杏里さんはOTOAJITOが放送開始した
2009年以来、
15年ぶりのご出演となりました。
クリス・ペプラーは杏里さんと
旧知の仲で、J-WAVEでナビゲーターを
務めることになったきっかけも杏里さんが
作ったそうで、2人ならではの
気心知れた音楽談義をお届けしました。
海外でのシティポップブームもあり、
杏里さんの過去の作品も国内外で再び
注目を集める中、自身も当時の音楽の良さを
改めて感じているよう。
「あの時代はみんなスタジオに入って、
バンドと一緒に音楽をきちんと
作っていたので、その時を
思い出しながら聴くと、自分でも
その良さに気がつきます。シティポップは
やっぱりメロディなんですよね。
私はあえて自分からシティポップという
言葉はあまり使わないですが、一つの
音楽のジャンルとして、これからも
続いていくものなんだなと思っています。」
独自のサウンドを鳴らす日本の
シティポップですが、やはりアメリカの
音楽が大きく影響しているとのこと。
「アメリカのカルチャーに対しての
憧れがあった世代なんです。
自分が聴いてきた洋楽に近づけたい
っていう気持ちはありました。」
そう語った杏里さんに
クリス・ペプラーも頷き、
「杏里の曲はUSのスタンダードに
近づけたいっていう感覚がすごくあって、
頑張っていたのを僕はすごく
覚えています。杏里の周りには常に
優秀なミュージシャンも
たくさんいましたよね。」と語りました。
そんな流れから、
「ジャネット・ジャクソンとも
お友達ですもんね。」と切り出した
クリス・ペプラー。実際に親交があり、
ジャネットの自宅にも遊びに行ったことが
あるという杏里さんですが、
クリス・ペプラーも杏里さんを介して、
ジャネットと食事に行ったことがあるそう。
「彼女はTOKIO HOT 100にも
出演してくれたことがあったけど、
5年くらい前かな?LAに行った時に、
ホテルにジャネットがいたのよ。
声かけようかなって思ったんだけど、
チラチラ見ていたら、ボディガードに
睨まれて、結局話せなかった。」
と笑いながら思い出を語りました。
日本のシティポップにいち早く
注目したのは、ヨーロッパだったと
話した杏里さん。
「ブームになる前から日本の音楽が
受け入れられているっていうのは
聞いていました。もともとヨーロッパ、
特にフランスでは日本の文化が
好まれていて、そこから世界中に
広がっていったんだと思います。
でも、あんなにアメリカで
注目されるとは予想していなかったです。」
杏里さんの「Last Summer Whisper」は
ヒップホップやR&Bのアーティストから、
よくサンプリングされている楽曲で、
「コロナ禍で知ったんですけど、
こんな使われ方があるんだ!って
思いました。」と本人も驚いたそう。
そんな「Last Summer Whisper」の
作詞作曲は角松敏生さんですが、
出会いは当時杏里さんが担当していた
ラジオ番組だったそう。
「ゲストに来てくれた時が初対面で、
収録の合間に雑談をしていた時に、
『私が所属している会社に来れば?』って
誘ったんです。そこから音楽を一緒に
やりやすくなりました。」
角松さんは『Bi・Ki・Ni』、『Timely!!』、
『COOOL』など、海外でも特に人気である
80年代の杏里さんの作品の
プロデュースをしていますが、杏里さんは
角松さんについて、
「彼こそがシティポップですよね」
と述べていました。
そんな角松さんと出会ったラジオ番組では
DJをしていた杏里さんですが、制作のために
海外に数週間行く必要があり、その時に
代打に指名されたのがクリス・ペプラー。
これがきっかけで、
後に立ち上がることになった
J-WAVEとの繋がりが生まれたそうで、
「本当に杏里には足を向けて
寝られないですね。」と述べていました。
杏里さんはクリス・ペプラーを指名した
理由について、
「「CAFÉ 25 VINGT CINQ」っていう
曲の途中で、DJ風のナレーションを
お願いしたのね。それが素晴らしくて、
クリスは絶対に化けると思ってた。」
と振り返りました。
小林武史さんも杏里さんのプロデュースや、
バンドのメンバーとして
鍵盤を担当していた時期もあったそう。
「小林君は素晴らしいバンマスで、
『将来何かやりたいことある?』って
聞いたら、
『プロデュースとか曲作りを
やってみようかと思ってるんだよね』って
話してて、それからオファーしたら
2曲作ってきてくれたのね。
1曲は「思いきりアメリカン」。
もう1曲もすごく
良い曲だったんだけど、
まだ日の目を見ていなくて。
「シルバーレイン」っていうタイトルで、
メロディも覚えているから、
歌わなくてもったいないなって
思ってます。」と語りました。
国内の凄腕ミュージシャンだけでなく、
ピーボ・ブライソンや
フィリップ・ベイリー、
ジョニー・ギルなど、海外シンガーとの
共演も数多い杏里さん。
「ジョニー・ギルとはハワイで
「MOVE ME」っていう曲を
レコーディングしたんだけど、
ジョニー・ギルがボウリングに
ハマってたみたいで、わざわざ
マイボウル持ってきてたのね。
それをずっとボディガードが
見張ってたっていう
印象があります(笑) 」
というエピソードを明かしました。
ちなみにレコーディングには時間がかかり、
ジョニー・ギルはボウリングを
楽しめなかったんだとか。
近年では竹内まりやさんとのコラボも
話題となりました。
「コロナ禍にまりやさんと電話で
世間話をしている時に
『こんな時だからこそ、何かやろうか』
って言ってくれて、出来たのが
「Watching Over You」っていう曲ですね。
ユニット名はまりやさんが考えてくれて、
まりやさんの「不思議なピーチパイ」と、
私のファーストアルバムの
「Apricot Jam」から取って、
Peach&Apricotになりました。
まりやさんが今月リリースするアルバムに
入れてくださるみたいです。」
と紹介しました。
他にも石井竜也さんとも
デュエットソングをリリースしている
杏里さんですが、石井さんが昭和の歌謡曲を
歌うステージを見たことがきっかけで、
ちあきなおみさんの
「喝采」が好きだったことを思い出し、
その良さを再認識したそう。
「大人なってようやく歌詞の意味が
理解出来た気がしますね。
昭和歌謡いいよね。アグネスちゃんとかも
聴いてましたよ。私は洋楽の話を
結構しているけど、実は音楽の原点は
昭和歌謡かもしれないなって思います。」
さて、番組では「大人の☆生
サッポロ生ビール黒ラベル」で
乾杯していることにちなんで、
毎回ゲストの皆さんに
「大人になったと感じる曲」を
伺っています。この質問で杏里さんが
挙げたのは、石井竜也さんとのディエット曲
「MARINE BLUE MEMORIES」でした。
「14年前に石井さんと
「THE WAVE OF LOVE」っていう曲で
共演していて、その長い月日があって、
もう一度一緒に歌わせていただいている
っていうのは、やっぱり大人に
なったのかなって思います。
この14年間って
自分のことだけじゃなく、
世界中でいろんなことがあって、
そんな中で、
この「MARINE BLUE MEMORIES」は
ラブソングだけれども、
様々な思いが込められています。」
そんな杏里さんは現在、全国ツアー
「ANRI LIVE 2024 FUN TIME」を
おこなっています。
“ファンの方々と国際線に乗って、
リゾート地で音楽を楽しむ”という
コンセプトがあるそうで、
全国で盛り上がりをみせているそうです。
ナビゲーターのクリス・ペプラーは今回、
ライブのオープニングで流れる
ナレーションを担当していますので、
遊びに行かれる方はぜひ、
そちらもお楽しみにしてください。
杏里さんの情報はこちらから
さて、次回は5年ぶり2回目のご出演。
シンガーソングライターの日食なつこさんを
お迎えします。日食さんは現在、
“日本のどこかの山奥”で暮らしている
らしいのですが、音楽ライフは
どんな感じなんでしょうか?
クリス・ペプラーがじっくり伺います。
柿の種
ビールの「あて」といえば、
「柿の種とピーナッツ」
王道でしょう!(杏里さん)
定番味に加え、梅しそ、わさび、うましおの
4種をお持ちいただき、乾杯と共に
食べ比べて盛り上がりました!
ヒットは「梅しそ」だったみたいです。
Rhythm Nation
/ Janet Jackson
Baby Powder / Jenevieve
Last Summer Whisper / 杏里
CAFÉ 25 VINGT CINQ / 杏里
思いきりアメリカン / 杏里
Tokyo Tower / 角松敏生
MOVE ME / 杏里 with Johnny Gill
Watching Over You
/ Peach & Apricot
喝采 / ちあきなおみ
ひなげしの花 / アグネス・チャン
MARINE BLUE MEMORIES
/ 石井竜也 with 杏里
THE WAVE OF LOVE
/ 石井竜也 Feat. ANRI
Only You / Ginger Root
杏里さんとのトークを受けて
クリス・ペプラーが選んだ1曲はこちら!