2022.06.18 ON AIR
【90’s J-WAVE HITS!】LiLiCoさん、DJ TAROさん登場!

今週は「90’s J-WAVE HITS」をテーマに「ALL GOOD FRIDAY」のLiLiCoさん、
「Saturday Night Vibes」のDJ TAROさんをお迎えして行われた
オンライン収録イベントの模様をお送りしました。

■90年代はどんな時代?
グローバー:今日は90’s HITS!今思い出すとどういうビートが鳴ってるんですか?
LiLiCo:やっぱりね、ジャミロクワイがマスト、これ96年「ヴァーチャル・インサニティ」で踊りながら立ち飲みバーで外国人の方が一人で飲んでるなと思って、で“おいでよ、一緒に飲みましょうよ”って私たち3、4人ぐらいで居たからビールとかちょっとご馳走したりとかしたら、次の日の朝全ての新聞の1面に載ってたのよ。
グローバー:どうして?
LiLiCo:アンディ・フグだったから。
グローバー:えー!K1!
LiLiCo:そう、チャンピオンになった夜、彼は一人だったの。
グローバー:えー!
LiLiCo:私そういう格闘技当時全然分かんなくて。でもすごい覚えてくれていい友達だった。
グローバー:今アンディフグさんの話し出ましたけど、TAROさんはレコード回してていろんな人が来て音楽があってお酒があってそこで広がる人の輪は凄かったようですね。
DJ TARO:凄かったです。僕はもう本当に90年になった時にクラブ DJ デビューして最初西麻布のお店で回してたんですけど、当時ってディスコからクラブになってくる時代で小さいお店が西麻布近辺とかって面白いところがいっぱいできてたんですよ。大人の空間みたいな。新しいとこに足を踏み入れるみたいな。僕はそこで毎週末回していて、そこから少しずつ六本木に拠点が移って。そんな風にやってたある時「GASPANIC」っていうどっちかっていうと白人の方が多いの元気なバーがあったんですけど、そこで変な帽子を被ったひょろっとしたのが急に踊り出してきたんですよ。誰だぁ?とか思って。ジャミロクワイに良く似てんなって思って。でもダンスも本当にクリソツじゃない?って。で、ジャミロクワイかけたらきっと喜ぶからジャミロクワイかけようよ。ってジャミロクワイかけたらいきなりバーカウンターの上に立って踊り出すんですよ。後で分かったんですけどやっぱり本物のジャミロクワイだった(笑)そっからはもうジャミロクワイの曲しかかけられない雰囲気で店ドッカンドッカンになってラストまで居たんですよ。普通ちょっと顔出して帰るっていう感じかなと思ったらラストまで踊ってて。もうサイン書いてもらってすごい良い人で一生の思い出だねって言ってたの。来日公演で来てたんですけど、その夜もきっちりライブやってるわけですよ。だけど次の日もまた来たんですよね。
グローバー:すごい!!
LiLiCo:あはは元気!(笑)
DJ TARO:楽しかったんでしょうね、すごいハッピーな人で。だから突発的にそういう外タレの人が来る機会っていうのは凄いいっぱいありました。
グローバー:TAROさん、じゃあ90’sの扉を開ける1曲めは何いきましょうか?

DJ TARO:そうですね、90’s J-WAVE HITSでもあり、これかかると今でも踊り出しちゃうような1曲、90年のリリースです。C+C Music Factory
Gonna Make You Sweat (Everybody Dance Now)
LiLiCo:これかけたらみんな踊っちゃうね。

■90年代のファッション

LiLiCo:ファッションもやっぱり90年代ってすごく私は好きだったね。
グローバー:あの当時って通りを歩いててすれ違う人のファッションで“あ、ああいう音楽好きなんだろうな”とかわかりましたよね。
DJ TARO:ジャンルでね。
グローバー:他にもファッション、音楽刺さったのありました?
LiLiCo:やっぱりミニスカートとか厚底ってどのくらいだったかな?
DJ TARO:厚底も90年代からありますね。 
LiLiCo:あとはやっぱりメイクだよね。なんか縁を書いたりとか。眉毛の細さ。
グローバー: LiLiCoさん事前のアンケートの眉毛細いでグウェン・ステファニーを挙げてらっしゃいますね。
LiLiCo:そう、やっぱりねノーダウトなんかでしょうね。あの白い肌とシンプルだけど唇だけがボン。マスカラ ドン!みたいな。シンプルなワンピースだけどそれがエロスがあって派手派手ではない。タイトなスカートにタンクトップだけなのに彼女はとっても素敵だったのよね。なんかね、あそこでちょっと揺れたよね。それまではマドンナとかね80’sとかでなんかガチャガチャしてたのが突然キレイにシンプルになりたいって思うようになりましたね。
グローバー:色々とストリートファッションも楽しみながらクラブでも遊んで。
LiLiCo:うん、その日の自分を表現したいのとTAROさんが回してる所に行くんだったら敬意を持ってそういう格好でね。
DJ TARO:選択肢がね、ここ行くならこうしたいとかね。

■One-Hit Wonder「一発屋」!

グローバー:外せないキーワード「一発屋」。響きがちょっとアレですか?
DJ TARO:いや、アメリカでも「One-Hit Wonder」って言うしね。
LiLiCo:うん、でも1発当てるって凄いよ。
DJ TARO:凄いですよね、変な話それでもう一生食ってけるみたいな話ですからね。でもたまたま日本でヒットしてないだけでOne-Hit Wonderで一発屋だと思ってたけど海外ではその後も結構ヒットしてる人もいたりもするんですよね。
グローバー:パッと思い出す一発をお二人から伺いたいんですが。
LiLiCo:私はね「マカレナ」ですよ(笑)
DJ TARO:間違いない!
LiLiCo:それこそレキシントン クイーン、JAVA-JIVE に入り浸ってる時に当時やんわりとモデルをやってたんだけれども、コンポジを持っていくとタダで入れる。プラス、ここにモデルが出入りしてるっていうのはクラブにとってプラスだからドリンクチケットまで貰うからもう全然お金払わない。でもこの曲はいちばんブイブイ言わせた時期でみんな友達がモデルだからみんな私よりも大きくて完璧に踊れて、この『ヘーイ!マカレナ』の時に寝っ転がって足を開いてシュッて立ち上がる。
グローバー:そんな遊び方してたんだ!?
DJ TARO:めっちゃクイックだよそれ。
LiLiCo:だから当時ジムとか行くお金なかったけど、ちゃんとあそこで暴れてたから腹筋あったんでしょうね。今やったらちょっと品が無いわっていう感じだけどあの時みんなそうだったから。
グローバー:それがおしゃれで素敵な時間でしたよね。
LiLiCo:そうそう、本当楽しかった。
DJ TARO:あとね、どの世代どの国の人も関係なくみんな共通のダンスとしてあったから小学生も踊れたし。
グローバー:TAROさんはいかがですか?
DJ TARO:Lou Begaの「マンボno.5」とかね、90年代は陽気なラテンっぽい曲がグローバルヒット的なものが出ましたよね。あとはチャンバワンバ、チャンバワンバっていう名前も面白いじゃないですか。ポップスだけどちょっとヒップホップのビート感もあったりとかそういう曲も多かった。ちなみにこの人たちが来日した時にですね、僕自分の当時やってた番組企画でなぜか“チャンバワンバとちゃんこ食べる”って言って、広尾の玉海力の2階の座敷でチャンバワンバとリスナーの人と一緒にちゃんこ鍋食べた(笑)いろいろ良いご縁に恵まれました。
グローバー:みんなふざけてふざけて真剣に楽しんでましたね。

■スウェディッシュ・ポップ
グローバー:キーワードとして“スウェディッシュ・ポップ”これをLiLiCoさんに語っていただかないと。
LiLiCo:私はねやっぱり驚いた。70年代〜82年まではABBAだったりとかっていうのはあったけどこんなにも90年代になって色んなグループ、ソロアーティストが出てくるかっていうぐらい突然スウェーデンの音楽、カーディガンズだったりエイス・オブ・ベース、メイヤ、パンドラとかもういろんな人が出てきて、でもやっぱり女性が強いでしょ。
グローバー:そうですね、どんな気持ちでした?
LiLiCo:変な気持ちだった。みんなが“スウェーデンのあれ凄いよね、あれ凄いよね”って。日本にいるとかあれがスウェーデンかどうか最初は分からない。でも、やっぱりタンバリン・スタジオのドライな感じのあのシンプルな感じの音を聴くと“あ、やっぱりスウェーデンだよね”って。空気感だったりとか。特にカーディガンズはスウェーデンっぽさをあの空気感も入れて売れたんだなと思って。エイス・オブ・ベースはもうちょっとポップスみたいなかんじだったから。
DJ TARO:そうですね、でもああいう北欧の人たちがいわゆるレゲエポップみたいなあのスタイルをやってくれたのが良かったですよね。
グローバー:新鮮でしたよ。
DJ TARO:僕もいっぱいかけてた。毎日エイス・オブ・ベイスでした。もうコギャルがこぞってフロアに出てきました、凄かった。ちなみに今もちゃんとリリースしてますからね。
グローバー:カーディガンズとかになるともうJ-POPにもすごい影響を与えましたでしょ、渋谷系とか色々新しいことやりたい人がこの音この歌い方。
LiLiCo:このスタジオ。スウェーデン行ってレコーディングしてたからね。
DJ TARO:さらにプロデューサー、TK的な存在トーレ・ヨハンソンとかね。そういう名プロデューサーがね。
グローバー:スウェーデンってほんと世界の音楽工場ですけど、90年代のここが起点かもしれませんね。
DJ TARO:そうですね。

■J-WAVEのディスコ&クラブ・キング!DJ TAROセレクト、
  「90’sクラブ爆アゲヒット曲」TOP3!!!


3位:Jamaican In New York / Shinehead

DJ TARO:やっぱりね、レゲエポップ、R& Bとかヒップホップとちょっとクロスオーバーした文化なのであの当時のカルチャーが。
グローバー:ミクスチャーっていう言葉も出てきて、あらゆるジャンルに影響を及ぼしましたね。混ぜようよ、新しいの作ろうよと。
DJ TARO:そうなんですよ。スティングのちょっと哀愁を感じるこのメロディをこういうちょっと暖かいポップ感にしたシャイン・ヘッドってやっぱ凄いなーって。
グローバー:絶妙なセンスっていうか熱々にしすぎないんだけど。
LiLiCo:うん、センスあり。

2位:I’m Every Woman / Whitney Houston

DJ TARO:一応カバーじゃないですか。なかなかカバーってオリジナルを超えるのって難しいんですけど、これはやっぱり元々バックコーラスをやってただけあってもう1000パーセントぐらいのチャカ・カーンにリスペクトを込めて。これのアレンジをしてたのが実はC & C Music Factory。ソニーのトッププロデューサーチームに入ってこの曲のプロデュースもやってた。「ボディガード」のサウンドトラックのほぼほぼメインの曲を彼らがやってたんですけど。グローバー:90’sってプロデューサーの時代が始まりましたね。
DJ TARO:そうですね、色がはっきりしてましたよね。
LiLiCo:あと一般のミュージック・ラバーズが“誰がプロデューサーなんだ?”って気にするようになった時代でもあるかもね。
グローバー:みんなちょっと音楽オタクでしたよね。みんな詳しくて。
DJ TARO:いま聴いてもめっちゃアガる。

1位:California Love / 2Pac

DJ TARO: 90年代の半ばはヒップホップが東西が別に争う必要なかったのにそれがひとつのアチチュードになって曲にもそれが生かされた部分もあるんですけど本当のバイオレンスになってしまって。残念ながらこの2PACはウエスト・サイドのいちばん中心的な人物で当時のイースト・サイド中心的人物だったノトーリアス・B.I.Gも実はちょっと前にこの東西の争いの中で二人とも亡くなっちゃう。だからもうねズルいんすよ、レジェンド、伝説になっちゃうから。それがちょうど当時の真っ只中で僕にとってもすごく思い出、印象的な部分なんですけど。でもやっぱこの曲のパワーは凄かった。今聴いてもすごいですね。2PACってねなんかすごい怖そうな人なのになんとも子供みたいな無邪気な笑顔みたいなそういうブロマイドとか Tシャツとか当時いっぱいあって“なんか可愛いんだよなこの人なー”ってすごい魅力的な人した。詩人だしねとっても。

まだまだ続く「90’s J-WAVE HITS」来週もお楽しみに!

PLAYLIST

Gonna Make You Sweat (Everybody Dance Now) / C+C Music Factory

Don't Speak / No Doubt

Boom Shack-A-Lack / Apache Indian

Lovefool / The Cardigans

California Love / 2Pac


◆Spotifyにもプレイリストを掲載しています。ぜひお聴きください。

■『MARUNOUCHI WALK』でご紹介した三菱一号館美術館の詳しい情報はこちら!



■放送後1週間は右下のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
■LiLiCoさんさんの詳しい情報はオフィシャルブログ
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来週は90’s J-WAVE HITS!Part2! ゲストには引き続きLiLiCoさん、DJ TAROさんをお迎えします!