早稲田大学内にオープンした国際文学館、通称「村上春樹ライブラリー」をご紹介しました。
「物語を拓こう、心を語ろう」をコンセプトに、村上春樹さんの全作品(小説、翻訳、随筆、紀行文、ノンフィクション、対談、絵本)や、世界各国のさまざまな言語で翻訳された本人の作品が揃う、ファンにとってはワンダーランドのようなこの施設。木のぬくもりにあふれた隈研吾さんの設計は、トンネルをイメージし、春樹さんのジャズレコードコレクションの優しい音色を聴きながら、心地の良いひとときを体験することができます。
地下のカフェ「オレンジキャット」では、春樹さんの作品にもよく出てくるドーナツも提供。春樹さんが学生時代、夫婦で経営していたジャズ喫茶「ピーターキャット」のように、運営は学生さんたちが行っています。
助教の権 彗さんに食シーンが印象的だった村上作品を伺ってみました。
1)ノルウェイの森→ミドリとワタナベの初デートでミドリが作った和食
2)ふしぎな図書館→羊男が12歳の少年に与えていたドーナツ
3)村上朝日堂→春樹さんがバレンタインデーに作って食べた切り干し大根
高校生時代、権さんは中国で村上作品に出会い、たびたび出てくる日本の食事に興味津々だったそうです。翻訳本ではどのような表現で記されているのか、調べてみるのも楽しそうですね!
入館は無料ですが、現在、事前予約制で受け付けています。
国際文学館「村上春樹ライブラリー」
開館時間:10:00-17:00
休館日:水曜日
https://www.waseda.jp/culture/wihl/