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SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2024.07.20 ON AIR
今週は、Dos Monosから
没 a.k.a NGSさんをお迎えしました。
大学に進学し、途中で1年間
UCLAに留学されたそうで、
その目的は...

今週は、Dos Monosから
没 a.k.a NGSさんをお迎えしました。

今年3月にサンプリング主体の
ヒップホップクルーから、
ロックバンドへの転身を宣言し、
5月にリリースされたニューアルバムが
話題となっているDos Monos。
海外のフェスにも出演するなど、
国内外から注目を集めています。

そんなDos Monosの没さんは、
石川県出身の東京育ち。
幼い頃は読書が好きで、
1人の時間をよく楽しんでいたそう。
「音楽もその1人の時間に
 好きになったかもしれません。
 CDプレイヤーを買ってもらって
 よく聴いていました。」
親に頼んで初めて手に入れたCDは、
ビートルズのベストアルバム
『ザ・ビートルズ 1967年-1970年』、
通称『青盤』だったそうです。
「音楽の授業で
「Ob-La-Di, Ob-La-Da」を歌う
 機会があって、その時に先生が
 原曲も聴かせてくれたんです。
 それまでに聴いたことがなかった
 音像に驚いて、親にねだって
 この曲が入っている『青盤』を
 買ってもらいました。」
クリス・ペプラーも
小学校の時の先生が
ビートルズ好きで、お絵描きの
時間に「Ob-La-Di, Ob-La-Da」を
聴いたというエピソードを話し、
その偶然にトークが
盛り上がりました。

自分のお金で初めて買ったCDは
アメリカのバンド、オフスプリングの
ベストアルバムだったそう。
「きっかけはテレビのCM。
『こんなに激しい音楽があるんだ!』
 って驚いて買いましたね。
 小学6年生か中学1年生だったと
 思いますが、その頃から
 ロックという言葉を意識し始めて、
 どんどん音楽にのめり込むように
 なりました。」
その後、ロックの名盤が
掲載されている本から情報を収集し、
キング・クリムゾンやT・レックス
なども聴くようになったんだとか。

高校時代にはバンドを結成した
没さん。文化祭で観た先輩のバンドが
きっかけだったそうです。
「先輩がミッシェル・ガン・
 エレファントとかROSSO、
 ブランキー・ジェット・シティの
 コピーバンドをやっていて、
 その時に初めて生のバンドの音を
 浴びたんです。これは絶対に
 やりたい!と思って、自分でも
 やり始めました。」 
没さんの担当は
ドラムだったそうですが、
誰かに学んだわけではなく、
自己流で腕を磨いていったんだとか。
「ドラムのキットを
 買ってもらえなくて、段ボールで
 似たようなものを作っていました。 
 少年ジャンプをガムテープで
 巻いてスネアにして、バシバシ
 叩いていました。日本、特に
 東京だとドラマーは大変ですよね。
 本物を叩かないと身につかないし、
 みんなどうやって
 上手くなっているんだろうって
 思います。」

大学に進学し、途中で1年間、UCLA
(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)に
留学されたそうで、その目的は
アフロフューチャリズムを
学ぶことだったんだとか。
「サン・ラっていう土星から来たと
 公言しているミュージシャンが
 いるんです。彼は
 アフロフューチャリズムに
 欠かせない人で、それは黒人が
 自分たちのルーツを未来的な思考で
 探求する思想なんですが、
 その授業がUCLAにあったんです。」
と留学した理由を説明。
「自分も日本人としてロックなど
 音楽をやる上で、
 どこかエイリアンというか、
 違う場所にいるっていう
 気持ちがあるんですね。
 そういうものに対して、
 アフロフューチャリズム、
 特にサン・ラには面白い視点が
 あると思って共感しました。」
と魅力を語りました。ちなみに
UCLA留学中には
ライヴもたくさん見たそうで、
中でも印象に残っているのは
カエターノ・ヴェローゾと
ジルベルト・ジルの弾き語りの
ショーなんだとか。
「現地のブラジル人も
 たくさん来ていて、客席にいたら
 僕のこともウェルカムに
 してくれましたね。2人の演奏も
 リラックスしていて、素晴らしい
 ライヴでした。」 
他にもロサンゼルスでは
ビートメーカーの友人も
出来たそうで、没さんの音楽性に
影響を与えた留学だったことを
窺わせました。

番組後半では影響を受けた
アルバムについても伺いました。
没さんが挙げたのは、プリンスの
『Parade』とT・レックスの
『Electric Warrior』の2枚でした。
「『Parade』はアルバムを通して
 聴ける1枚。そのトータル性が
 自分の中で頂点ですね。
 中でも「Mountains」、
「Sometimes It Snows in April」が
 大好きです。『Electric Warrior』は
 ずっと好きなアルバムですね。
 こんなロック他に無くないですか?
 セクシーで重厚な感じもあるけど
 軽い。あとは切ない感じも
 好きなんですよね。
「Cosmic Dancer」とか
「Life”s A Gas」みたいな曲は
 誰も出来ないと思います。」
クリス・ペプラーは自分の中の
ロック10選にこの
『Electric Warrior』が
入ると明かし、
2人で魅力を語り合いました。

他に影響を受けた
アーティストとして挙げたのは、
ブラジルのロックバンド、
オス・ムタンチス。
「ビートルズの
『サージェント・ペパー』とか
 ジミ・ヘンドリックスのような
 サイケデリック文化に影響を受けて、
 訳の分かんないものが
 出来ちゃったっていうサウンドですね。
 でも発見した時は、
 ビートルズよりスゴイかもって
 思いました。Dos Monosっていう
 名前も語感が似てるんですけど、
 このバンドを意識して
 付けたんです。」

注目のバンドのお話も。
「この1〜2年ですが、
 イギリスのブラック・ミディという
 バンドと一緒にツアーを
 させてもらって、前座で
 14公演ヨーロッパを
 まわったんですよ。
 ミュージシャンシップもスゴいし、
 ユーモアもあるし、素晴らしい
 バンドですね。今回Dos Monosが
 バンドっぽくなったのも彼らの
 影響が多分にあります。」
もともとDos Monosのメンバーの
ルーツにはロックがあり、
常々バンドに立ち返りたいという
気持ちがあったそう。
「ビースティもバンドから始まって、
 ラップをして、また戻ってとか
 してますもんね。その感じ
 分かるというか、また今後
 サンプリング主体の音楽を
 やりたくなるかもしれないですし、
 ここからもっと自由になる
 気がします。」と述べました。

さて、番組では
「大人の☆生
 サッポロ生ビール 黒ラベル」で
 乾杯していることにちなんで、
 毎回ゲストの皆さんに
 「大人になったと感じる曲」を
 伺っています。この質問で没さんが
 挙げたのは、
 BLANKEY JET CITYの
 「赤いタンバリン」でした。
「この曲は浅井健一さんが
 産まれたばかりの自分の娘に
 宛てた曲だと知って、実は自分、
 最近子供が産まれたんですけど、
 この曲を聴き直していたら、
 歌詞がピュアで美しいと
 思えたんです。今の自分と
 重なった部分もあるんですが、
 こういう曲に熱くなれるのって、
 大人になったっていうことかな
 と思って、選ばせて
 いただきました。」

そんな没さんが活動する
Dos Monosですが、
冒頭に記したように、
今年3月にロックバンドへの転身を
宣言し、5月にリリースされた
ニューアルバム『Dos Atomos』が
話題となっています。
このタイミングで
転身したことについて、
「一回それまでのDos Monosの
 イメージを自分たちで
 リセットしたかったところも
 あったんです。サンプリング主体の
 ヒップホップから一歩
 踏み出したかった感じです。」
と話しました。今作ではベース、
ドラムも演奏しており、制作は
とても楽しめたそうです。
「自分たちでは万人に受ける
 傑作だと思っているんですが、
 リスナーからは賛否があるみたいです。
 このアルバムは自分たちが
 中学の時に『こんなの聴きたい』
 と思っていたものを目指して
 作ったんです。コーンとか
 リンプ・ビズキットの影響も
 受けていて、やっぱり
 そういうものって
 賛否が起こるものなのかもと。
 Dos Monos流のそういう
 アルバムが出来たと思っています。
 やっぱりキッズに向けた音楽を
 やりたいという
 気持ちがありますね。」

海外のフェスにも多数出演している
Dos Monosですが、今後出演したい
フェスについて訊かれると没さんは
「欲を言えば、グラストンベリーでも
 コーチェラでも出たいですけど、
 個人的に自由な雰囲気を感じていて
 楽しそうなのは、スペインの
 プリマヴェーラですね。
 大きいステージもあるし、
 世界中のアーティストも
 集まるけど、街中でもやっている
 光景があって良いですね。来年の
 春に出られたら最高ですね。」
と締めくくりました。

Dos Monosの情報はこちらから

さて、次回7/27は俳優の
山田裕貴さんをお迎えします。
実家で見つけたというMDが
SNSで話題となった山田さん。
これまでどんな音楽を
聴いてきたのでしょうか。
クリス・ペプラーが山田さんの
音楽ヒストリーに迫ります。
お楽しみに。

OMIYA

ファミチキ
没さんが黒ラベルのアテに
よく選ぶというファミチキ。
サクッとした皮と
ジューシーなチキンが最高な1品。
見ると食べたくなります。

MUSIC

  • Ob-La-Di, Ob-La-Da
    / The Beatles

  • (Can't Get My) Head Around You
    / The Offspring

  • バードメン
    / thee michelle gun elephant

  • The Ox / The Who

  • Space Is the Place / Sun Ra

  • Desde Que o Samba é Samba (Ao Vivo)
    / Caetano Veloso, Gilberto Gil

  • Sometimes It Snows in April
    / Prince

  • Get It On
    Life's a Gas
    Planet Queen / T. Rex

  • Panis et Circenses / Os Mutantes

  • John L / black midi

  • 赤いタンバリン
    / BLANKEY JET CITY

  • BON
    UNDO
    Mountain D
    QUE GI
    HI NO TORI / Dos Monos

  • Nookie / Limp Bizkit

    没さんとのトークを受けて
    クリス・ペプラーが最後に
    選んだ1曲はこちら!

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