TDK VOICES FROM NIHONMONO
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旅するにほんもの

北海道 かぼちゃ みよい農園

日本の本物とその作り手の声ご紹介するTDK VOICES FROM NIHONMONO。

中田英寿さん北海道の旅。
他には類を見ない糖度をほこる かぼちゃを生産する「みよい農園」をご紹介しました。

農園があるのは、北海道 茅部郡森町。函館から北へ車で1時間ほどの町です。
みよい農園は駒ケ岳のふもとに畑を持っていて、雄大な自然環境の中かぼちゃ作りが進められています。

みよい農園の明井清治さんが出迎えてくれました。

みよい農園のかぼちゃ、品種「くりりん」。
種を扱う会社がおこなった品種改良を手伝ったことがきっかけで、みよい農園で栽培されることになった品種です。

このみよい農園のかぼちゃは非常に糖度が高いのですが、デンプン質をどうやって糖分に変えていくかがポイントなんです。
そもそも甘いカボチャというのは糖度が高いカボチャということ。糖分の元はデンプンで、デンプンを糖分に変えるためには温度差が重要です。

収穫したかぼちゃのデンプンを糖分に変えるには「温度差」が必要になのですが、みよい農園のかぼちゃは夏に収穫するため昼と夜の温度差が少なく下の温度を下げるには冷却するシステムが必要になってしまう。じゃあ、上をあげようという発想力から みよい農園は30.5度というおそらくギネス級の糖度を出すことに成功しました。

明井さんが45年前に農園を継いで、当時は珍しかった無農薬・無化学肥料によるかぼちゃの栽培にチャレンジしました。どうすれば良い分からず、同じような農法をおこなう人をあちこち訪ねたといいます。
そこでたどり着いたのは、漁師さんが揚げてきたホタテに付いている海藻、ふじつぼなど…。森町だけで何千トンの付着物が出て、ただゴミにされていた中これで肥料を作れば良いのではと考えたのです。ゴミとして捨てられていたものを持ち帰って実験したら、上手くいきました。

そして「みよい農園」では、微生物を使って土を管理しています。
微生物を管理すると、でんぷん質は上がる。それを熟成させて糖分に変えています。

みよい農園のかぼちゃ、今シーズンは生産が終了してしまったそうです。
ぜひ来年の収穫期をお待ちいただければと思います。

詳しくは、みよい農園のウェブサイトをご覧ください。

▼みよい農園
http://miyoi.jp

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