洗足学園音楽大学の
同期で結成されたレトロリロン。
涼音さんはレコーディングエンジニア、
他のメンバーはDAW、ジャズドラム、
クラシックピアノとそれぞれ学んでいる
分野は違っていたそうです。
レトロリロンではボーカルとギターを
担当している涼音さんですが、
音楽を始めたきっかけは、
5歳の頃に
ピアノを習い始めたことだったそうで、
「落ち着きがない子どもだったので、
ピアノとか武道を習わせたら
いいんじゃないかって
親が考えたみたいです。でも自分から
言い出したわけじゃなかったので、
楽しい記憶はあまりないんです。」
と話しました。
中学生の頃に映画
「20世紀少年」を見たことがきっかけで
ギターに興味を持った涼音さん。
高校一年生でエレキギターを
手にしたそうですが、
「ギターを買ったらすぐに
弾けると思ってたんですけど、
全然弾けなかったです。
ピアノは押したら音が出ますけど、
ギターを弦を押さえられないと
音が出ないので、
一回挫折しちゃいました。」
と振り返りました。しかし諦めずに練習し、
「20世紀少年」の主題歌である
T.REXの「20th Century Boy」も
演奏した記憶があるそうです。
そんな涼音さんが初めて買ったCDは
黒木渚さんのアルバム『自由律』。
高校生の時にYouTubeで様々な音楽を
聴いている中で黒木さんの音楽に出会い、
偶然自宅の近所で
ライブがあることを知ったそう。
「ライブに行ったらサイン会があって、
CDを買うと参加出来るっていう
ことだったので、このアルバムを
買いました。ライブに行くこと自体
初めてだったので、とにかく感動で、
こんなに自分の知らない世界が
あったんだなって思いましたね。」
と語りました。高校生の時に、
どんな風に生きていけばいいのか
悩んでいた涼音さんの心に、
黒木さんの音楽が響いたんだそうです
ちなみに当時黒木さんのマネージャーを
務めていた方が、現在のレトロリロンの
マネージャーをしているそうで、
その経緯について、
「黒木さんのイベントにも通っていて、
ファンが黒木さんの前で歌うみたいな
企画があって、そこで僕も歌わせて
もらったんですけど、それが今の
マネージャーの記憶になんとなく
残っていたみたいなんです。
それからレトロリロンとして
MVを作った時に、
そのマネージャーから連絡があって、
僕らのライブに来ていただいて、
気付いたら事務所に所属していました。」
と説明しました。
高校では軽音楽部に入ったそうですが、
作詞作曲をしてオリジナル曲を
演奏する決まりがあり、
ギターを始めたばかりだったので、
苦労しながらも取り組んだとのこと。
そんな中、偶然街で見かけた
路上ミュージシャンに惹かれ、
自身も弾き語りを始めたそうです。
「これがやりたいことだ!って
衝動的になって、その人に弾き語りの
やり方を直接聞きに行きました。
僕の涼音っていう名前も
その方につけていただいたんです。」
路上で演奏する方法だけでなく、
他にもライブハウスや楽器店の
イベントへ出演するための段取りなども
教わったそうで、その方には
大きな影響を受けているとのこと。
今でも付き合いがあるらしく、
クリス・ペプラーに
「その人を将来ステージに
上げないといけないですね!
すごい盛り上がると思いますよ。」
と提案されると、涼音さんは
「確かに!恩返ししないといけないですね。
計画しようと思います。」と話しました。
番組後半では、これまでに観たライブの
思い出についてもお話を伺いました。
印象に残っているのは、大学生の頃に
観に行ったマカロニえんぴつのライブ。
マカロニえんぴつのメンバーは
涼音さんと同じ洗足学園音楽大学出身で、
涼音さんの先輩がボーカルの
はっとりさんと仲が良かったこともあり、
一緒にライブに足を運んだそう。
「帰る頃にはアルバムを聴き漁るというか、
こんなに良いバンドがいたのに
全然知らなかったんだって思いました。
僕はあまり恋愛の曲を
あまり聴かないんですけど、
マカロニえんぴつさんは
ラブソングも多くて、
自分の通っていない人生を
見せてもらっている感じ。
あとは影響を受けたアーティストの
エッセンスがしっかり出ていて、
それは僕も参考にさせてもらっています。」
と語りました。もう一つ挙げたのは、
Mrs. GREEN APPLEのライブでした。
「一緒のフェスに
出演させていただいた時に
大トリだったのが
Mrs. GREEN APPLEさん。
雨が降っていたんですけど、
お客さんが誰一人気にしないで
ライブを楽しんでいて、
そこにすごく感動しましたね。
音楽の力を感じました。」
涼音さんは海外のミュージシャンにも
影響を受けており、弾き語り時代に
参考にしたのはジョン・メイヤーの
演奏だったそうです。
「一人なんだけど一人じゃないような
アコギの使い方は今の自分のスタイルにも
影響があります。」と話しました。
他にも親が好んでいたことから、
クイーンもよく聴いていたとのこと。
楽器の少なさを凌駕するような
スケール感が魅力だと話し、
レトロリロンのメンバーとクイーンの
展覧会を見に行ったこともあるそうで。
「こういうところまで自分たちのバンドも
突き抜けたいねって、4人で話しました。」
と振り返りました。
そんな涼音さんは最近、
韓国の音楽シーンにも
注目しているとのこと。
「妹がいるんですけど、
韓国にハマっていて、その流れで
僕もいろいろ音楽を聴いています、
言語が持つ雰囲気が柔らかいですよね。
僕はアナログな音が好きなんですけど、
デジタルで洗練されている音も
良いなって思います。」
と理由について語り、さらに歌詞における
韓国語の英語のバランスや
譜割りにも言及し、自身でも聴きながら
学んでいると明かしました。
さて、番組では
「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」
で乾杯していることにちなんで、
ゲストの皆さんに
「大人になったと感じる曲」を
お聞きしていますが、
今回涼音さんが挙げたのは、
最初に買ったCDである黒木渚さんの
『自由律』から
「命がけで欲しいものひとつ」でした。
「高校生の時この曲を聴いて、
自分の生きる時間をどう選んでいくか、
大人になっていく自分が
何になりたいかを考えさせられました。」
と紹介しました。レトロリロンは
シンガーソングライターとして活動していた
涼音さんに、現在のドラマーである
永山タイキさんが声を掛けたことで
スタートしたとのこと。
「一人でやっていて
鳴かず飛ばずだったんですけど、
タイキが誘ってくれたので、
一度バンドをやってみて、
これがダメだったらもう音楽を諦めて
別の仕事をしようって考えて
スタートしました。
それが音楽を生業にしようと考えた
タイミングですね。」と語りました。
そんなレトロリロンは1月10日に
2枚目となるEP『ロンリーパラドックス』を
リリースしました。
1枚目のEP『インナーダイアログ』は
自身との対話というテーマを持ち、
『ロンリーパラドックス』では、
人生の中で価値観が変わった瞬間を
詰め込んだ全6曲だそう。
収録曲「TOMODACHI」は
J-WAVEの1月のSONAR TRAXに選出、
そして「DND」ではバンド初となる
ホーンセクションを迎えた
楽曲となっています。
今作を引っ提げたワンマンツアーも
予定されています。
東京は2月12日(月・祝)、
SHIBUYA CLUB QUATTROにて
おこなわれますので、
ぜひ足をお運びください。
レトロリロンの情報はこちらから
次回は、ドラマーの
あらきゆうこさんをお迎えします。
Corneliusやくるり、秦基博さん、
竹原ピストルさんなど、
様々なアーティストのレコーディングや
ライブに参加しているあらきさん。
音楽ルーツやドラムに関するお話など、
たっぷり伺います。お楽しみに。
プリングルス&ドリトス
定番で最高のスナックセット!
爽やかな後味の黒ラベルがすすみます。
カウントダウン・ラグ / レトロリロン
20th Century Boy / T.Rex
君が私をダメにする
虎視眈々と淡々と
/ 黒木渚
Slow time lover / レトロリロン
なんでもないよ、
/ マカロニえんぴつ
ケセラセラ
/ Mrs. GREEN APPLE
Neon [Live]
/ John Mayer
Don't Stop Me Now
/ Queen
Cookie / NewJeans
命がけで欲しいものひとつ
/ 黒木渚
TOMODACHI
DND
/ レトロリロン
Standing Next to You
/ JUNG KOOK
涼音さんとのトークを受けて、
クリス・ペプラーが選んだ
1曲はこちら!