SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE FACEBOOK TWITTER INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2023.11.11 ON AIR
今週はWONKのベーシスト、
井上幹さんをお迎えしました。
井上さんには
ベースの魅力について
お話を伺いました。
「一つはやっぱり...

井上さんは東京都町田市出身。
ピアノの先生である母と、
趣味でサックスの演奏をする父の間で育ち、
幼少期から両親の演奏を見るために
ジャズクラブに通うなど、
音楽三昧の生活を送っていたそうです。
しかし両親のやっている楽器には
あまり興味が持てず、一時期母から
ピアノの指導も受けていたそうですが、
長続きしなかったとのこと。
その後、井上さんは幼馴染の影響で
ギターを弾き始めますが、高校に入ると
ギタリスト志望の人がたくさんいたこともあり、
「こんないっぱいの中で
 ギターをやってもな…」
という気持ちが芽生え、
ベースを演奏することになったそうです。

ベースを始めた当初は
レッド・ホット・チリ・ペッパーズや
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンなど、
ベースリフが特徴的な曲のコピーを
していたという井上さん。
ベースは誰かから習ったことはなく、
YouTubeでレッド・ホット・チリ・ペッパーズの
フリーやプライマスのレス・クレイプールが
演奏する動画を見ながら
習得していったそうです。
「その頃はベースでも目立てるんだ、
 っていうところに意識がありましたね。」
と振り返りました。

番組放送日の11月11日は
「ベースの日」ということもあり、
井上さんにはベースの魅力についても
お話を伺いました。
「一つはやっぱり音の存在感。
 大きいライブハウスでも、
 ジャズクラブで聴く時もそうですけど、
 全身で音を感じられる
 存在感がありますよね。もう一つはドラムと
 キーボードの間だということ。
 ハーモニーを司ることも出来るけど、
 ドラムのキックと絡み合うことも
 出来るっていう、グルーヴとハーモニーの
 接着剤みたいなところが
 良いなって思います。音程に表せない
 面白さもありますよね。」と語りました。
さらに、
「ベースって他の楽器と比べると
 音域や奏法も含めて、
 出来ることが少ないと
 思われていたんですけど、
 そこが拡張されていく様子を
 ここ数年で垣間見ていて、
 そこも魅力だと思います。」とも述べました。

ラリー・グラハムのスラップ奏法や、
ジャコ・パストリアスのハーモニクス奏法など、
革新的なベース奏法についての話が
盛り上がる中、井上さん流の
こだわりについてのお話も。
「シンセサイザーのベース、
 いわゆるサイン波の捉えどころのない音を、
 ベースでどうやって表現するのかを
 めちゃくちゃ研究しました。そのために
 ベースにフラットワウンドっていう
 音がモコっとする弦を緩めに張っています。
 基本的には(4弦ベースより低い音が出る)
 5弦ベースを弾いているんですけど、
 ライブでボーンって弾いちゃうと
 音程は分かんないと思うんです。
 でもその音の圧だけが出ている感じ、
 それが好きなんですよね。」と語りました。

そんな井上さんが
最も好きなベーシストとして挙げたのが、
ピノ・パラディーノでした。
80年代から活躍するウェールズ出身の
ベーシストで、ディアンジェロを始め、
ジョン・メイヤー、ザ・フーなど
幅広いジャンルの
ミュージシャン達と共演しています。
「活躍期間が長いし、守備範囲もすごい。
 例えばジャコみたいに、テクニカルで
 新しいスタイルという感じでもないですが、
 地道にカッコいいベースを
 弾くみたいなタイプで、そこが多くの人に
 愛されている理由だと思います。」
と魅力も語りました。
クリス・ペプラーも頷きながら、
「大人なベースというか、
 ガキじゃない、味のある感じですよね。」
と共感していました。

たくさんのベーシストに
影響受けてきた井上さんですが、
この日もう一人紹介したのは、
ティム・ルフェーブルというベーシスト。
彼が参加したノウワーの曲
「Hanging On」を取り上げ、
「この曲では、とてもタイトに
 カッコいいベースを弾いてるんですよ。
 Aメロに入った時のベースのタイム感が
 天才的です。」と紹介しました。
ティム・ルフェーブルも
ピノ・パラディーノと同じく、
様々なジャンルのミュージシャンと
共演しており、そこも魅力だと語りました。

番組後半には、サンダーキャットや
モノネオンなど現行シーンで活躍する
ベーシストの話になるなど、
ベーストークが止まらない中、
ここで一度井上さんのパーソナルな話へ。
井上さんは現在ミュージシャンとして
活動しながら、会社員としても働いています。
アプリのゲームを制作する会社の
サウンドチームに所属しており、
BGMや効果音を作っているそうです。
「WONKでも作曲をしていますが、
 曲を作るという意味では同じことですよね。
 ただゲーム音楽は作曲の動機が
 外にあるというか、
 『このシーンに合った曲を作ってくれ』
 っていうオーダーがあるので、
 それに応えるのが自分の中で
 鍛錬になっています。」と明かしました。

そんな井上さんが尊敬するミュージシャンは、
同じくゲーム音楽の業界でも活躍した
経歴のある、KIRINJIの堀込高樹さん。
「音楽に真摯ですし、
 地に足が着いているところもあって、
 音楽を探求する職人みたいな感じですよね。
 あとはゲーム音楽業界にいたのも、
 自分と重なる部分もあり、尊敬しています。」
と語りました。

番組では、大人の☆生
サッポロ生ビール黒ラベルで
乾杯していることにちなんで、
井上さんには
「大人になったと感じる曲」を伺いました。
井上さんが選曲したのは、
チック・コリア・エレクトリック・バンドの
「Eye Of The Beholder」でした。
「母がチック・コリアの音楽がすごく好きで、
 家で流れまくってたんですよ。
 小さい頃はフュージョンとか
 よく分からないので、音も古い感じするし、
 圧も無いしみたいに思ってたんですけど、
 ベーシストとして活動していく中で、
 演奏する機会があったんですよ。
 そうすると曲の作りの凄さや、
 当時は最新の音で、
 新しい音楽の動きだったんだな、
 っていうのが分かったんですね。
 これが分かるのって、
 ちょっと大人になったんだなって
 思ったんですよ。」と語りました。

さて、井上さんが
ベーシストを務めるWONKは、
今年で結成10周年を迎えました。
この10年どうだったかを
クリス・ペプラーに訊かれると、
井上さんは
「10年の関係性って
 結構長いなと思っていて、
 付き合いだと15年、
 (ボーカルの)長塚だと
 17年くらいとかなんで、
 色んなことを話して、
 色んなことをやってきたんです。
 ただ、腹割って話すとみんな
 思っていることも違うし、進んでいる方向も
 違うので、そういう意味では
 一緒にいて飽きない4人だなと思います。」 
これに対し、クリス・ペプラーが
「じゃあ、WONKはお互い
 老けてもやっていけそう?」と問うと、
「そうですね。やっていけると
 いいなと思っています。」と答えました。
井上さん曰く、WONKの面白さは、
違う方向を向いている4人が集まると、
しっかりWONKの音になるというところだそう。
現在はニューアルバムの
制作も行っているそうで、
「前作の『artless』はシンプルで、
 背伸びしないでやろうっていう
 作品だったんですけど、
 今回は『artless』の延長戦上にありつつも、
 拡張して、背伸びはしないけども、
 頑張っているみたいな
 感じになると思います。」
と注目のニューアルバムについて語りました。

11月2日にはニューアルバムに先駆け、
新曲「Fleeting Fantasy feat. Kiefer」を
リリースしました。
LAのピアニスト&ビートメイカーの
Kiefer(キーファー)をフィーチャーした
1曲ですが、この曲を聴いた
クリス・ペプラーは
「素敵!カッコいいな!
 どんどんレベルアップしてますね!」
と絶賛していました。来年1月10日には
Zepp DiverCity TOKYOにて
ワンマンライブが決定しています。
新曲の演奏はもちろん、過去曲も
これまでと違った形で
聴くことが出来るそうなので、
ぜひ足をお運びください。
詳しい情報は
WONKのホームページをご覧ください。

WONKの情報はこちらから

次回11月18日はシンガー、ラッパー、
プロデューサーもこなすアーティスト、
Nenashiさんをお迎えします。
これまでおよそ20ヵ国以上を
訪れているというNenashiさんの
音楽ルーツを伺います。
皆さんもぜひ
黒ラベルを飲みながらお楽しみください!

OMIYA

ブセット ペッパーサラミ
これでもか!というくらい
振りかけられたペッパーの香ばしさに
黒ラベルの濃厚な喉ごしがバッチリです!

MUSIC

  • Suck My Kiss
    / Red Hot Chili Peppers

  • Tommy The Cat
    / Primus

  • Portrait of Tracy
    / Jaco Pastorius

  • Pow
    /Larry Graham & Graham Central Station.

  • Send It On / D'Angelo

  • Who Do You Think I Was
    /John Mayer Trio

  • Hanging On / KNOWER

  • 時間がない / KIRINJI

  • Show You The Way (feat. Michael McDonald & Kenny Loggins)
    / Thundercat

  • I Love Louis Cole feat. Louis Cole
    / Thundercat

  • Eye Of The Beholder
    / Chick Corea Elektric Band

  • Fleeting Fantasy feat. Kiefer
    / WONK

  • Invisible / MonoNeon

    井上さんとのトークを受けて、
    クリス・ペプラーが
    最後に選んだ曲はこちら!

SAPPORO 毎週3名にサッポロ生ビール黒ラベル1ケース350ml×24本入りとステレンス真空サーモタンブラーをプレゼント 毎週3名にサッポロ生ビール黒ラベル1ケース350ml×24本入りとステレンス真空サーモタンブラーをプレゼント SAPPORO