続き、Kroi のギター長谷部 悠生さん、Chilli Beans. ベース/ボーカルMaikaさんをお迎えしました。

■レッチリの「歌詞」

グローバー:長谷部さん、特に歌詞に痺れるナンバー何がありますか?
長谷部: 「アンダー・ザ・ブリッジ」ですかね。「ウェット・サンド」とかもすごい好きなんですけど。
グローバー:僕の世代だとずっと見てきてこの曲で印象が変わったというかシーンからの評価が変わったというか。
長谷部:それこそメロディアスな曲みたいなのを出したの当時新しかったですよね「アンダー・ザ・ブリッジ」とかは。
グローバー:なんかね、こういうシリアスな曲をやるんだって驚きが。曲もめちゃくちゃ良かったですしね。
長谷部:歌詞の内容的には“橋の下でドラッグする”みたいなまとめるとそういう流れなんですけど、もともとレッチリってジョンの前にヒレル・スロヴァクっていうギタリストが居て、確かアンソニーとフリーとかとも幼馴染のメンバーだったんですけどもドラッグで死んじゃって…結構アンソニーの歌詞ってそういうドラッグについて歌ってる歌は多いんですけど「アンダー・ザ・ブリッジ」はすごいいい曲だなって思いますね。
グローバー:天国に行ったヒレルをここでなんか一個ちゃんと送ってあげたのかなっていうのがレッチリのストーリーだとね。
長谷部:そうですね。
グローバー:だからここからフルシアンテもヒレルの代わりってよりかはジョン・フルシアンテが自分のギターを弾き始めたという感じも。
長谷部:ジョンもそれこそヒレルのすごいファンだったって。
グローバー:それこそモッシュピットで足が潰れそうになりながら大ファンで追っかけてたっていう。
長谷部:はい。
グローバー:Maikaさんは歌詞が好きな曲ありますか?
Maika:私は「アザーサイド」を挙げさせていただいてるんですけど、これもやっぱりヒレルの影を感じるというか“写真から君の声が聞こえるんだ”っていう歌詞に心がキュッとなって。歴史を掘ってる時にこの歌詞を見たのでなんかすごいアンソニーの人間味がここにあるなっていうのを感じたのをすごい覚えてますね。 
グローバー:アンソニーの歌声っていうのは独特で、なんか悲しくもあるんだけどすごい勇気も希望もあって本当にすごい歌声ですよね。
長谷部:ほんと唯一無二ですよね。

■Chilli Beansベース/ボーカルMaikaセレクト!
 「フリーの魅力炸裂レッチリ・ナンバー」TOP3!!!


3位:Poster Child <2022年>

Maika:この指弾きフレーズとタイトな感じと、この後ろに取る感じがやっぱ私も性癖に刺さりますね(笑)
グローバー:腰が動くってよく言いますけど、後ろに取るっていうのはリスナーの皆様に伝えるとどういうことなんですか?
Maika:メトロノームでBPMを鳴らしてるカチカチいってる音の後ろについてくる感じ。
グローバー:カチって聞こえてきて分解したらカ、チ、ンの一番後ろぐらいに乗っかるみたいな。
Maika:そうそう“ン”ぐらいのとこに音が乗ってくる感じ。でもそれが長くなくてそこにポンポン音を置いてくる感じがすごいグルーヴィーだなと思います。
グローバー:音がタイトで短いっていうのもまた“イイネ!”と。
Maika:はい。

2位:The Power Of Equality <1991年>

Maika:今回のこのランキングを選ぶにあたってもちろん「キャント・ストップ」とかいわゆるスラップが目立つ名曲たちもランクインさせるかすごい悩んだんですけど、考えてみたらこの1曲に全部詰まってるなと思って。オクターブのスラップはもちろんですけどそのスラップとスラップが繋がる滑らかさだったりとか、そのあいだあいだに入ってくるゴーストの音とかもカッコイイなってなって。これもライブ版の音源だといちばん最後にやるんですよ。いちばん最後にふさわしい盛り上がりをするし大好きですね。
グローバー:ひょっとするとメンバーもこの『ブラットシュガー〜』っていうアルバムをジョン・フルシアンテと作り上げた一つの金字塔だからファンの方含めて大きいライブの最後の曲っていうのはあるかもしれないですよね。

1位:Mellowship Slinky In B Major <1991年>

グローバー:その心は!
Maika:休符が上手い。
グローバー:ビートもちょっと難しいテンポですよ、ちょっと遅いけど遅くないというね。ちょっとこうやってみると最新ナンバーもきましたけどやっぱり『BLOOD Sugar SEX MAGIC』このアルバムはベース、フリーの魅力がもう詰まってますか。
Maika:詰まってますね、スラップももちろん指弾きももちろん“これがフリーだ!”みたいなのが全部の曲に詰まってる気がしております。

■レッチリの影響

グローバー:影響を受けてるミュージシャンはあらゆる世代にいると思います音楽史、音楽シーンを見た時にレッチリがいたから今こうだなと思うことなんですか?
長谷部:やっぱ音楽によってふざけてるっていうところはやっぱり好きですし、長くやってますしね。あとアルバムを出す数も結構多いですしね。またその度に色々自分たちの音楽を更新していってくれてるので、元々パンクバンドだったのがミクスチャーバンドになってラップをして初めて、エモーショナルなバラードも歌えるようになってっていう。常に変わっていったバンドだと思うのでそういうところで影響を常に色んな人に与え続けてるんじゃないかなと思います。
グローバー: Maikaさんはいかがですか?
Maika:もう今全部言われちゃったなって思ったのもあるんですけど(笑)時代に沿って曲を作ってるなっていうのはすごい感じてて、そもそも音楽という媒体の聴かれ方が変わった時を実際に体験しながらリアルタイムでアルバムを出し続けてるこれだけ長寿のバンドってなかなか少ないんじゃないかなって思ってて。中でもレッチリはもうそれを超えてまたさらにアルバム1,2,3って出してきてるグループなので音楽という媒体自体に影響を強く与えてるバンドなんじゃないかなと思いますね。ロックシーンに限らず。
長谷部:各々のプレイヤーが凄いですね。フリー奏法とかもあるじゃないですか、ジョンは三大ギタリストに選ばれたりとか、なんかプレイヤーとしてもバンドとしても凄いと思いますね。

■キャッチコピー

Maika:「Red Hot Chili Peppersとは…音楽は楽しいものだというのを教えてくれた先生」である!
ずっと小ちゃい時から音楽に興味を持って“将来音楽の仕事をしたいな”って思ってはいたんですよ。それでギターの練習してみたりとか音楽塾に通ってみたりとか色々してたけど勉強していくにつれてだんだん“これを仕事にするんだ!”っていう思いが強くなっちゃって音楽を楽しむっていうことを若干忘れかけてた時期があったんですよ。“頑張らなきゃ”とか“勉強してもっと上に行かなきゃ”とかそういうことばっかりで頭がいっぱいになってた時にレッチリに出会ってふざけたミュージックビデオだったりとかライブパフォーマンスそれこその電球のライブパフォーマンスとか見て“そうじゃん!”みたいな。“音楽ってこういうもんじゃん!”って。
グローバー: 極端だけどね(笑)でもそういうもんですよね。
Maika:(笑)でもその極端さがすごい刺さったんですよね、多分。
グローバー:“自由だぁ!”ってなったんだ。
Maika:“そんな捉われなくて良かったじゃんそもそも”っていうのを思い出させてくれた存在っていうので表現させてもらいました。

長谷部:「Red Hot Chili Peppersとは…奇人エンターテイナー集団」である!
高校生の時とか聴いてて思ってたんですけど、やっぱ聴いてていちばん頭おかしくなれたんすね。
グローバー:ああーぶっ飛べる。
長谷部:はい。で、彼ら自身もぶっ飛んでるんでなんかそういうところはすごい影響を受けてるんじゃないですかね。なんか音楽以外のクリエイションでもユーモアさとかはやっぱ好きですし、こうありたいなっっていうのはちょっと思いますね。

最後は選曲会議の結果「I Could Die For You」で締められました!

PLAYLIST

Throw Away Your Television / Red Hot Chili Peppers

Under The Bridge / Red Hot Chili Peppers

Mellowship Slinky In B Major / Red Hot Chili Peppers

Small World / Kroi

I Could Die For You / Red Hot Chili Peppers


◆Spotifyにもプレイリストを掲載しています。ぜひお聴きください。

■放送後1週間は右下のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
■Kroiの詳しい情報はオフィシャルサイト
■Chilli Beans.の詳しい情報はオフィシャルサイト

来週はニューアルバムも話題の藤井風がテーマ!ゲストに、俳優の別所哲也さん、音楽評論家 宗像明将さんをお迎えします。お聴き逃しなく!