Cornelius、くるり、秦基博さん、
布袋寅泰さんなど多数の
アーティスト達のレコーディングや
ライブにドラマーとして参加する
あらきさん。鳥取県境港市出身で、
2014年には境港市のフィッシュ大使に
就任し、定期的に地元にて様々な
ミュージシャンとライブを
おこなうなど、音楽を通し広く
山陰地方をつなぐ活動もされています。
幼い頃はテレビ番組を観て、
ピンク・レディーなどのものまねをして
楽しんでいたというあらきさんですが、
リズム感はもともと
良かったわけではないとのこと。
「歌を歌う時にビートが取れないのと、
ドラムも出来上がったものは
タイトにいけるんですけど、
そこまでの過程はボロボロで、
今も人にお聞かせできない感じです。
ジャムセッションも
全然得意じゃないです。」
と語りました。事前のアンケートで
好きなドラマーの一人として、
パット・メセニー・グループなどで
活躍したポール・ワーティコを
挙げていたこともあり、
クリス・ペプラーは驚きの反応を
示しましたが、
「でも確かにパット・メセニーは
ジャズギタリストだけど、
ある程度曲の流れが
決まっている感じはしますもんね。」
と納得しました。
そんなあらきさんは兄弟の影響で
幼稚園の頃には足踏みオルガン、
小学生になるとエレクトーンを
習い始めました。
中学では吹奏楽部に入り、
トロンボーンやユーフォニウムを
演奏していたそうですが、
ある日学校が購入した
ドラムセットに触れてみたところ、
最初から自然と叩くことが
出来たんだとか。
「たぶんエレクトーンを
やっていたので、
4ウェイ・インディペンデンス
(=両手両足を独立させて動かすこと)
が身についていたんだと思います。
そこから吹奏楽部の仲間達と一緒に
演奏して、楽しさに目覚めました。」
とドラムとの出会いについて話しました。
高校時代にはドラマーとして、
様々なバンドで浜田省吾さんや
ユニコーン、ZIGGYなどのコピーを
していたというあらきさん。
「自分としてはこの曲が
やりたいっていうのが無くて、
ボーカルやギターの人がやりたい曲を
やっていた感じです。
叩けるものは叩きたいし、
叩けないものは
叩きたくないっていう
感覚ですかね。」と振り返りました。
続けて、
「私の音楽性は出会った人に
作られてきた部分が大きくて、
Corneliusも失礼ながら
名前しか知らない状態で
誘っていただいて、
勉強になるからやってみよう
っていうところから始まったんです。」
とあらきさんが幅広いジャンルの
ミュージシャンと共演されている
ルーツを覗かせました。
最初に買った音楽作品は
THE ALFEEのカセットテープ
「星空のディスタンス」、
初めて観たライブは
RED WARRIORSだったと語った
あらきさん。
今はプライベートでライブを
観に行くことはほとんどないそうで、
その理由について
「大好きな人たちでも、
立って観て疲れることによって、
早く帰りたいって思うことが嫌なんです。
出来れば1時間半以上は
ライブをやってほしくなくて、
アンコールも1曲で
いいんじゃないかなって思います。」
と話しました。
様々なミュージシャンと
共演しているあらきさんですが、
人によってドラムのプレイスタイルは
変わるとのこと。
「例えば秦基博だったら、
歌がガーっと
持っていってくれるので、
それに合わせながら、
アコギと一緒に
ビートを組み立てるとか、
そういうのはあります。
1番の理想は自分が
”肝っ玉母ちゃん”みたいな感じで
どっしりして、
とにかく皆がやりやすいように
するのがいいんですけど、
楽曲によっては勢いを
壊さないようにするとか、
歌を押し出すようにしたりとか、
いろいろ考えます。」
あらきさんが参加するプロジェクトで
”特別”だというのはCornelius。
「小山田リーダーが敷いたレールの上に
乗っかって、リーダーがやりたいことを
出来るだけ(ライブで)
再現したいけど、
なかなか出来ないので、
折り合いをつけながら
4人で組み立てていくんです。
音楽的でもあって音楽的でも無い。
ただ完成した時は
どこよりもバンドだと私は思います。」
と語りました。Corneliusでは頻繁に
リハーサルを行うとのことですが、
他のミュージシャンとでは
コロナの影響もあり、
練習の機会がだんだん
少なくなってきているそうです。
楽器を合わせる時間、
一緒にお酒を飲む時間が
あればあるほど、
楽しく演奏出来るとのことで、
あらきさんとしてはもう少し
そういった時間が
欲しいと述べました
Corneliusの小山田圭吾さんと並んで、
あらきさんが尊敬するアーティストとして
挙げたのは、
チボ・マットの本田ゆかさん。
チボ・マットの
「White Pepper Ice Cream」
という曲がとにかく好きで、
こんな音楽をやりたいと思い、
自身のプロジェクト
mi-guを始めたそうです。
過去にチボ・マットの作品にも
ドラマーとして参加されていますが、
あらきさん曰く、本田さんは
共演する人の”良いところ”を
チョイスするのが
とても上手なんだそう。
そして今までに観たライブで
1番印象に残っていると話したのは、
Buffalo Daughter。
アメリカでのCorneliusとの
対バンライブだったそうですが、
Buffalo Daughterは
リハーサルの時間が取れず、
それに対する怒りのようなエネルギーが
凄まじく、カッコよかったんだそうです。
そんなあらきさんが冒頭に述べた
ポール・ワーティコの他に挙げた
好きなドラマーは、高橋幸宏さんでした。
「ああいう風に
叩けるようになりたいなと思います。
幸宏さんがやっていた
METAFIVEの曲も、
小山田リーダーが
作曲したものだと
演奏することもあるんです。
幸宏さんのスタイルに
寄せたいと思うんですけど、
無理だなと思って。
でも自分なりにやっています。
(幸宏さんは)曲が作れるからなのか
分からないですが、タイトなドラムでも
歌心があるように聞こえるんで、
1番理想的ですね。」と話しました。
番組では
「大人の☆生 サッポロ生ビール
黒ラベル」で乾杯していることに
ちなんで、ゲストの皆さんに
「大人になったと感じる曲」を
お聞きしていますが、
今回あらきさんが挙げたのは、
松任谷由実さんの
「A HAPPY NEW YEAR」でした。
知ったきっかけはコロナ禍に、
安藤裕子さんとネットを介して
セッションした時とのこと。
「安藤裕子の曲だと思っていて、
しばらくしてユーミンの曲だと
知ったんです。
めっちゃいいじゃんと思って、
そこからユーミンの曲を聴いたら
どれも良くて、ようさくユーミンの
良さが私に届いた!
大人になったって思ったんですよね。」
と理由を語りました。
さて、2/21(水)にはあらきさんが
誕生日を迎えることを記念して、
あらきさんが“自分のホーム”と語る
Corneliusとくるりの
ツーマンライブイベント
「あらきゆうこ生誕50年ライブ」が
恵比寿LIQUID ROOMにて開催されます。
そしてこのライブに合わせ、
LIQUID ROOM2階の恵比寿KATAにて、
展示イベント
『あらきゆうこ×近藤康平meet KATA』
も開催予定です。2月21日(水)、
22日(木)、23日(金/祝)の3日間、
エントランスフリーで、あらきさんの
ユニット“calyboo”のメンバーでもある
画家・近藤康平さんの絵画、そして、
あらきさんグッズの展示・販売、
そして最終日の23日は
クロージングイベントとして
calybooのライブ(有料)も
開催されます。
ぜひ、情報をチェックしてください!
あらきゆうこさんの情報はこちらから
次回は、打楽器奏者で
シンガーソングライターの
角銅真実さんをお迎えします。
ソロとしての活動や、
ceroや石若駿さんとの作品などなど、
幅広い活動をする角銅さんですが、
一体どんな音楽ヒストリーを
お持ちなんでしょうか?
次回もお楽しみに!
つくだに唐辛子
プレゼントした人は
ほぼ全員リピーターに!(あらきゆうこ)
ピリッとする辛味が
黒ラベルの次の一口を誘います。
Last Train Home
/ Pat Metheny Group
星空のディスタンス
/ THE ALFEE
CASINO DRIVE
/ RED WARRIORS
スミレ / 秦基博
金魚鉢 / 安藤裕子
Fit Song / Cornelius
ハイウェイ / くるり
White Pepper Ice Cream
/ Cibo Matto
Autobacs
/ Buffalo Daughter
環境と心理 / METAFIVE
A HAPPY NEW YEAR
/ 松任谷由実
火花 / Cornelius
everybody feels the same
/ くるり
floating / mi-gu
Are You Going with Me?
/ Pat Metheny Group