SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE FACEBOOK TWITTER INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

  • FACEBOOK
  • TWITTER
  • INSTAGRAM

2024.08.03 ON AIR
今週は、クリエイティブ
ミクスチャーユニット、
NIKO NIKO TAN TANから
OCHANをお迎えしました。
速弾きに夢中になっていた時に
出会ったのが
尊敬するミュージシャンの...

番組ではゲストの皆さんに
黒ラベルに合うと思う、おつまみを
お持ちいただいていますが、この日、
OCHANが選んだのは梅水晶でした。
年上の友人とお酒を飲む機会が多く、
その人たちに勧めてもらったことが
きっかけでよく食べるのだそうです。

さて、そんなOCHANが初めて買った
CDとして挙げたのは、
フォークデュオ・19のアルバムと、
オアシスのシングル
「Whatever」でした。
「この2枚のどちらかだったと
 思うんですけど、音楽が好きな
 親戚の兄ちゃんに教えてもらって、
 買った記憶があります。小学校に
 入る前でしたかね。
 メロディが良いというか、
 ピアノで弾いても気持ち良い曲って
 あるじゃないですか。そういうのが
 自分の音楽の原体験に
 なっていると思います。」

NIKO NIKO TAN TANでは
イラストも担当している
OCHANですが、子供の頃から
マンガを描くのが好きだったそう。
「親の勧めでエレクトーンを
 習い始めたんですけど、
 全然練習しなかったんです。
 教室に通ってはいたものの、
 興味はマンガとかゲームに
 向いていました。」 
高校に入るとバンドを始めたこともあり、
RADWIMPSやELLEGARDENを
聴くようになったとのことですが、
入った軽音楽部は少し不思議なところ
だったそう。
「その軽音楽部には、
 Hi-STANDARDのことが好きな人が
 代々いて、『ハイスタを弾けないと、
 仲間入れられへんわ。』みたいな感じ
 だったんです(笑)高校では
 ギターを弾いていたんですが、
 先輩からハイスタのバンドスコアを
 渡されて、教科書のように
 持っていました。」
と振り返りました。

その後ギターにハマり、速弾きを
練習するようになったそうですが、
限界まで速く弾くという、ある種
スポーツのような、終わりのないこと
に対して、
「俺はいつまで練習をするんだろう」
という気持ちが途中で出てきて
しまったとのこと。そんな時に
出会ったのが、OCHANが
尊敬するという音楽家、
フレッド・フリスでした。
「ハタチになる前でしたかね。
 初めて知ったのはYouTubeで
 偶然見た動画なんです。即興演奏で、
 ギターのネックと弦の間にドラムの
 スティックを刺して、
『ビヨーン、ビヨーン』って
 弾いていたんですよ(笑)お客さんも
 結構いて、こんな感じでも音楽は
 アリなんだ!って衝撃を受けたんです。
 自分なりの表現を形に捉われず
 やってみたら、評価されるものも
 あるんだなって教えてくれた
 アーティストですね。」

「フレッド・フリスはライヴも
 観たことがあるんですよ。
 彼の3ピースバンド、マサカーという
 バンドが下北のライヴハウスに
 来たんですけど、
『これがフレッド・フリスかぁ!』
 ってなりましたね。僕にとっては、
 凝り固まるインスピレーションを
 浄化してくれる人です。」

フレッド・フリスをきっかけに、
ジョン・ゾーンやアート・リンゼイ
など、周辺のアヴァンギャルドな
ミュージシャンも聴くように
なったというOCHAN。こういった
ミュージシャンとの出会いで音楽に
対する考えが柔軟になり、
ギターという楽器だけに固執すること
なく、音楽全体を作っていきたい
という気持ちが芽生えた、
とも述べました。

その他影響を受けた音楽として
挙げたのは、シガー・ロスの楽曲。
「さっきのフレッド・フリスは
 精神的な影響が大きくて、
 メロディや音符にした時の
 美しさみたいなのはシガー・ロスが
 強いかなと思います。ライヴは
 1度しか見たことがないですが、
 良かったですね。」
これまでに何度もシガー・ロスの
ライヴを観ているクリス・ペプラーが
その良さを語ると、
「めちゃくちゃ羨ましいです!
 いや良い話聞けました。」
と喜んでいました。

そんなOCHANが今まで聴いてきた
アルバムの中で、特に好きだと
話したのは、ジャックス・マネキンの
『Everything In Transit』でした。
「サムシング・コーポレイトっていう
 エモなのかな?ピアノの入った
 ロックバンドがいて、そのボーカルの
 ソロプロジェクトなんですが、
 僕が今まで聴いてきたアルバムの中で
 1枚選ぶとすると、これかな
 っていうくらい大好きなんです。
 ドライブとか普段聴きたい
 アルバムですね。とにかく
 メロディラインが好きなんですよ。」

宇多田ヒカルさんの音楽も
大好きだというOCHAN。
「デビュー当時から今まで、
 最先端のJ-POPを作り続けている
 人ですよね。母国語である
 日本語を使って、あくまで
 J-POPとされていますけど、
 洋楽を聴いてるようでもあり、
 でも、言葉がスッと入ってくる。
 大好きです。」 
クリス・ペプラーが宇多田さんが
イギリスに拠点を移して以降のほうが、
より日本のアイデンティティを
感じるという話をすると、
「それ面白いですね。宇多田さんが
 どう思っているか分からないですけど、
 反骨心というか、他とは違うものを
 作るんだっていう意思が、
 日本でJ-POPをやっていると
 少なからずあると思うんです。
 ただ、イギリスに渡って音楽を
 作る時に、本来自分が持ってる
 音楽性が向こうでは武器になる
 みたいなことってあるだろうなと
 思いました。」と反応しました。

制作拠点を海外へ移すミュージシャン
も多いですが、OCHANも旅から
インスピレーションを
受けることがあるとのこと。
「昔、バックパッカーとか
 よくやってたんですよ。
 行くと1、2曲出来て帰ってくる
 みたいなことはやっぱりあります。   
 1番長かった旅は、ロシアの
 ウラジオストクから、
 シベリア鉄道でヨーロッパを
 周遊して、最後ポルトガルの
 リスボンまで電車で行く旅でした。
 2ヶ月ぐらいかけて、バイトで稼いだ
 10万円だけ持って行きましたよ。」
食費などもかなり切り詰めた
旅だったそうで、泊まった安宿では、
寝ている間に知らない人間が
OCHANのベットに寄ってきたという
怖い体験もあったと話し、
クリス・ペプラーを驚かせました。
そういった旅をすると肝が座って、
何にも動じなくなるそうです。

昔からイラストを描いていた
OCHANですが、絵画からも
影響を受けているそうです。
先ほどのシベリア鉄道の旅も、
その絵を観に行くことが一つの
目的だったとのこと。
「ヒエロニムス・ボスという画家の
『快楽の園』ですね。スペインの
 美術館にある絵なんですけど、
 それもまたフレッド・フリスに
 似たような衝撃を受けました。
 エグさとポップさというか、
 1500年頃の時代から
 この発想があるのか!っていう。  
 今、自分は『猫の集合体』っていう
 猫をたくさん集めて、
 1つのモチーフを作るみたいな
 絵を描いているんですけど、
 影響受けているかなと思います。」
と紹介しました。

番組では
「大人の☆生
 サッポロ生ビール黒ラベル」で
乾杯していることにちなんで、
毎回ゲストの皆さんに
「大人になったと感じる曲」を
伺っています。
この質問でOCHANが挙げたのは、
荒井由実(現:松任谷由実)さんの
「翳りゆく部屋」でした。
「自分のおじいちゃんが亡くなって、
 そのお通夜で久しぶりに奈良県の
 実家に帰ったんですよ。それで親父と
 久々に2人で話すことがあって、
 うちの親父は仕事の関係で
 1週間の半分くらい家を
 空けているような感じで、
 あまり2人で話す機会が
 なかったんです。それで
 話しているうちに、
 今回、僕の親父の父親が
 亡くなったことで、僕も親父の
 息子であるように、自分の父親も
 おじいちゃんの息子なんだなって
 感じたんです。なかなか言葉で
 伝えるのが難しいんですが、
 自分と同じなんだと。そういう
 不思議な気分になって、その時に
 親父がNIKO NIKO TAN TANの
 「ハナノヨウ」っていう曲を
 褒めてくれたんですよ。
『お父さんな、好きな曲があって、
「ハナノヨウ」を聴いて思い出したわ。』
って言って出してきたのが
「翳りゆく部屋」だったんです。
 それを親父の携帯で聴かせてくれて、
 2人で飲んでいたっていう、
 そんなシチュエーションがありました。」

これに対しクリス・ペプラーは
「自分の親も誰かの子供だっていう
 ことを理解するのは面白いですよね。
 それが大人になるっていう
 ことなのかな。やっぱり親父も
 子供だったんだっていうことを
 理解するのは、
 自分が大人になったって
 ことなのかもしれないですね。」
と述べました。

さて、そんなOCHANが活動する
NIKO NIKO TAN TANは、8月7日に
メジャーファーストアルバム
『新喜劇』をリリースします。
NIKO NIKO TAN TANのルーツを
感じさせる曲から挑戦的な曲、
ポップからエッジーなものまで
幅広く詰め込んだ全14曲。
アルバムタイトルについては、
「言葉の響きで良いなと
 思ったのが第一で、あとは、
 さっきの旅の話じゃないですが、
 怖い思いとかもいっぱいあるんですよね。
 でも、旅を終えて、全体を見ると
 良かったな思えるというか、
 このアルバムも悲しい思いをして
 書いた曲もあると思うんですけど、
 それを踏襲して、
 “喜劇”と呼ぼうかっていう
 ことですかね。」と解説しました。

そして10月からはツアーも
決定しています。
『NIKO NIKO TAN TAN
 ONE-MAN TOUR 2024
 「新喜劇」』。全国6か所をまわる
 ワンマンツアーで、東京は
 11月29日(金)LIQUID ROOMにて
 公演予定です。詳しい情報は
 NIKO NIKO TAN TANの
 ウェブサイトを
 チェックしてください。

NIKO NIKO TAN TANの情報はこちらから

さて、次回8/10は9年ぶりの
再結成を発表した、キマグレンから
クレイ勇輝さんをお迎えします。OTOAJITO初登場のクレイさんの
音楽ヒストリーや再結成の経緯など、
じっくりお話を伺います。皆さんも
黒ラベルで一緒に乾杯しましょう!

OMIYA

梅水晶
OCHANが居酒屋で
一番最初に頼むという梅水晶
サメ軟骨を梅肉で和えたもので
コリコリとした歯応えと
ほどよい酸味が黒ラベルにピッタリです。

MUSIC

  • あの紙ヒコーキ くもり空わって / 19

  • Whatever / Oasis

  • Hello Music
    Heat C/W Moment / Fred Frith

  • Killing Time / Massacre

  • Sæglo?pur / Sigur Rós

  • The Mixed Tape / Jack's Mannequin

  • Kiss & Cry / 宇多田ヒカル

  • 初恋 / 宇多田ヒカル

  • 翳りゆく部屋 / 荒井由実

  • ハナノヨウ
    Only Lonely Dance
    MOOD / NIKO NIKO TAN TAN

  • Klapp Klapp / Little Dragon

SAPPORO 毎週3名にサッポロ生ビール黒ラベル1ケース350ml×24本入りとステレンス真空サーモタンブラーをプレゼント 毎週3名にサッポロ生ビール黒ラベル1ケース350ml×24本入りとステレンス真空サーモタンブラーをプレゼント SAPPORO