SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE FACEBOOK TWITTER INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

  • FACEBOOK
  • TWITTER
  • INSTAGRAM

2024.08.31 ON AIR
今週は、THE SPELLBOUNDから
小林祐介さんをお迎えしました。
音楽好きな父の影響で、
家ではいろんな音楽に
触れていたそうです。
そんな小林さんが自分で
初めて買ったCDは...

1985年、栃木県出身の小林さん。
幼少期はおとなしく、人見知りな
子供だったそうで、プラモデルや
ミニ四駆を作って遊ぶことが
多かったんだとか。音楽好きな
父の影響で、家ではいろんな音楽に
触れていたそうです。
「父はユーミンとかのJ-POPは
 もちろんなんですけど、
 プログレとかハードロックが
 好きだったんですよ。
 子供ながらに、難解だなと
 思いながら聴いていました。」
のちにそういった音楽が
分かるようになった時には、
子供の時に聴かせてもらって
良かったという気持ちが
芽生えたそうです。

そんな小林さんが初めて買ったCDは
スピッツの「渚」。
「小学校の4年生ぐらいでしたかね。
 お小遣いで買ってみようと
 思ったんですよ。最初は友達が
 カラオケで「ロビンソン」を
 歌っているのを聴いて、
 良い歌だなと。それで本物を
 聴いたら、草野さんの歌声が
 あまりに美しくて、
 惚れ惚れしたんです。そこから
 ずっとスピッツは大好きです。」

hideさん、L'Arc〜en〜Ciel、
BLANKEY JET CITYなどを、
影響を受けたミュージシャンとして
挙げた小林さんですが、
この並びを聞いて、
「hide、L'Arc〜en〜Cielは
 分かるんですけど、そこに
 ブランキーが入ってくるんですね。」
とクリス・ペプラーが反応。
小林さんは
「元々hideとかラルク、あとは
 DIR EN GREYとか、男なのか
 女なのか、人間なのか悪魔なのか
 分からない、そういうものに
 惹かれていたんですけど、
 ブランキーはロックミュージックの
 目覚めみたいな出会い方でしたね。
 少年のような声で、すごく文学的な
 日本語を歌っていて、とにかく
 かっこいい。男として憧れる
 みたいなのがありました。」
と話しました。

浅井健一さんと小林さんは
ROMEO's bloodというバンドで
共演しており、
浅井さんの印象について
「本当に天才でした。
 ミュージシャンとして、
 表現者として生まれてきて、
 そのまま生きているような人
 というか、ふと喋ることが
 歌詞のようだったり、ふと出てくる
 鼻歌が全部音楽みたいな、
 存在全てが音楽でしたね。」
と述べました。

子供の頃から好きな
ミュージシャンだったと話したのは
Charaさん。
「岩井俊二さんの『スワロウテイル』
 を観て、小学生ながらに、
 たぶん恋心に近い感じで
 好きになったんです。綺麗だな、
 声も可愛いなと。
 THE NOVEMBERSを始めてから、
 Charaさんのサポートを
 やらせてもらうこともあったんですが、
 才能、音楽、人柄も含めて
 最高でした。ベンジーさんとも
 共通するのが、人格と作る音楽が
 イコールなんです。それが分かった
 瞬間に、この人を好きで
 良かったと思ったし、自分も音楽に
 恥じないように生きたいという
 目標も持てました。」 

クリス・ペプラーもCharaさんを
アーティストとして唯一無二の
存在だと述べると、
小林さんは続けて、
「どこか天国と繋がっているような、
 ふわふわした感じもありつつ、
 鋭い眼差しで、この世の中を
 切ったりするようなこともあるし、
 とにかく女性という存在として
 最強な気がするんです。
 今は性のボーダーラインとか、
 繊細な物事として扱わなきゃ
 いけないと思うんですが、
 やっぱり彼女は自分の女性性に
 自覚的で、その神秘性を
 包み隠さない雰囲気が、
 僕は男として、自分が絶対に
 なれない存在、という憧れを
 抱いていたんです。」と語りました。

そんな小林さんが人生で初めて観た
ライブはDIR EN GREYだそう。
「小学校6年生とか
 中学1年生でしたかね。
 地元・栃木県のホールに来たんですよ。
 映画もそうですが、怖いと綺麗が
 共存していると一気に
 好きになっちゃうんです。
 DIR EN GREYは海外でも
 ファンが本当に多いですよね。」

THE NOVEMBERS、
THE SPELLBOUNDでヴォーカルと
ギターを担当している
小林さんですが、
ギターを始めたのは小学生の頃。
「お父さんのお下がりの
 ギターがあったんです。
 それでL'Arc〜en〜Cielの
 「虹」という曲をコピーしたのが
 最初ですかね。イントロの
 アルペジオがとにかく弾けなかった。
 でもそれが弾けるようになった時
に、
 もしかしたら自分はギターに
 向いているかもって思えました。」
ちなみにその時の父親からの
お下がりのギターは、
今も大事に使用しているそうです。

他に尊敬するアーティストを
訊かれ、小林さんが挙げたのは
BOOM BOOM SATELLITESの
川島道行さんでした。現在は
BOOM BOOM SATELLITESの
中野雅之さんとTHE SPELLBOUND
で活動している小林さん。
「元々大ファンだったので、
 フェスだったりイベントに
 行っていたのはもちろんですけど、
 THE NOVEMBERSで
 BOOM BOOM SATELLITESの
 ツアーに呼んでいただいて、
 共演したこともありました。」
クリス・ペプラーはBOOM BOOM
SATELLITESが1998年に
グラストンベリー・フェスティバル
に出演した際に一緒に現地に
行ったそうで、その当時の
思い出を振り返りました。

THE SPELLBOUNDのはじまりは
2019年。中野さんがSNSで
ヴォーカリストを募集した際に
小林さんがいち早く反応。実際に
会うことになったそうですが、
すぐに音楽制作には
進まなかったとのこと。
「とにかく一緒に何かを
 生み出すことが出来るのか、
 少し様子を見てみようっていう
 時間が1年以上あったんです。
 ただ1週間に1回会って、
 どんな子供だったのかとか、
 なんで音楽が好きで、なんで
 歌ってるのかとか、
 そんな質問をし合って、お互いを
 知っていって、そこから
 いざ音楽を作り始めるんですけど、
 全く良いものものが
 出来なかったんです。
 僕が単純に受け身で、中野さんと
 僕だったら、きっとカッコいい
 音楽が出来るだろうって
 カジュアルに思ってたんですけど、
 誰かと一緒に何かを作るのは、
 そんなカジュアルな
 ことじゃなくて、お互いの魂や
 心を裸にして見せ合うぐらいの
 コミュニケーションがないと、
 何も宿らないっていうことを、
 見せつけられる時間でした。」 
そこから自身の心と向き合って、
喜びや楽しみなどを音楽に
してみたところ、
「なにもかも」という曲の断片が
生まれたんだそう。
「お互いに感動して、
 当たり前かもしれないけれど、
 一生懸命頑張ると
 良いものが出来るんだって
 感じたんです。」
とTHE SPELLBOUNDが
バンドとして動き出す
経緯について語りました。

小林さんは現在、
THE NOVEMBERSと
THE SPELLBOUNDの活動を
並行していますが、活動はやはり
大変だと思うこともあるとのこと。
「身体が1つなので、どうしても
 限界はありますよね。
 1つのバンドに人生をかける人が、
 100%でやるとしたら、
 僕は200%やるつもりで
 生きなきゃいけないと
 思っています。もうこれは
 運命だなって思うことにして、
 毎日頑張っています。」

クリス・ペプラーは今年の
フジロックフェスティバルで
THE SPELLBOUNDのステージを
観たとのこと。
「ライブとても良かったです。
 アンサンブルはドラムが2人、
 ゲストボーカリストが1人という
 構成でしたが、あのスタイルは
 だいたい決まっているんですか?」と質問。
「あのメンバーが基本スタイルで、
 ゲストボーカルのXAIちゃんは
 曲によってなんですけど、
 僕たちにとっては欠かすことの
 できない存在ですね。
 ダブルドラムの福田洋子さんと
 大井一彌くんの相性もいいですし、
 アイデアも素晴らしいので、
 唯一無二なサウンドを
 表現してるなと思います。」
と答えました。今後への期待を込めて
今回のフジロックのステージは
60点だと述べた小林さんですが、
クリス・ペプラーは100点だと
感じたようで、加えて当日
ステージ裏でもメンバーと少し
会話が出来たとも明かしました。

番組では「大人の☆生
サッポロ生ビール黒ラベル」で
乾杯していることにちなんで、
毎回ゲストの皆さんに
「大人になったと感じる曲」を
伺っています。この質問で
小林さんが挙げたのは
エリック・サティの
「ジムノペディ 第1番」でした。
「すごく有名な曲なので、
 子供の時から知っていたんですが、
 20歳そこそこの時に聴いたら、
 それまでと違う感覚というか、
 自分の身体が安らいで、
 癒されて、身を委ねていることに
 気が付いたんですよ。それは
 自分の身体と音楽の感覚を
 自覚出来た瞬間だったと思います。
 その感覚に気が付けたことが、
 自分は成長したのかもしれないと
 思った瞬間だったので、
 この曲を選びました。」

さて、THE SPELLBOUNDは
8月28日にセカンドアルバム
『Voyager』をリリースしました。
TVアニメ『ゴールデンカムイ』の
エンディング曲
「すべてがそこにありますように。」、
RIZE、The BONEZのJESSEさんを
ゲストに迎えた「2Colors」など
全14曲を収録しています。
「「2Colors」は、元々自分たちで
 曲を作っていて、どうしても
 足りないピースがあるなと
 思っていたんですね。
 ラップを入れようという
 アイディアを残したまま
 レコーディングをしていて、
 ある時にジェシーさんとも
 仕事をしているエンジニアさんが
 勧めてくれて、中野さんも僕も
 ピンときたんですよ。
 お願いしたら快諾してくださって、
 あっという間に仕上げて
 いただきました。アレンジの
 提案もくれたり、仮歌の時点で
 良くて、本当いろいろ
 最高でしたね。」とJESSEさんを
 フィーチャーした経緯について
 語りました。

ツアーも予定されています。
『BIG LOVE TOUR Vol.2 2024 -
 Voyager』。9月23日の福岡公演を
皮切りに、11月3日ファイナルの
EX THEATER ROPPONGIでの
公演まで全国6都市を廻ります。

「自分が生きていく中で、
 誰かと出会ったり、
 出会うことが、世の中や
 誰かにとって良いことに
 なっていくように
 僕は生きてるので、
 とにかくそれを
 全うしていきたいなと思います。」
と音楽への真摯な姿勢を見せた
小林さん。音楽以外では瞑想に
ハマっているそうで、
自身や自身が関わるものを
よりよくしていきたいという姿が
一貫して感じられました。

エンディングでは毎回
クリス・ペプラーがゲストとの
トークにちなんで
1曲選曲していますが、
小林さんが80年代のイギリスの
音楽に大きな影響を受けている
という一言から、ザ・スミスの
「How Soon Is Now?」を選曲し、
この日を締め括りました。

THE SPELLBOUNDの情報はこちらから

さて、次回9/7は大塚愛さんを
お迎えします。昨年デビュー
20周年を迎えた大塚愛さん。
音楽以外にも絵画や
フラワーアレンジメント、
執筆など幅広い分野で
活動されています。大塚愛さんの
これまでの音楽ヒストリーを
紐解きます。次回もぜひ、
お聴きください。

OMIYA

紅濱の唐芙蓉
発酵食品全般が好きなのですが、
豆腐ようはコッテリとした舌触りと共に
複雑な味わいがあって大好きです。
ほんの少しずつ削り取りながら食べるので、
じっくり飲みたい時などに
最高のアテです。(小林祐介さん)

MUSIC

  • 渚 / スピッツ

  • D.I.J.のピストル
    / BLANKEY JET CITY

  • Swallowtail Butterfly 〜あいのうた
    / YEN TOWN BAND

  • FILTH / DIR EN GREY

  • 虹 / L'Arc〜en〜Ciel

  • KICK IT OUT
    / BOOM BOOM SATELLITES

  • すべてがそこにありますように
    (LIVE AT FUJI?ROCK FESTIVAL 24)
    / THE SPELLBOUND

  • Gymnopédie No. 1
    / Erik Satie, Philippe Entremont

  • 2Colors.feat. JESSE (RIZE:The BONEZ)
    / THE SPELLBOUND

  • FLOWER / THE SPELLBOUND

  • 君と僕のメロディ/ THE SPELLBOUND

  • How Soon Is Now? / The Smiths

    小林さんとのトークを受けて
    クリス・ペプラーが
    選んだ1曲はこちら

SAPPORO 毎週3名にサッポロ生ビール黒ラベル1ケース350ml×24本入りとステレンス真空サーモタンブラーをプレゼント 毎週3名にサッポロ生ビール黒ラベル1ケース350ml×24本入りとステレンス真空サーモタンブラーをプレゼント SAPPORO