ARCHIVE | SAPPORO BEER OTOAJITO | Every Sat. 18:00-18:54

2023.10.21 ON AIR
今週はKroiのギタリスト、
長谷部悠生さんをお迎えしました。
自ら進んで興味を持った
最初のアーティストは...

世田谷区出身の長谷部さん。
駒沢でケーキ店を営む実家で育ち、
長谷部さんもバンド活動が
軌道に乗るまでは、
そこで働いていたこともあったそうです。
クリス・ペプラーに
「将来的にはバンドとケーキ屋さん
を両立出来るんじゃない？」
と質問されましたが、
「ケーキの道を極めるには、
バンドをやりながらじゃ難しいですね。」
と答えました。現在ケーキ店の
2代目を務める長谷部さんの父は、
長谷部さんのバンド活動を
応援してくれているそうです。

Kroiからはベーシストの
関将典さんが以前、この番組に
ご出演いただいたということで、
長谷部さんはバンドから
2人目のご登場となりました。
Kroiは中学からの同級生である
長谷部さんとボーカル・内田怜央さんの
おふたり、そして別の場所で
同じ大学に通っていたベースの関さんと
ドラムの益田英知さんのおふたりが、
Instagramを通して知り合いになり、
音楽の趣味が共通していたことが
きっかけで結成に至ったそうです。

小さい頃から、
親が運転する車の中で流れる音楽を
楽しく聴いていたという長谷部さん。
そんな中、自ら進んで
興味を持った最初のアーティストは
尾崎豊さんなんだとか。
「小学生の時、テレビで尾崎豊さんの
　特集がやっていて、
「卒業」っていう曲を知ったんですね。
　良い曲だなって思って、
　YouTubeで調べたりして、
　そこからいろんな他の曲も
　聴くようになっていきましたね。」
と話しました。尾崎さんは
長谷部さんにとって、
“音楽に導いてくれた存在”ということで、
常にリスペクトしているそうです。

そこから現在のKroiのサウンドに近い
音楽に興味を持ったのは、
中学受験をするために通っていた
塾の近くにあった、
古本や中古CDを扱うお店だったそう。
「マンガが好きだったので、
　よく塾をサボって
　そのお店に行ってたんですよ。
　そこで『僕はビートルズ』
　っていうマンガを見つけたんです。
　ビートルズのコピーバンドが
　タイムスリップする話で、物語の中で
　例えば、ボン・ジョヴィとか
　他のバンドの名前も出てくるんですね。」
とマンガを通して、
海外のロック・ミュージックも
聴くようになっていったと明かしました。

しかしこの頃はギタリストではなく、
ボーカリストになりたかったんだとか。
「中学一年生くらいの時は、
　自分がボーカルで、
　他の良いギタリストを探そうっていう
　マインドがあったんです。その後、
　中学三年生の時に
　文化祭で歌ったんですけど、
　気付いちゃったんですよね。
　俺は音痴だと（笑）」
とボーカリストを諦めた
理由を話しました。

同じ頃に見たミュージシャンが
長谷部さんをギタリストへの道へ。
「レッド・ホット・チリ・ペッパーズの
　音楽を聴いたんですよ。
　（ギターの）ジョン・フルシアンテの
　ライブ映像を見て、
　『なんだこの人は！
　俺はこの人になりたい！』
　ってなりました。」　
ちなみに長谷部さんが見たのは
『ライヴ・アット・スレイン・キャッスル』
という2003年に発売された
ライブ映像だったそうです。
長谷部さんのギターヒーロー、
ジョン・フルシアンテとの出会いは
大きかったようで、昔はバイト代を全て
ジョンと同じエフェクターを買うために
使うなどしていたそうです。
「ジョンは生き方も含めアートな人。
　カッコいいと思って育ってきたので、
　全部が好きです。
　引き算のフレージングなんかは
　ずっと参考にしていますね。
　音楽に対する探究心も
　ずっと憧れています。」と語りました。

長谷部さんがジョン・フルシアンテ以外で
影響を受けたギタリストは、
レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ。
「リフがカッコいいバンドって
　最近少ないじゃないですか。
　やっぱりレッド・ツェッペリンの
　リフの豊富さったらない。
　僕も（ジミー・ペイジと同じ）レスポールを
　メインで使っているんですけど、
　良い音出したいですね。」と話しました。
これに対し、
「フルシアンテが好きで、
　レスポールって珍しいよね。」
とクリス・ペプラーに突っ込まれると、
「そこは我慢というか（笑）
　あとは、昔のソウルトレインの
　映像とかを見ると、結構レスポールで
　ファンクをやっている方が多いんですよ。
　あえて、レスポールのトーンで弾く
　カッティングの良さに
　気が付いたんです。」
と理由を明かしました。

様々な音楽ジャンルを吸収し、
新たな音楽を作り出すことを
テーマの一つとして
掲げているというKroi。
世界を変える30歳未満30人の
日本人を表彰する
「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」
にも選出され、これからのグローバルな
活動も期待されています。
長谷部さんは先日初めて
台湾でライブをしたことに触れ、
「お客さんのノリや歓声も違いました。」
と明かし、今後も世界に向けて
発信していく意欲を窺わせました。

この流れで長谷部さんが
これまでお客さんとして行った
ライブの話に。
人生で最初のライブは父親と行った、
Mr.Childrenの東京ドーム公演。
長谷部さんの父が作るケーキが、
Mr.Childrenの楽屋差し入れに
なっていた時期があったそうで、
招待してもらったとのこと。
「ライブの爆音を人生で
　初めて聴いたんですよ。
　それを見た影響で
　ボーカリストになりたいと思ったんです。」
と話しました。
他に印象に残っているライブは、
5万人以上のお客さんが
大熱唱だったという氷室京介さんの
ラストライブや、
ロックばかり聴いていた
高校二年生の時に観に行った、
クール&ザ・ギャングなど
たくさんあるそうです。

さて、Kroiは10月4日(水)に新曲
「Hyper」を配信リリースしました。
10月25日(水)には
CDでのリリースも予定されています。
この曲はTVアニメ「アンダーニンジャ」の
オープニングテーマとして
書き下ろされた1曲です。
「自分はマンガが好きで、
　「アンダーニンジャ」も読んでいたので
　嬉しかったです。明るい感じではない、
　アングラな感じをどれだけ良い音で
　出せるのかがテーマでした。
　スゴい楽しかったですね。」
と制作を振り返りました。

そして11月から全国7公演の
対バンツアーも決定しています。
[Kroi Live Tour
　 "Dig the Deep" Vol.4]
と題された対バン企画。
Tempalay、OKAMOTO'S、
nobodyknows+、Nulbarich、
Bialystocks、Ovall、
クリープハイプといった
豪華なアーティストとの共演になります。
詳しい情報は、
Kroiのホームページを
チェックしてください。

Kroiのホームページはこちら

来週はアーティストの
Skaaiさんをお迎えします。
オーディション番組
「ラップスタア誕生」で注目され、
研究者からアーティストになったという
経歴も話題となったSkaaiさん。
これまでどんな音楽に
影響を受けてきたんでしょうか？
クリス・ペプラー×Skaaiさんが
黒ラベルを飲みながら、
じっくりお届けする
音楽談義をお楽しみに！