大沢さんはOTOAJITOには
2017年以来、
3度目のご出演となりました。
クリス・ペプラーとは電話で連絡を
取り合う機会はあったそうですが、実際に
会うのは久しぶりだったそうで、黒ラベルで
乾杯し、最近の音楽事情などについての
トークで盛り上がりました。
サブスクリプションなどの影響で、
音楽の聴き方もこの5〜6年で
変化していきたという大沢さん。
特定のアーティストや曲などよりも、
プレイリスト単位でまだ出会っていない
音楽を探すことが増えたとのこと。
無限と言っていいほどの楽曲数がある
サブスクの中から、大沢さんが
未知の音楽に出会うために
使っているのが、“非日常的な検索”。
「『Vietnamese Classic』とか
『Spooky Tiki』みたいな言葉を
タイプして、それに引っ掛かった
プレイリストや音源を見つけるんです。
それからそのミュージシャンを探ったり、
そのミュージシャンが
何を聴いているのかを調べたりとか、
そんな音楽の旅をしています。」
と紹介しました。
大沢さんは音楽バーも
手掛けていることから、サブスクで
音楽を楽しむ今でも、アナログ盤を
買っており、その数は数千枚にのぼるそう。
クリス・ペプラーから、今でもよく聴く
レコードについて問われると、大沢さんは
ハービー・ハンコックの
『Head Hunters』を挙げました。
「(収録曲の)「Chameleon」をバーとかで
流すと、身体が動き出さない人は
あまりいないんですよ。
ダンスミュージック、ファンク、
ジャズの要素が本当に上手い具合に
混じり合っていて、大好きですね。」
と述べました。
もともと大沢さんがリーダー兼
ベーシストのバンドとしてスタートした
MONDO GROSSOですが、実は大沢さんが
最初に弾いた楽器はギターだったそう。
MONDO GROSSO以前はニューウェーブや
ポストパンク、スカなどを演奏しており、
ベース不在のバンドに参加したことが
きっかけでベースも弾くようになったと
話しました。そこから
スタイル・カウンシルや
ソウル・トゥ・ソウルなどに影響を受け、
のちにMONDO GROSSOへの
音楽性に繋がっていったんだそうです。
そんな大沢さんが好きな
ベーシストとして挙げたのは、
ジャー・ウォブルとビル・ラズウェル。
「どっちかっていうと変態系の
ミュージシャンですよね。」と
大沢さんが2人の名前が挙げたことを
きっかけに、ジャマラディーン・タクマや
ジョン・ゾーン、アート・リンゼイなど、
同じく独特なスタイルのミュージシャンに
関する話題が飛び出し、
音楽談義が弾みました。
1993年にMONDO GROSSOの
メンバーとしてデビューし、
30年のキャリアを歩んできた大沢さん。
好きなミュージシャンはいるものの、
いわゆるアイドル的な存在は
いないそうですが、
例外だと述べたのは坂本龍一さん。
「彼の音楽に
出会っていなかったら、
ここまで自分の音楽を
出来ていなかった。」と述べ、
坂本さんの存在の大きさを語りました。
MONDO GROSSOでは、
坂本さんが亡くなる1年前に、
坂本さんをフィーチャーした楽曲
「IN THIS WORLD feat. 坂本龍一
[Vocal:満島ひかり]」で共演。
90年代には同じレーベルだったため、
会話をするチャンスはあったとの
ことですが、大沢さんの中では、
いろんな意味で”触れてはいけない存在”
だったようで、実際に会ったことも、
言葉を交わすこともなかったそうです。
自然な形で共演出来ることを
祈っていた中、「IN THIS WORLD」で
果たすことになりましたが、
実は大沢さんはこの曲を
やりたくなかったとのこと。
「僕が書いたメロディを
坂本龍一に弾かせるんですよ。
そんなのやっちゃ
いけないじゃないですか。
お互いにやりたいことを話し合って、
曲を作ることが出来れば、
誰に賞賛されなくても
僕にとっては、
それがベストだったんです。
でも、「IN THIS WORLD」もベスト。
変な批判の対象にもならなかったし、
負の遺産のようなことにも
ならなかったので。」
と心境を語りました。
クリス・ペプラーは最初にこの曲を
聴いた時に、坂本さんと大沢さんの
共作曲だと感じたと述べると、大沢さんは
「そう感じでくださったとしたら、
隔世遺伝として、僕が坂本さんから
受け取ったものを音楽に投影できたと
思いたいです。」と答えました。
ちなみに大沢さんが最近買った
アナログレコードも坂本さん関連作で、
坂本さんの楽曲を演奏するパリの
音楽コレクティブ・アサンクローヌの
作品だそうです。
番組では「大人の☆生
サッポロ生ビール黒ラベル」で
乾杯していることにちなんで、
毎回ゲストの皆さんに
「大人になったと感じる曲」を
伺っていますが、この日、大沢さんが
紹介したのは、冒頭で述べた
“非日常的な検索”で出会った1曲。
アフガニスタン出身、
ドイツ在住のトラックメイカー、
ファーホットの「Yak Sher」。
「とにかくエキゾチックで
大人の色気があるので、
このテーマに合うと思って選びました。
12音階から開放された、
不安になるような、気持ち良いような、
独特なところをくすぐってきます。」
と紹介しました。
さて、そんな大沢さんですが
クリス・ペプラーが企画する
イベントに出演されます。
「Celebrate 30th Anniversary of
YEBISU GARDEN PLACE
with SHINICHI OSAWA
-MONDO GROSSO DJ SET-
Produced by クリス・ペプラー」
こちらは、恵比寿ガーデンプレイス
30周年記念の音楽フェスティバル
「EBISU Bloomin’ JAZZ GARDEN
2024」の中のひとつで、
5月10日(金)はザ・ガーデンルームの
ステージをクリス・ペプラーが
プロデュース!大沢さんは普段は
ほとんどやらないという、
MONDO GROSSOの楽曲にフォーカスした
DJスタイルでご出演し、
ゲストにどんぐりず、RHYMEが登場。
オープニングアクトはNao Kawamuraさんが
つとめます。ぜひ、足をお運びください!
EBISU Bloomin’ JAZZ GARDEN 2024の情報はこちらから
大沢伸一さんの情報はこちらから
次回5/4は、シンガーソングライターの
橋本絵莉子さんをお迎えします。
OTOAJITOには初登場となりますが、
一体どんな音楽ルーツを
お持ちなんでしょうか?
ギターを始めたきっかけや、
最近注目のミュージシャンなど
幅広くたくさん伺います。お楽しみに!
ハンターズ
黒トリュフフレーバー ポテトチップス
鼻に抜けるトリュフの香りと
パンチのある味わいが
黒ラベルとバッチリ!
デザイン面もコンビネーション◎
Mua Gat Moi
/ Hoang Oanh
Chameleon
/ Herbie Hancock
My Ever Changing Moods (Single Version)
/ The Style Council
Careering / Public Image Ltd
Memory Serves / Material
Rain / 坂本龍一
IN THIS WORLD feat. 坂本龍一
[Vocal : 満島ひかり] (Extended)
/ MONDO GROSSO
Behind The Mask
/ Asynchrone
Willow Weep for Me
/ Tommy Flanagan Trio
Yak Sher / Farhot
RAVE (Hungry Driver)
feat. どんぐりず
/ MONDO GROSSO
Goldrush / Yello
大沢さんとの
トークをうけ
クリス・ペプラーが
選んだ1曲はこちら!