昨年デビュー30周年を迎えた村治さん。
中学生だったデビュー当時は、
周りの大人の期待に応えたいという
気持ちが強かったそうで、
30年という月日に関しては、
「あっという間ではなく、
ボリュームのある時間を
過ごしてこられました。
デビューのきっかけも自分から
コンテストに出たとか、
何か計画したわけではないので、
本当に出会いに
恵まれている人生だなと思います。」
と振り返りました。
村治さんは父がクラシックギターの
教師をしていたため、赤ちゃんの頃から
ギターに触れていたそう。
「2歳ぐらいの時には父が左手で
弦を押さえて、私が右手で弾く、
ギター二人羽織のようなことをして、
ギターの楽しさを教えてもらいました。
3歳の時には両手で
弾けるようになっていました。」
そう語った村治さんですが、
ギターを始めた時の記憶がないため、
辞めるという感覚が分からず、
「息を吸うとか、何かを食べるとか、
私にとってギターを弾くことは
その延長です。そんな環境を
作ってくれた両親に感謝しています。」
と話しました。
そんな村治さんが初めて親に頼んで
買ってもらったレコードは、
光GENJIの「STAR LIGHT」。
クリス・ペプラーが
「意外ですね!クラシックギターを
弾く方だから、最初の1枚も
そっちの方向かと思いました。」
と述べると、村治さんはデビューの頃の
記憶が蘇ったらしく、
「そういえば10代の私が
インタビューで同じように、
『光GENJIを聴いていました。』
と話すと、みんな意外な反応を
していましたね。
「STAR LIGHT」は、大人になって
聴き返しても、
よく出来ている曲だと思います。」
と語りました。昔から聴く音楽と
弾く音楽は別物で、エレキギターも
大人になるまでしっかり
弾いたことがなかったとのこと。
ちなみに渡辺香津美さんや
SUGIZOさんにエレキギターを
教わったことがあるそうです。
村治さんはクラシック以外で
よく聴いた音楽として、
映画「ボディガード」の
サウンドトラックや
DREAMS COME TRUE、
ローリン・ヒルなどを挙げました。
DREAMS COME TRUEの魅力について
訊かれると、
「吉田さんの伸びやかな声ですかね。
あとは「愛してる 愛してた」っていう
フラメンコギターとコラボしている
曲があるんです。ギターとの
接点があって嬉しかったですね。」
と答えました。高校卒業後、
フランス・パリへ留学し、
友人が増えたこともきっかけとなり、
さらに聴く音楽のジャンルが
広がったそうで、他にも矢野顕子さんの
『Piano Nightly』や、タック&パティの
『Learning How to Fly』を
印象的な1枚として紹介しました。
様々なミュージシャンと共演してきた
村治さんですが、尊敬する人物として
最初に挙げたのは、渡辺香津美さんと
谷川公子さんのご夫妻。
昔から交流があるお二人には
大きな影響を受けてきたそうで、
特にギタリストである
渡辺香津美さんとはお互いに演奏面でも
刺激しあっているとのことです。
渡辺さんからは20代の頃から、
クラシックではあまりない
即興演奏の技術を教えてもらっており、
「なんでもやっていいなんて、
有り得ない!って
思っていたんですけど、
何十年かけて出来るように
なってきました。」と語りました。
今後予定されているライブでも
即興演奏を披露されるそうです。
もう一人尊敬するミュージシャンとして
挙げたのは、スティング。
クリス・ペプラーにとっても、
憧れの存在だというスティングですが、
二人とも昨年の来日公演を観に行った
こともあり、当日の感想を
語り合いました。村治さんは過去に
スティングのギタリストを務める
ドミニク・ミラーと共作しており、
それがきっかけで
スティングとも繋がり、
のちにインタビューも出来たと
述べました。
他にも五木ひろしさんやMISIAさんなど、
そうそうたるシンガーとも共演している
村治さんですが、自身もカラオケに行って
歌うことも好きな様子。
カラオケの最後は美空ひばりさんの
「お祭りマンボ」で締めることが
多いとのことで、クリス・ペプラーが
「村治さん、歌を出しても売れると思う!
歌唱いいですよ、絶対!」と話すと、
村治さんは
「プロデュースしてくれますか?
絶対コメントくださいね!」
と笑いながら答えました。
そんな村治さんが最近気になっている
アーティストは、
ラップグループのミーゴスと、
ギタリストのIchika Nitoさん。
ミーゴスはレコード店でアルバム
『Culture II』のジャケットに惹かれ
購入し、聴き込んでいたとのこと。
2022年にメンバーのテイクオフが
亡くなり、そのニュースを知って
衝撃を受けたそうです。
「残された方がこれから
どうやっていくか、
インタビューにも答えていて、
これだけの悲しみをどう
音楽で表現していくのか
気になっています。」と話しました。
Ichika Nitoさんはシャネルの
コレクションに行った時に
演奏を観て知り、
「何この人!」と驚いたそうです。
Ichikaさんといえば、昨年、
クリス・ペプラーがキュレートした
『Tokyo MAPS』、他にも
『TOKYO GUITAR JAMBOREE』にも
出演されています。
「村治さん今度ギタージャンボリー
出てくださいよ。
俺、毎年推薦してますよ!
ギタージャンボリーだったら
村治佳織だろう!って。」
と話すクリス・ペプラーに対し、
村治さんは
「言ってくださってるんですか!?
嬉しい!ギター一本で行きます!」
と大喜びでした。
番組では
「大人の☆生
サッポロ生ビール黒ラベル」で
乾杯していることにちなんで、
ゲストの皆さんに
「大人になったと感じる曲」を
お聞きしていますが、今回
村治さんが挙げたのは、
ワーグナーの
「ワルキューレの騎行」でした。
映画『地獄の黙示録』で
使用されているのが有名な1曲ですが、
オペラ『ワルキューレ』は全部で
3時間以上あるため、有名なこの
「ワルキューレの騎行」まで、
なかなか辿りつかないとのこと。
「何時間も聴かないと
この曲までいかないんです。
第一幕、第二幕、休憩も入れて
全部で5時間くらい。20代の終わりに
聴きに行って、
その長時間耐えられるだけの
精神力が付いたのが、
大人になったなと(笑)
子供だったら寝ちゃいますけど、
楽しめたんです。」と解説しました。
さて、村治さんは昨年10月に
デビュー30周年を記念したアルバム
『Canon?オールタイム・ベスト』を
リリースしました。
「ファンの皆さんと一緒に、
周年ならではの特別感を
味わいたい!」という
村治さんの想いで、
ファン投票の結果に基づいて、
1位?14位までの人気楽曲14曲を
ランキング順に収録。
1位の「カヴァティーナ」、
2位の「サンバースト」など、
聴きごたえたっぷりの
1枚となっています。
浅草でロケをした素敵な写真も
収録されていますので、
ぜひフィジカルでゲットしてください。
3月にはコットンクラブにて、
「村治佳織 30th &
31st Anniversary
Special Dinner Show」
を開催される予定です。3日間すべて
別プログラムが披露されるそうですので、
こちらも合わせて
チェックしてみてください。
さらに、この度、村治さんは
クラシック音楽のためのアプリ、
「Apple Music Classical」の
アーティストアンバサダーに
就任されました。クラシック初心者にも
オススメだそうですので、
Appleのウェブサイトから
情報をご覧ください。
村治佳織さんの情報はこちらから
次回は、主演映画『罪と悪』が公開中の
俳優、高良健吾さんをお迎えします。
様々な役柄を演じてきた高良さんですが、
これまでどんな音楽を
聴いてきたのでしょうか。
音楽ヒストリーや役者としてのお話も
たくさん伺います。
次回もぜひ、お聴きください。
はぎの浜焼き
昨年、熱海からフェリーで30分の
初島に2回ほど行く機会があり、
船を待つ時間に、
美味しそう!と思って買い求めました。
いつか機会があるだろうと
開封せずにいました。
最高の開封の機会を
いただきありがとうございます!!(村治佳織)
ぎゅっと詰まったカワハギの旨みに
甘辛な味付けがたまらない一品
黒ラベルがすすむこと間違いなし!
STAR LIGHT / 光GENJI
I Will Always Love You
/ Whitney Houston
愛してる 愛してた
/ DREAMS COME TRUE
Learning How To Fly
/ Tuck & Patti
アストロ・ジャンプ
/ 渡辺香津美
Fragile / Sting
お祭りマンボ / 美空ひばり
Stir Fry / Migos
Insomnia
/ Ichika Nito
楽劇≪ワルキューレ≫から
ワルキューレの騎行
/ サー・ゲオルク・ショルティ,
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
キ?ターのためのカルメン組曲
/ 村治佳織
カヴァティーナ
主よ、人の望みの喜ひ?よ
/ 村治佳織
They Dance Alone (Cueca Solo)
/ Sting
村治さんとのトークを受けて
クリス・ペプラーが
選んだ1曲はこちら!