2021/06/13 ON AIR
東京で出会えるにほんもの 横井醸造工業株式会社
日本の本物とその作り手の声をご紹介するTDK VOICES FROM NIHONMONO。
今週は東京に 唯一、お酢を作る工場を持つ会社横井醸造をご紹介しました。
お話いただいたのは4代目の社長、横井太郎さんです。
横井醸造が生まれたのは昭和12年、1937年。
材木店からの転身という形でお酢の製造をスタートしました。
創業当時は築地の寿司店との取引を目標にしていましたが、
なかなかうまくいかず、美味しいお酢の作り方を教えてもらいに、
お寿司屋さんに頼み込んだのだそう。
当時はファーストフードとして親しまれていた、という状況もあり、
原価の安い酒かすを使って作られた赤酢。
お寿司にあう赤酢の完成までには約10年もの時間がかかったのだそう。
その後、ファーストフードから、しっかり手の込んだ味付けをするようになった
寿司の味にも赤酢があうようになり、浸透していきました。
熟成に短くて2年、長くて8~9年かかる赤酢づくり。
8年熟成させたものは真っ黒になります。
そんな横井醸造のお酢、今では東京の名だたる名店が愛用し、
まさに江戸前寿司を支えるまでになりました。
"日本一予約が取れない店"とも言われる「鮨 三谷」の
三谷康彦さんによると、
横井醸造のお酢は他の調味料を使わずとも、シャリの甘味が際立つとか。
シンブルだけれど、深みがあり、
素材の味わいを一段も二段も三段も輝かせる魅力があるとおっしゃいます。
横井醸造では家庭でも使いやすいお酢も製造されています。
是非公式ホームページもチェックしてください。
▼横井醸造工業株式会社
https://yokoi-vinegar.co.jp/
毎週、アーティストや著名人の皆さんににほんものを伺うコーナー「私のにほんもの」。
今週はDISH//の北村匠海さん、泉大智さんにお話を伺いました。
北村さん、泉さんが紹介してくれた“にほんもの”は、日本のお祭り!
盆踊りの会場で流れる音楽、太鼓や笛は子どもの頃にはとても新鮮な音楽体験と言えますが、
練馬区育ちの北村さんが踊っていた「練馬音頭」は
1967年(昭和42年)に作られたそうで、半世紀以上経った今でも踊られる音頭になっているそう。
DISH//は先月、シングル「No.1」をリリースしました
こちらもぜひチェックを。
▼DISH//公式サイト
https://dish-web.com/
そして、中田英寿さんが注目する工芸展、美術展など、
すぐに行ける、すぐに見られる、にほんものをご紹介する
「行ける、にほんもの」のコーナー。
今週は、大阪の東洋陶磁美術館で、去年の11月からスタートした展覧会、
特別展「黒田泰蔵」について、館長の出川哲朗さんにお話を伺いました。
緊急事態宣言を受けて美術館は現在、休館中ですが
ウェブサイトでは「3Dバーチャル展示アーカイブ」というコーナーで
展示室全館を見ることができます。
https://my.matterport.com/show/?m=fpkT7xoFu1n
詳細は公式サイトでチェックしてください。