SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE FACEBOOK TWITTER INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2024.06.08 ON AIR
今週は、打楽器奏者・ドラマーの
石若駿さんをお迎えしました。
札幌のジュニアジャズスクールで
ドラムを始めた石若さんですが、
そこでは現在まで関係が...

北海道出身の石若さん。
父が高校の音楽教師、
母がピアノ教室の講師を
していたということで、
幼少期から様々な音楽に触れて
育ったとのこと。
「父親がブラスバンド部の
 顧問をやっていたので、
 楽器のカタログとかが
 家にあったりするんですよ。
 4歳くらいの時ですかね、
 僕は打楽器のページを
 めくって、見た目から銅鑼に
 惚れてしまったんです。
 父親が『そんなに好きなら
 持ってきてやる。』と言って、
 学校から借りて
 きてくれました。
 それを鳴らして
 『すごいな!』とか
 思ったりする少年でした。」 

母がピアノ講師ということもあり、
物心がついた頃には
ピアノを演奏していたという
石若さんですが、
ドラムを始めたのは、
父に連れて行ってもらった
ライヴがきっかけだったそう。
「『そんなに打楽器に
 興味があるならライヴを
 見に行こう。』っていうことで、
 父親が連れて行ってくれたのが、
 山下洋輔トリオのドラムだった
 森山威男さんと、
 テナーサックス奏者の
 松風鉱一さんによる
 フリージャズの
 ライヴだったんです。
 ドラムの迫力、
 スティックが折れて飛び散る
 光景などを最前列で観て、
 自分もあれをやりたい!と
 思ったのが一番のきっかけ
 だったんじゃないですかね。」
当時はジャズというものを
把握していなかったそうですが、
なによりその激しいパフォーマンスに
衝撃を受けたことが大きかったと
振り返りました。

そんな石若さんが
初めて買ったCDは、
X(現X JAPAN)のベストアルバム
『X SINGLES』。
「お年玉を貰って、初めて自分で
 買ったCDだったと思います。
 1997年にX JAPANが
 解散したことをきっかけに知って、
 最初はレンタルで
 聴いていたんですけど、
 やっぱりフィジカルで欲しいと
 思ったんでしょうね。YOSHKIさん
 のドラムはスゴいと思ってました。
 あのスピードで長時間叩くのは、
 普通に考えて大変だと思うんです。」
と語りました。

続いて、クリス・ペプラーに
「自分のドラム、音楽に一番影響を
 与えたアーティストは誰ですか?」
と訊かれ、石若さんが挙げたのは
マイルス・デイヴィスでした。
「マイルスは初期から晩年まで、
 とにかく変化し続けたんですが、
 それを少年ながら
 歴史を勉強するかのように
 聴いていましたね。
「黄金のクインテット」と
 呼ばれる時期があって、
 17歳でメンバーになったドラムの
 トニー・ウィリアムスっていう人が
 いるんです。当時僕は
 13歳くらいだったので、勝手に
 年齢の近い先輩みたいな感じで
 聴いていて、彼みたいに
 叩けるようになるのかな、
 と思って練習していました。
 練習は電子ドラムだったんですが、
 ヘッドホンでドラムの音、
 さらにイヤホンを耳に入れて、
 マイルスのライヴ音源を
 聴きながら、いかにも自分が
 マイルスのクインテットに
 いるかのように叩いていました。
 そうしているとドラム以外の音も
 立体的に聴こえるように
 なってきて、楽しかったですね。」

札幌のジュニアジャズスクールで
ドラムを始めた石若さんですが、
そこでは現在まで関係が続く、
あるミュージシャンとの
出会いがあったとのこと。
「ある日、トランペット奏者の
 日野皓正さんがワークショップに
 来たんです。演奏をしたら、
『君、良いね!義務教育が終わったら
 ウチのバンドに入れよ!』って
真剣に言ってくれて。当時小学校
5年生くらいでしたが、日野さんの
ライヴにも圧倒されて、そこで自分は
プロのドラマーになろうと
思いました。」
日野さんの2019年のアルバム
『Beyond The Mirage』には、
石若さんの名前を冠した「Shun」
という曲が収録されています。
「これは嬉しいですね」と述べた
石若さんですが、おふたりの関係には
紆余曲折があったそう。
「『義務教育が終わったら
 ウチのバンドに入れよ!』
 と言われたものの、結局僕は
 高校に行っちゃうんですよ。
 日野さんからは、
『マルサリスとサッチモ、
 どっちになりたいんだ!』
 と言われましたね。そこで関係に
 少し亀裂が入ってしまったんですが、
 自分は自分の道を考えないと
 いけない思って、学校で理論なども
 勉強していきました。そして大学で、
 僕が仕切って打楽器だけの
 コンサートをやったんです。
 僕が学校で勉強してきたものを、
 日野さんに観てもらいたくて、
 お誘いしたら、来てくれたんです。
 そしたらライブ後に、
「駿、こんなことを勉強してたのか!
 スゴいな!」と言ってくれました。 
 その後、一緒にツアーに行くなど、
 演奏する機会も増えたんですが、
 最初のツアー最終日に、小さな
 会場の誰もいないスペースで、
『俺はお前に学校に行くなと
 言ったけど、高校・大学で
 音楽を学んで本当に良かったな。
 ごめんな。』と言葉を
 かけてくれました。そんな壮大な
 ストーリーもあって、
 その後にこの「Shun」という曲も
 出来たんです。」と明かしました。

番組後半では最近観て
印象的だったライヴのお話も。
「ビルボードで
 ミシェル・ンデゲオチェロを
 観ました。美しかったですね。
 バックのメンバーも良くて、
 特にドラムのエイブ・ラウンズが
 絶妙なタッチで、音楽をまとめる
 役割をしていました。
 あまり見たことのない
 スキルでしたね。」
様々なミュージシャンと
共演してきた石若さんが中でも、
強く思い出に残っているのは、
ロイ・ハーグローヴ。
「彼がライヴ後に六本木の
 『Electrik神社』に来ていて、
 セッション出来る機会が
 あったんです。尊敬している
 ミュージシャンなので、
 アドバイスを求めたら、
 『音楽を愛せ。人を愛せ。
 とにかく愛だ。』と言いました。
 思い出深いし、今でもそうやって
 思うようにしています。」
と振り返しました。

さて、番組では
「大人の☆生
 サッポロ生ビール 黒ラベル」で
乾杯していることにちなんで、
毎回ゲストの皆さんに
「大人になったと感じる曲」を
伺っています。この質問で
石若さんが挙げたのは、
自身が参加しているトリオ、
Banksia Trioの
「Drizzling Rain」でした。
「昨年出たアルバムの曲なんですが、
 完成した後に自分で聴いて、
 『こういう演奏が出来るように
 なったのか。大人になったな。』
 って少し思ったんですよね。
 少し前だと演奏がハッスルしちゃう
 というか、何にでも反応してしまう
 ことがあったんですが、
 この曲では、空間や時間の使い方、
 音色の選択が今までの
 自分ではないように感じ。
 全体を客観的に見ることが
 上手くなったのかなと
 感じました。」

そんな石若さん、スペシャルな
ライヴが控えています。
石若さん率いる
次世代の実力派バンド、
The Shun Ishiwaka Septetが
豪華アーティストと奏でる
一夜限りのスペシャルセッション
『JAZZ NOT ONLY JAZZ』。
6月21日(金) NHKホールにて
開催予定となっています。
参加ゲストは、
アイナ・ジ・エンドさん、
上原ひろみさん、大橋トリオさん、
田島貴男さん、PUNPEEさん、
堀込泰行さんという
豪華ラインナップ。
共演が初めてのゲストも多く、
石若さん自身も楽しみに
しているとのこと。
チケットはソールドアウトに
なってしまいましたが、
配信が決定しております。
8月16日(金)からStreaming+、
Live Extremeにて
オンライン配信されます。
Streaming+は、ステレオ配信、
Live Extremeは、
ハイレゾ・イマーシブ
AURO-3D配信で楽しめます。
チケット好評発売中です。
詳しくは、
『JAZZ NOT ONLY JAZZ』の
ウェブサイトを
チェックしてください。

今後の展望についても
語った石若さん。
「自分のプロジェクトには
 それぞれ名前をつけて、
 分けているんですが、
 これからはプロジェクトを
 分けないで、一つのショーで
 全部の自分が出せるような
 状態になれば良いと、
 最近思っています。
 それがおじいさんになるまでに
 果たせれば、良かったと思える
 人生かもしれないですね。」 

最後にクリス・ペプラーから
「太鼓を叩くのは運命ですか?」
と問われ、
「そう思います。
 太鼓を叩くためにきたぜって
 思います。」と答え、
締めくくりました。

石若駿さんの情報はこちらから

さて、次回6/15は
シンガーソングライターの
Michael Kanekoさんを
お迎えします。湘南生まれ、
南カリフォルニア育ちの
Michael Kanekoさんは、
どんな音楽ルーツを
お持ちなんでしょうか?
黒ラベルを飲みながら、
濃厚なトークをお送りする54分。
ぜひ、次回もお聴きください。

OMIYA

たんぱく質たっぷりの
えんどう豆スナックバター醤油味

軽い食感とバター醤油の風味が
やみつきになるスナック菓子
(実は石若さん、
 本当はスタジオで
 生ラムのジンギスカンを
 やりたかったみたいです)

MUSIC

  • Sweet Love Of Mine / 日野皓正

  • EASY GOING / 松風鉱一

  • 紅 / X JAPAN

  • Shhh / Peaceful
    / Miles Davis

  • Seven Steps To Heaven
    / Miles Davis

  • So What / Miles Davis
    (From『Four & More』)

  • Shun / 日野皓正

  • I'm Diggin' You (Like an Old Soul Record)
    / Meshell Ndegeocello

  • Liquid Streets / The RH Factor

  • Feel Bad Fest (feat. Ron Carter)
    / Malick Koly

  • Drizzling Rain / Banksia Trio

  • Big Saaac. / 石若駿

  • Still So What (feat. ATR Band)
    RUN (feat.ATR Band)
    / Answer to Remember

  • The Awakening
    / Narada Michael Walden

    石若さんとのトークを受けて
    クリス・ペプラーが
    選んだ1曲はこちら!

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