SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE FACEBOOK TWITTER INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2023.12.16 ON AIR
今週は、King Gnuのベーシス、
新井和輝さんをお迎えしました。
新井さんがベースを始めたのは...

福生市出身の新井さん。
10代の頃から地元のライブハウス
「チキンシャック」に入り浸り、
他のお客さんと
セッションをおこなっていたそうで、
福生は新井さんにとって、
ミュージシャンとしてのキャリアを
語る上で欠かせない場所なんだとか。
「毎週木曜日が
 セッションの日みたいな
 感じだったんです。
 楽器を持って行って、
 地元のおじさん達とブルースを
 やったり、ファンクを演奏したり、
 人前で練習している感覚というか、
 そういったものを
 経験させてもらいました。」と語りました。

そんな新井さんがベースを始めたのは
14歳の頃。中学でバスケ部に
入ったそうですが、コーチの厳しさに
挫折し、3ヶ月で退部。
その後、陸上部に移り、
部活をサボって
ゲームセンターに行った帰りに、
友人から「バンドやろうぜ!」と
誘われたのがきっかけだそうです。
「アコギブームだったのもあって、
 一緒にいた友達が
 ギターを持っていたんです。
 僕は楽器を何も持っていなかったので、
『じゃあ、ベースかな。』みたいな
 感じでした。今でも友達が
 バンドに誘ってくれたシチュエーションを
 覚えていますけど、あの友達の
 一言がなければ、
 音楽をやっていなかったですね。」
と振り返りました。

ベースを始めたものの、
ドラマーが見つからず、中学生のうちは
人前で演奏する機会は無かったと
語った新井さん。
「友達の家にアンプを持って行って、
 ASIAN KUNG-FU GENERATIONの
 コピーとかをしていましたね。」
と話しました。
ちなみに自分で最初に買ったのも
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの
CDだったそうです。
「『崩壊アンプリファー』っていうCDです。
 それこそベースを始める前から
 アジカンが好きだったんですよ。
「遥か彼方」はイントロがベースで
 始まる曲なので印象的ですね。」
と語りました。

同じ頃にRADWIMPSも好んで
聴いていたという新井さんですが、
RADWIMPSのある1曲が、
新井さんをさらにベースに
のめり込むきっかけを与えたそうです。
「「遠恋」という曲があって、
 初めてスラップの音に触れたんですよ。
 これに衝撃を受けて、
 自分もやってみたいと思うようになって、
 黙々と練習するようになりましたね。」
と述べました。元々持っていた
ストイックな気質も相まって、
ベースへのハマり方は自身で
振り返っても並外れていたようで、
高校の時には修学旅行先である
沖縄までベースを持って行ったそう。
「とにかくベースに触れない日を
 作りたくなかったんです。
 音楽が好きな先生もいたんですけど、
『長いこと教師をやっているけど、
 沖縄にまでベースを持ってきたのは
 お前が初めてだ。』って
ドン引きされましたね。」と話しました。

2021年にはフェンダーから
自身のシグネチャー・モデルの
5弦ベースを発売した新井さんですが、
5弦ベースを購入したのも
RADWIMPSの影響だったそう。
「当時、(RADWIMPSの)武田さんが
 5弦ベースを使われていたので、
 中学の卒業祝いを集めて
 お茶の水の楽器屋さんで買いましたね。
 集まったお金が
 16万円だったんですけど、
 武田さんが使っていたモデルの
 ベースが15万8,000円で売っていて、
 お金を全部使っちゃったので、
 家族はみんな驚いていました。」
と話しました。?
そんな新井さんは高校生から
大学生の間に日野JINO賢二さん、
大学生の頃から現在まで
河上修さんに師事し、
ベースのテクニックを磨いてきました。
日野さんはファンとして
ライブに通い詰めていたことがきっかけで
アシスタントになり、河上さんは
地元・福生の知り合いの方からの
勧めで出会い、レッスンを
受けるようになったそうです。

2人の師匠の他に影響を受けた
ベーシストとして新井さんが挙げたのは、
ロバート・グラスパー・エクスペリメント
などで活躍する、デリック・ホッジ。
魅力について、
「グラスパーの曲でベースが
 印象的な曲はあまり無いんですけど、
 時折見せる音使いに
 インテリジェンスを感じます。
 ウッドベースも超上手いし、
 ヒップホップのプロデューサーも
 やりながら、自分のリードアルバムは
 めっちゃジャズで、
 そのミュージシャンとしての
 立ち位置をリスペクトしています。」
と語りました。

多くのベーシストとも親交がある
新井さんですが、
同世代で仲が良いのは、
BREIMENの高木翔太さん。
新井さんがKing Gnuのドラムの
勢喜遊さんとセッションホストを
務めていたライブハウスのイベントに、
高木さんがどこからか現れたことで
交流が始まったそう。
「僕とは全然違うタイプの
 ベーシストですけど、主張の具合が
 翔太らしいんですよね。Tempalayの
「シンゴ」っていう曲の翔太のプレイは
 ほとばしってます。」と紹介しました。
BREIMENは今年5月に
J-WAVEと六本木ヒルズが開催した
ライブイベント「Tokyo MAPS」に
出演しましたが、そこに新井さんも
急遽ゲストとして参加し
話題になりました。オーガナイザーを
務めたクリス・ペプラーは
「見てましたけどスゴかったですよ。
 プロのミュージシャンは
 こういうことだなと。
 素晴らしかったです。」と述べました。

尊敬するミュージシャンについての
お話も。新井さんが挙げたのは、
ジェームス・ブレイク。
それまで生楽器主体の音楽ばかりを
聴いていた新井さんは彼の作品を聴き、
その美しさに号泣してしまったとのこと。
「人のプレイやグルーヴに
 感動することはあったんですけど、
 ここまで電子的な音に
 感動することはなかったんです。
 King Gnuのメンバーも
 全員大好きですし、サウンド面でも
 影響を受けていると思います。」
と語りました。

さて、番組では
「大人の☆生
 サッポロ生ビール黒ラベル」で
乾杯していることにちなんで、
ゲストの皆さんに
「大人になったと感じる曲」を
お聞きしていますが、
新井さんが挙げたのは
マイルス・デイヴィスの
「Blue In Green」でした。
「これは先ほど言った、
 河上さんのレッスンで
 取り扱った曲なんですけど、
 歳を取れば取るほど
 このサウンドというか、
 ジャズバラードが
 好きになってきたんですね。
 バラードはプレイヤーの幅が
 解き放たれて、
 グッとくるのが多いです。」と語りました。
元来バラード自体が好きとのことで、
クリス・ペプラーに、
もしリーダーアルバムを作るとしたら
どんな内容になるかと訊かれると、
「しみったれちゃうかもしれないですね。
 全部バラードみたいな感じで
 やっちゃうかも。」と述べました。

さて、新井さんがベースを務める
King Gnuは11月29日にニューアルバム
『THE GREATEST UNKNOWN』を
リリースしました。
制作する時間の制約もあった中で、
各メンバーが最大限作品に
向き合えたという本作。
「4人でいる時の空気が
 最近特に良いんですよね。
 制作期間中も楽しく取り組めました。」

作風としては1枚目の『
Tokyo Rendez-Vous』が持っていた
サウンドに回帰した面もあるそうで、
「King Gnuの良さは
 フィジカルなサウンドだけじゃないよね
 っていうのがもともとあったので、
 そこをもう一度見つめ直した感じが
 ありました。打ち込みライクな曲も
 ちゃんとKing Gnuとして
 成り立っています。」と語りました。

1月からは東京、大阪、名古屋、福岡、
札幌の5大ドーム全9公演のツアーが
決定しています。バンドとしては
史上最速での
5大ドームツアーということで、
大きな期待がかかる中、
「僕ら自身もKing Gnuすげえ!っていう
 感覚でいます。今回は東京、
 大阪だけでなく、札幌、名古屋、
 福岡にも行けるので楽しみですね。」
と締めくくりました。

King Gnuの情報はこちらから

次回は、アーティスト
Aimerさんをお迎えします。
唯一無二の歌声を持つAimerさんは、
これまでどんな音楽に
影響を受けてきたのでしょうか。
クリス・ペプラーが
その音楽ヒストリーを紐解きます。
次週もぜひ、
黒ラベルを飲みながら
お楽しみください。

OMIYA

6Pチーズ
新井さんが黒ラベルの
おともに選んだのは
食べるたびに「やっぱり美味い!」と感じる
定番の6Pチーズ
間違いない組み合わせです

MUSIC

  • Teenager Forever
    / King Gnu

  • 遥か彼方
    / ASIAN KUNG-FU GENERATION

  • 遠恋
    セツナレンサ / RADWIMPS

  • Minuano (68) / 日野賢二

  • Our Love Is Here To Say
    / 河上修,大江千里

  • Afro Blue (Feat. Erykah Badu)
    / Robert Glasper Experiment

  • 乱痴気 / BREIMEN

  • シンゴ / Tempalay

  • Lie on the night / BREIMEN

  • The Wilhelm Scream
    / James Blake

  • Blue In Green
    / Miles Davis

  • SPECIALZ
    ):阿修羅:( / King Gnu

  • サマーレイン・ダイバー
    / King Gnu

  • I'm Diggin' You (Like an Old Soul Record)
    / Meshell NdegeoCello

    新井さんとのトークを受けて
    クリス・ペプラーが
    選んだ1曲はこちら!

SAPPORO 毎週3名にサッポロ生ビール黒ラベル1ケース350ml×24本入りとステレンス真空サーモタンブラーをプレゼント 毎週3名にサッポロ生ビール黒ラベル1ケース350ml×24本入りとステレンス真空サーモタンブラーをプレゼント SAPPORO