クリス・ペプラーに
「最近ハマっている音楽ってなにかある?」と訊かれた辻村さん。
「いろいろあるんですけど、誰にしようかな。」と前置きしつつ、
「ロバート・グラスパーもそうですし、
デュア・リパ、リゾ...グラミー賞を取っているアーティストの曲は
自然に耳がいっちゃいます。」と答えました。
この中でも特にリゾが最近の好みだそうで、
「ダンスチューンが多くて、
ベースの良い帯域がスゴイ出てるんですよ。
キックとのベースの対比、そしてあのキレッキレのボーカル、
たまらないですね!」と魅力を語りました。
辻村さんはリゾの「About Damn Time」を聴きながら、
シンプルなベースと四つ打ちで構成されるサウンドを
”身を預けられる感じ”と表現しましたが、
実際にプレイするのはハードルが高いんだとか。
「周りの波長もありますし、簡単なようで難しいから、
そこにプロフェッショナルを感じます。」と語りました。
辻村さんはアメリカ人の音楽プロデューサーに話を聞いたところ、
「日本の音楽は低音が物足りない」と言われたそうで、
これにはクリス・ペプラーも
「分かるような気がする。」と同意していました。
今年の春からアメリカに移住し、
音楽活動の可能性をさらに拡大していく辻村さんですが、
共演してみたいミュージシャンに挙げたのは、ロバート・グラスパー。
ジャズを基調にヒップホップやソウルなど、
様々なジャンルをミックスするロバート・グラスパーが
グラミー賞を獲得している姿に勇気を得ているそうで、
「ジャズで一つにまとめるのもあれなんですけど、
僕はそれ以上の世界を感じます。」と述べました。
同じくジャンルをミックスして
活躍するミュージシャンとしてベースプレイヤーの
サンダーキャットにも触れ、
「ベースのフレーズが歌えるし、ゴスペルも感じます。
そういうベーシストが
注目されているのが嬉しいですね。」と話しました。
ここでトークは、2人が天才だと思うミュージシャンの話へ。
そのミュージシャンとはジェイコブ・コリアー。
昨年末に来日公演を観に行ったという
辻村さんにクリス・ペプラーは
「羨ましいなー!行けなかったんだよ。
彼アメリカの業界内では、天才すぎて嫌われてるらしいよ、
凄すぎてヤダ!みたいな感じらしい。」と笑いながら述べました。
辻村さんはジェイコブ・コリアーについて、
「世界一の演奏集団と言われる、スナーキー・パピーとも
共演してるんですけど、その時でもジェイコブ・コリアーは
良い意味で浮いているというか、
食われなくて引き立っちゃうんだ!みたいな。
常人には理解出来ない音楽性だと思います。」と語りました。
辻村さんは春からニューヨークを拠点に活動するとのことですが、
渡米の根本的なきっかけとなったのは、
“ベースで会話をしたい”とのことだったそう。
「例えばどこかの民族との演奏でベースを通して、
音で会話が出来たら、素晴らしいことじゃないですか。
それがもっとベースが上手くなりたいってことに繋がっています。
ベースで喋りたいです。」と話しました。
そんな辻村さんがベースを務めるバンド、BLUE ENCOUNTは
2月8日にミニアルバム『Journey through the new door』をリリースしました。
辻村さんは今作について
「渡米を発表した上での制作で、ツアーも経て、
やっと4人で1つになれたかなっていうところもありました。」と紹介しました。
収録曲「DOOR」は、今作の中でも最後に完成したそうで、
「ボーカルの田邊が悩んで、苦しんで出来た曲でもありますし、
ここからのBLUE ENCOUNTがどうなっていくかっていうことも、
等身大で語ることが出来たんじゃないかなって思います。」
と曲に込めた想いを述べました。
2022年10月から全国ツアーを行っていたBLUE ENCOUNTですが、
この放送の翌日2/11の日本武道館公演がファイナル、
さらに辻村さん渡米前ラストのライブとなりました。
「4人で頑張っている中で、
アメリカに行きたいのを隠していた部分もありました。
2016年にも武道館に立ったんですけど、ここまでやってきて、
渡米が決まった上で、またこの舞台に立てるので、
緊張とか恥じらい、プレッシャーは置いておいて、
伝えたいこと、伝えられる音楽っていうのをシンプルに、
4人で束になってやれたらなって思います。」と
BLUE ENCOUNTの明るい未来も期待させる、
そんなコメントで締めくくりました。
BLUE ENCOUNTの情報はこちらから
さて、次週2月17日&2月24日にお迎えするゲストは、
Z世代が注目する新世代のシンガーソングライター、Tani Yuukiさんです。
どんな音楽ヒストリーをお持ちなんでしょうか?ぜひ、お聴きください!
よだれ鶏
辻村さんが選んだおみやは
ピリッとした辛さがクセになるよだれ鶏
濃厚な味わいの黒ラベルにピッタリです!
About Damn Time / Lizzo
Uptown Funk ft. Bruno Mars
/ Mark Ronson
Lift Off / Mic Check (feat. Shafiq Husayn).
/ Robert Glasper Experiment
THOUSAND KNIVES - THUNDERCAT REMODEL
/ 坂本龍一, Thundercat
Friend Zone
/ Thundercat
Never Gonna Be Alone (feat. Lizzy McAlpine & John Mayer)
/ Jacob Collier
Isn't She Lovely / Jacob Collier
青 / BLUE ENCOUNT
Z.E.R.O. / BLUE ENCOUNT
DOOR / BLUE ENCOUNT
Square Biz / Teena Marie
辻村勇太さんとのトークを受けて
クリス・ペプラーが選んだ1曲はこちら!