ARCHIVE | SAPPORO BEER OTOAJITO | Every Sat. 18:00-18:54

2023.04.28 ON AIR
先週に引き続き、
Bialystocksのボーカル
甫木元空さんをお迎えしました。

甫木元さんにはリスナーから
たくさん質問が寄せられ、
その一部を番組の冒頭でお答えいただきました。

『最近観た映画はなんですか？　
　持っているカメラの種類も知りたいです。』

「最近観た映画はスピルバーグの
　『フェイブルマンズ』という、
　ほぼ本人の自伝映画ですね。
　なんか不思議な映画でした。
　自分を描くってすごく大変だと
　思うんですけど、自分の恥部を
　さらけ出している訳じゃなくて、
　ちゃんとスピルバーグの映画に
　なっているのがやっぱり
　スゴいなって思いましたね。
　カメラですが、フィルムのカメラだと、
　よく”貧乏カメラ”って言われる
　オリンパスのペンというカメラを
　使っていますね。撮るのは
　風景とかが多くなっちゃいます。
　人に向けて怒られたら、って
　思っちゃうタイプなので（笑）」

『Bialystocksの楽曲をイヤホンや
　いいスピーカーで聴くと
　毎度発見があります。
　先日気が付いたのですが、
「I Don't Have a Pen」の
　アウトロの最後の最後、
　遠くの方で小さく高音の
　シャウトのような音が聴こえます。
　あれは人の声なのか、
　楽器の音なのか何度聴いても
　分かりません。差し支えなければ
　教えてください。』

「最後の最後は僕が歌っているやつですかね？
　たぶん加工した僕の声が遠くの方で
　鳴っています。（詳しく聴いてくれて）
　有り難いですね。」

『いつも頭の中にたくさんの言葉や
　映像、音が流れていると
　思いますが、それらをどうやって
　自分の中から出力していますか？
　手書き派ですか？スマホ派ですか？』

「そんなに自分から溢れ出ないんですけど、
　最近は携帯のメモが多くなっちゃいましたね。
　手書き派って言いたいんですけど、
　そっちの方が本当に
　訳わかんなくなっちゃうので。
　残していることって、
　だいたい次の日に見ると、
　俺は何を考えていたんだろうって
　なっちゃうんですよね。
　でも、アプリの方が
　客観出来るかもしれないですね。
　手書きだと感情が乗っていて、
　読む気にもならない感じがするっていうか（笑）　
　スマホの方が整理しながら
　書ける感じはあります。」

『甫木元さんの書く歌詞やコラム、小説が
　とても好きです。”甫木元さん節”というか、
　少し独特で個性的な文章、情景描写や
　心象風景がとても素敵です。
　文章や歌詞などを書くこだわりや、
　あえて書かないように
　していることはありますか？』

「あえて書かないようにしているっていうのは、
　あんまり考えたことはないですかね。
　ただ、いわゆる悲しい事や、自分の中で
　吐き出しやすい描写は
　必然性があったらいいんですけど、
　簡単に出てきてしまうことなので、
　本当にそれでいいのかっていうのを
　何回も見直します。自分から距離を離して、
　なるべく客観出来るようにしています。
　どんどん自分の視野が狭くなってしまうので、
　とにかく文字を打ち込んでプリントして、
　直していきます。
　直していく作業の方が長いですね。」

そんな甫木元さんが、
学生時代に聴いた音楽に挙げたのが
ジム・オルークの『Eureka』でした。
多摩美術大学に在学中に出会った
映画監督の青山真治さんの同名映画に、
楽曲が使用されていたことがきっかけで
聴き始めたそう。そこからジム・オルークの
プロデュース作品なども知るようになり、
音楽の聴く幅が広がっていったんだとか。
最近は映画の脚本など文章を書く仕事が
多いということで、フォークやピアノソロなど
シンプルな曲をよく聴いていると話しました。
「ニック・ドレイクやブラッド・メルドー、
　ジュディ・シルとか、素朴なものを
　よく聴いています。ブラッド・メルドーの来日は
　観に行きましたね。今はシンプルな中で
　やれることに興味があります。」

Bialystocksは4月7日に初のCM書き下ろしとなる
楽曲「頬杖」をリリースしました。
季節の幕開けというのを意識して
書いた曲だということで、
「散歩しながら聴いてもらえたら
　有り難いなって思います。」と話しました。

そして、J-WAVEと六本木ヒルズが開催し、
クリス・ペプラーが今年のオーガナイザーを務める
フリーライブイベント、「TOKYO M.A.P.S」への
出演も決定しています。Bialystocksは
2日目の5月6日(土)に出演しますが、
甫木元さんは同じく2日目に出演する
君島大空さんに注目しているそうです。

「Bialystocksのサポートをしてくださっている
　ギタリストの西田修大さんが、君島さんの
　合奏形態の時にサポートされていて、
　ライブを観に行ったりもしているんです。
　今回は君島さんのソロなんですが、
　初めて観るので楽しみだなって思っています。」

TOKYO M.A.P.Sの情報はこちらから

さらにBialystocksはツアーも決定しています。
6月の「東京キネマ倶楽部」での公演を皮切りに
全国を廻り、9月の「EX THEATER ROPPONGI」で
千秋楽を迎えます。詳しい情報はBialystocksの
ウェブサイトをチェックしてください。

映画監督としても活動している甫木元さんですが、
クリス・ペプラーに今後について訊かれると、
「いつかミュージカル映画みたいなものも
　やってみたいですね。それが音楽を題材にした
　映画なのか、いろいろあるとは思いますが、
　一度やってみたいと思っています。」
と答えました。

Bialystocksの情報はこちらから

さて、次週5月5日&12日のゲストは、
男女ツインヴォーカルの3人グループ、
Awesome City Clubのatagiさんをお迎えします。
次回もぜひお聴きください！