ARCHIVE | SAPPORO BEER OTOAJITO | Every Sat. 18:00-18:54

2023.08.04 ON AIR
先週に引き続き、
ラッパー、トラックメイカー、
プロデューサーの
JJJさんをお迎えしました。
JJJさんが
コラボレーションしたい
アーティストとして
挙げたのは...

ゲストの皆さんには毎回事前に
音楽に関するアンケートに
お答えいただいていますが、
JJJさんが
コラボレーションしたいアーティストとして
挙げていたのは、宇多田ヒカルさん。
小さい頃から宇多田さんの
音楽に親しんできたという
JJJさんは、
宇多田さんが作るビートに興味があり、
プロデュースされてみたいと語りました。
「宇多田さんのビート、トラックで
ラップしてみたいって思います。
　歌とかはなしで。」　
続けて、
宇多田さんの音楽の魅力について、
「リリックとかは時代の象徴を歌っていて、
サウンドもトレンドを取り入れながらも、
どこか日本人らしいサウンドっていうのが
カッコいいと思います。
　この前の『BADモード』っていう
アルバムもすごく好きで聴いていました。」
と述べました。

もう1人挙げたのは、青葉市子さんでした。
「彼女もすごい和のテイストがあって、
優しい歌声を持っている人で、
　すごく好きです。
自分のビートの上でも歌ってもらいたいし、
もし呼んでもらえるなら、
バチバチにラップしたいなって思います。」
と共演する際の
シチュエーションに想像が膨らみました。

そんなJJJさんが最近好きなラッパーは
フランス生まれのFreeze Corleone。
「先週、韓国のラッパーの話がありましたが、
　やっぱり英語にも日本語にもない響きが
　フランス語にもあって、初めて聞いた時に
　インスピレーションしかない
　フロウをしていたので、
　それ以来ハマって聴いています。
　ビート選びもすごい暗いんですけど、
　それが好きです。」と紹介しました。

番組後半では、リスナーから寄せられた
質問にもお答えいただきました。

『KID FRESINOの
「Turn.(Who Do) Feat. JJJ」や
『MAKTUB』収録曲の
「Eye Splice」が特に好きです。
　内省的なリリックと、冷静ながらも
　スピットしているラップはもちろん、
　神秘性と絶妙なメロウネスを持つ
　唯一無二のトラック。これらを手がけた
　noshさんについて教えてください』

「10年くらいの仲なんですけど、
そこまで実は深く知らなくて、
不思議な人なんですよね。
年下で、たぶんKID FRESINOと
同じ世代なんですけど、
　どういう人だそうな。
なんかスポンジみたいな人で、
リファレンスの曲を送るんですけど、
それよりもスゴいビートを
　パッと作ってくるっていう。
すぐにノリとか文化を理解して、
アウトプットするのが
　スゴい上手い人だと思います。」　

『今回の『MAKTUB』は
音響がめっちゃ良い！と感じました。
ミックスはお馴染みのIllicit Tsuboiさんや
D.O.Iさん、そして今回のマスタリングには
ゴリラズ、FKA Twigsを手がけた
ジョン・デイヴィスさんを
起用しているということですが、
そのきっかけはなんでしょうか？』

「アルバムの前に先行で
「Cyberpunk」っていうシングルを
出してたんですけど、
　ミックスが終わった時に、
もっと音圧をバンバンに上げたいと思って、
それを上手く表現できる人を探していたら、
ジョン・デイヴィスさんがいいよって
アドバイスもらって、そこからアルバムにも
起用しようという流れになりました。
音圧を上げるだけじゃなくて、
　自分の感覚ですが、
そこに電気を流して音を
　ビリビリにしてくれる感じ。
それが自分と合っていて、
理解して
　マスタリングしてくれるのが好きです。
音楽でコミュニケーション出来たのが
嬉しかったです。」　

さて、そんなJJJさんは6月14日に
6年ぶりのニューアルバム
『MAKTUB』をリリースしました。
Campanella、OMSB、Benjazzy、
Daichi Yamamotoなどの
客演メンバーに並び、
韓国のシンガーソングライター、
sogummも参加しています。
「韓国行った時に遊んでくれたりとか、
パッとスタジオに来てくれたりとか、
　繋がりはあります。
sogummはパッと遊びに来て、歌録って、
パッと帰っていきました。」
と共演の経緯を話しました。
多方面から高く評価をされた前作
『HIKARI』の次作ということで、
少しばかりプレッシャーを感じたそうですが、
基本的にはやりたいことをやろう、
という姿勢で臨めたそうです。
ちなみに『HIKARI』は出会いのアルバム、
今作『MAKTUB』は
別れのアルバムになっているとのこと。
「失意と幸福、
どちらのほうがいい作品が
　生まれるんでしょうね？」
というクリス・ペプラーにJJJさんは
「やっぱり挫折が
　一番いい味出るんじゃないでしょうか？
恐いですけど、はい。
　このアルバムもそうだったので。
でも、悲しいだけじゃなくて、
　頑張る！みたいな。」
と答えました。

今後ライブへの出演も決まっています。
9月3日(日)には福岡県で開催される
「29th Sunset Live 2023 -Love & Unity-」に、
さらに9月9日(土)には
Spotify O-EASTで開催される
「Spotify O-EAST presents
Daichi Yamamoto x JJJ x STUTS」
に出演予定です。詳しい情報は、
JJJさんのレーベルウェブサイト、
またはSNSをチェックしてください。

次週8/11&18は
韓国のDJ/プロデューサーの
Night Tempoさんをゲストにお迎えします。
ソウル生まれのNight Tempoさんが
日本の曲に触れたきっかけは
なんだったんでしょうか？
音楽ヒストリーを詳しく伺います。
ぜひお聴きください。