2002年生まれの比喩根さん。
幼い頃から歌うことが好きで、
小学校時代にはボイストレーニングの
教室に通い始め、人前で歌うことを
経験していたそう。chilldspotは
比喩根さんが高校2年生の頃に
結成されますが、それまでは一人で
弾き語りをしており、路上ライブも
おこなっていたこと。その時から
オリジナル曲も作っていたそうですが、
きっかけは藤原さくらさんや
GLIM SPANKYの松尾レミさんなど、
女性シンガーソングライターの
存在だったと明かしました。
そんな比喩根さんが初めて買った
CDは、JUJUさんのベストアルバム
『BEST STORY 〜Love stories〜』。
小学校高学年で購入したとのことで、
シンガーへの憧れが
垣間見える一枚ですが、
当時はオリジナル曲を作るという考えは
全くなかったとのこと。
先述の藤原さくらさんや松尾レミさんが
きっかけでオリジナル曲を
作り始めますが、原動力となったのは
“褒められること”だったそうです。
「歌を歌うことも
好きだったんですけど、
人に褒めてもらえることが
性格的に好きなんです。
オリジナル曲を作って
褒めてもらうこと、chilldspotとして
褒めてもらうこと。
褒めてもらうことによって、
どちらの活動も
どんどん好きになっていきました。」
ハスキーな歌声が好みだと話す
比喩根さんが影響を受けた
ミュージシャンとして挙げたのは、
アメリカのシンガーソングライター、
ウクレレ奏者の
グレース・ヴァンダーウォール。
オーディション番組
「アメリカズ・ゴット・タレント」に
12歳で出場し、優勝したことで
一躍有名になったグレースですが、
比喩根さんはその映像を見て、
驚きと共に少しのジェラシーも
感じてしまったとのこと。
「声とビジュアル、
全てがマッチしていて、
アーティストになるために
生まれてきたような雰囲気が
素敵ですよね。」と
グレースの魅力についても語りました。
続けて尊敬する
アーティストついて伺うと、
「尊敬していると言ってもいいのかと
思うくらい、遠い存在なんですけど」
と述べながら、
アデルの名前を挙げました。
アデルが19歳でリリースした
アルバム『19』を、
比喩根さんも19歳で聴き、
度肝を抜かれたそう。
アデルの全ての曲が好きだと話した
比喩根さんが、この日紹介したのは
『19』に収録されている
「Best for Last」。
「アルバム毎に
規模が大きくなっていく
良さもあれば、
『19』の素朴な感じの
良さもあるし、それぞれに
魅力があって、
飽きずに聴いています。」
アデルの『19』に加え、
比喩根さんが聴き込んだ音楽作品として
挙げたのは、Mr.Children『深海』、
NewJeans『Get Up』、
きくお『きくおミク3』でした。
「Mr.Childrenさんは
どの曲も好きなんですけど、
『深海』を聴いた時の衝撃がすごくて。
「HANABI」とかしか知らなかった
自分にとって、こんなにポピュラーな
日本のバンドが、
こんなに攻めたことを
やっているんだっていうのを感じて、
ずっとリピートして聴いています。
NewJeansはプロモーションや
ビジュアルも含めて全部好きです。
最年少のヘインちゃんが
スターみたいな子だなって思って
見ています。単純にメロディが
キャッチーかと思いきや、
あのビートに乗っているからこそ
1番映えるメロディなんですよね。
すごいなって思います。
あと私自身のルーツとして
挙げているのがボーカロイド。
その中でも、きくおさんですね。
どれくらい音楽を聴き込んだら、
あんなにジャンルレスで
独自性のある曲が作れるのかが
分からない。きくおさんの曲は
全部が良過ぎて、アルバム毎に
リピートして聴いています。」
比喩根さんはサブスクの
プレイリストなどで偶然知った音楽も
よく聴いているそう。
「マヤ・デリラさんっていう方がいて、
最初は声と曲に惹かれて
好きになったんですけど、
ギターも弾けて、
しかも2000年生まれ。
1曲1曲ジャンルというか
ニュアンスも違うんですけど、
胸にくる曲を作り続けているので
注目しています。」
マヤ・デリラの音楽から
学ぶポイントについて、
「サビであまり高い音域にいかずに、
アイデアとか声質、伴奏によって
フックになるので、
無理していないのに
キャッチーなんですよ。
“ラフなカッコよさ“みたいなのを
感じるので、そこはぜひとも、
あやかりたいですねー!」
と語りました。
さらに最近観て印象的だった
ライブのお話も。chilldspotは昨年の
サマーソニックに出演しましたが、
その際に観たというGabriels
(ゲイブリエルズ/ガブリエルズ)を挙げ、
「実は観るまで
知らなかったんですけど、
圧倒的な歌声でハンパなかったですね。
「歌」ってこういうことなんだ!
って思いました。」と語りました。
ちなみに比喩根さんが
初めて観に行ったライブは、
「Stars on Planet」という星や
宇宙にまつわるさまざまな楽曲が
奏でられるコンセプトライブだそう。
放送では天月さんの
「ホシアイ」という曲が流れ、
「私が青春時代真っ只中に
すごい聴いていた曲です。」
と反応していました。
番組では「大人の☆生
サッポロ生ビール黒ラベル」で
乾杯していることにちなんで、
ゲストの皆さんに
「大人になったと感じる曲」を
お聞きしていますが、今回、
比喩根さんが挙げたのは、
スーザン・ボイルの
「I Dreamed A Dream
(夢やぶれて)」でした。
サビ前のロングトーンに
衝撃を受けたとのことで、
子供の頃に通っていた
ボイストレーニングの教室では、
発表会でこの曲を歌ったそう。
「歳を取れば取るほどこの曲を歌う
重さも感じるし、この曲と一緒に
大人になっていけるのは
感慨深いなって思います。
定期的に聴き返して、またちょっと
頑張ろうって思わせてくれます。」
さて、比喩根さんが
ボーカル・ギターを務めるchilldspotは
EP『まだらもよう』を
先月リリースしました。
「嬉しいけど悲しい」のような
表裏一体とも言える人間の感情が
表れた曲が多く、その“まだら感”から
EPのタイトルが取られたとのことです。
映画『隣人X -疑惑の彼女-』主題歌の
「キラーワード」、
mabanuaさんによるプロデュース&
アレンジの 「まどろみ」、そして
リード曲の「愛哀」など
全5曲収録されています。
「愛哀」はMVも現在YouTubeにて
公開されています。
ネット社会を生きる現代の若者の姿を
リアルに綴った「愛哀」ですが、
人から言われた言葉がきっかけで
生まれた曲なんだそう。
「比喩根ちゃんの歌詞って、
言いたいことを言えない人の
代弁だったり、みんなが
気付いていないフリをしていることを、
あえて歌詞にしているよねって。
そこが良いって言ってもらえて、
その中で若い子の等身大で
書いてみたら、って言われたんです。
歌詞がちょっと大人っぽいって
言われることも多かったので、
今回は10代、20代の恋愛、反大人、
みたいな感じで書きました。」
そんなchilldspotですが、
1月にドラムのジャスティンさんが
「ドラムに向き合うため」という理由で
一時活動を休止すると発表しました。
「パワーアップして戻ってくるよ!
っていう話なんです。彼はドラムを
高校から始めたんですけど、
メンバーとの話し合いや
彼自身のストイックさもあって
修行すると。もちろん
センスは良いので、パワーアップして
戻ってくると思います。」
と締めくくりました。
chilldspotの情報はこちらから
次回は、J-WAVEがおおくりする
”音楽花見”
「トーキョーギタージャンボリー2024」
にも出演する、真心ブラザーズから
桜井秀俊さんをお迎えします。
桜井さんはどんな音楽ルーツを
お持ちなんでしょうか。お楽しみに。
CRATZ
「食べた瞬間一位」(比喩根)
比喩根さんによる
キャッチコピーは
クリス・ペプラーも大絶賛!
黒ラベルもすすみます
夜の探検 / chilldspot
優しさで溢れるように
/ JUJU
I Don’t Know My Name
/ Grace Vanderwaal
Make You Feel My Love
Best for Last
/ Adele
シーラカンス
/ Mr.Children
ETA / NewJeans
異形の精霊 (feat. 初音ミク)
/ きくお
ネオンを消して / chilldspot
I'm Just Stupid
/ Maya Delilah
Glory / Gabriels
ホシアイ / 天月
I Dreamed a Dream
/ Susan Boyle
まどろみ
愛哀
遠吠え / chilldspot
8ビットボーイ / 三戸なつめ
比喩根さんとの
トークを受けて
クリス・ペプラーが
選んだ1曲はこちら!