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2022.12.09 ON AIR
今週はダンサー/振付家の
森山開次さんをお迎えしました。
神奈川県相模原生まれの森山さんが
ダンスを始めたきっかけは...

この日が初対面だったというお二人。
クリス・ペプラーは来年再上演される森山さんの舞台
『星の王子さま』に参加している日比野克彦さんと古くからの付き合いがあり、
「森山さんとは初対面だけど、
　なんか初めてという感じがしないですね。
　よろしくお願いします。」と述べ、トークがスタートしました。

森山さんは神奈川県相模原市出まれ。
21歳の時にミュージカルの現場で、
ダンサーとしてのキャリアをスタートしました。
きっかけは兄の影響だったそうで、
「僕は新聞配達をしながら大学に通っていたんですけど、
　ちょっと荒んでいる時期があったんです。
　兄がたまたま劇団で体操の臨時コーチをしていまして、
　僕を見兼ねて『たまにはミュージカルでも見に行ってみたら？』って
　チケットをくれたんですね。そこで見たのが音楽座の
　『マドモアゼル・モーツァルト』というミュージカル。
　舞台にはこんなにイマジネーションがあるのに、
　自分には全然吐き出せる場所がない、
　という感じで悶々としたんです。」と語りました。

兄からは他にも影響を受けているそうで、
「兄は中学校の時にバンドを始めたんです。
　エディ・ヴァン・ヘイレンの早弾きを練習していて、相当上手かったですね。
　それで僕も後追いでギターを始めたんです。」と話しました。
中学生の頃には軽音楽クラブに入り、文化祭でギターを弾きながら、
BOØWYの「B・BLUE」、「MARIONETTE」、
そしてサザンオールスターズの「いとしのエリー」の3曲を歌った経験があるんだとか。
実はギターを始めて数週間だったこともあり、
「ボロボロでしたね。ギターだけでもダメだし、歌だけでもダメだし（笑）
　人前に立つこと自体、ダメなタイプだったんですよ。」と
当時は授業中に発言するのも、
声が震えるほど緊張していたという過去を振り返りました。

10代、20代の頃はヴァン・ヘイレンをよく聴いていたという森山さんが、
もう1名大きな影響を受けていたというのがデヴィッド・ボウイでした。
「声とヴィジュアルもそうですし、存在自体がカッコいいですよね。
　メイクアップもすごく憧れたし、彼のパフォーマンスや
　身体の動きも興味を持って見ていたと思います。」と語りました。
クリス・ペプラーも
「彼はパントマイムも勉強していたし、
　ステージでの”舞”が独特でしたよね。」と納得していました。

番組の後半に、森山さんは自身と音楽との関わり方の変化について語りました。
ダンスを始めた頃には
「いつも音楽と一緒に踊らないといけないことが癪に触る」と思い、
音楽が無いと踊れないのは嫌だと考えていたそうです。
「自分の世界を表現したいのに、なんで他の音楽家の世界と
　一緒に踊らなくてはいけないのか。
　無音でも自分の表現をするんだ、って粋がっていたんです。」
と過去の自分を明かしました。しかし表現を続けていくうちに、
いろんな音に心を動かされ、現在は音楽と出会うのが楽しいそうで、
「出会いがあって始めてダンスが生まれる」とも述べました。

そんな森山さんですが、来年1月から演出・振付、出演をしている舞台
KAAT DANCE SERIES「星の王子さま -サン＝テグジュペリからの手紙- 」の
再演がスタートします。森山さんは今作に関して、
「もともとが言葉の美しさなどに多くの方が魅了されている
　サン＝テグジュペリの本ですが、この舞台の試みとしては、
　ダンスと音楽で綴る『星の王子さま』。
　なので、言葉には頼らずに物語を追っていきます。
　身体表現の言葉と、音楽の言葉で綴る舞台で、
　とても大事にしている作品です。」と解説しました。

クリス・ペプラーにこだわりのポイントを訊かれると、森山さんは
「『星の王子さま』には、
「大切なものは目には見えない」っていう言葉もありますけど、
身体表現は目に見えるものでもありますよね。
そういう意味では　
“目に見える大切なもの”をダンスで届けていきたいです。」と答えました。
　
森山開次さん、『星の王子さま -サン＝テグジュペリからの手紙-』の詳しい情報は
下記からご覧いただけます。

KAIJI MORIYAMA Official Website

KAAT DANCE SERIES 2020星の王子さま -サン＝テグジュペリからの手紙-

さて、森山開次さんとのトークは次週：12月16日に続きます。
後半戦もぜひ、黒ラベルと一緒にお楽しみください。