SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE FACEBOOK TWITTER INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2024.10.12 ON AIR
今週は、ピアノ弾き語りソロアーティストの
日食なつこさんをゲストにお迎えしました。
日食さんが国内で
"ぶっちぎり"で好きだと語ったミュージシャンは...

OTOAJITOには2019年以来、
5年ぶりのご出演となった日食なつこさん。
数量限定で発売になった
「サッポロ生ビール黒ラベル エクストラモルト」で乾杯して、
この5年の音楽制作の環境の変化や、
最近気になっているアーティストについてなど、
詳しくお話を伺いました。

前回出演時は東京在住だった日食さんは、
コロナ禍以降に“日本のどこかの山奥”で暮らし始めたとのこと。
「私は山生まれなので、もともと人生の最終地点を
 山にしたかったんです。コロナ禍で音楽活動が
 全てリモートになったことがきっかけで、
 山暮らしの練習を始めてみよう思い、家を探し始めました。」
と理由を話しました。

山にある廃校の社宅として使われていた
一軒家を賃貸契約しているとのことで、周りには民家が全くなく、
一日中ピアノを弾いていても迷惑にならない場所なんだそう。
「誰にも見られていない状態で、自分が何を歌うのか。
 そういう環境を作ることが出来たので、
 良い曲はたくさん書けたかなと思います。」
コロナ禍に入ると聴く音楽にも変化があったとのことで、
「それまでは謎のプライドが邪魔して
 聴けなかったアーティストをよく聴いていました。
 同業者、いわゆるピアノ弾き語りの人達ですね。
 正しい音楽の聴き方が出来ていたかなと思います。」と話しました。

そんな日食さんには最近気になっているミュージシャンを伺いました。
国内で“ぶっちぎり”で好きだと紹介したのは、iriさん。
「まずはハスキーで素晴らしいボーカルですね。
 そして、よくよく聴くと歌詞がものすごく辛辣なんですよ。
 あれだけ自由自在に歌えたら、絶対に人生が楽しいはずなのに、
 全く歌詞が楽しそうじゃないんです。
 舞い上がってもいいはずなのに、舞い上がるようなリリックが
 全然出てこないのが大好きです。」と絶賛しました。
日食さんは今年3月に行われた
iriさんの武道館公演も観に行ったそうで、
「ステージ上でもあまり動かないし、照明もシンプル。
 本当に強いミュージシャンは、ステージで音を出せば
 完結なんだなっていうのを見せつけられました。
 ゾッコンです。」と語りました。
 
続けて挙げたのは、アメリカのプロスケートボーダーで
ミュージシャンのトミー・ゲレロ。
「とある喫茶店に行った時にレコードで流れていて、
 気になってお店の人に聞いてみたらこの人だったんです。
 今まで知らなかったのが、お恥ずかしいくらいなんですが、
 今アルバムを遡って聴いています。リラックスが出来る、
 耳馴染みの良い音なんですが、コード感やメロディが
 泣かせすぎないところが好きですね。
 情緒的になりすぎず淡々と進む、砂糖味じゃなくて、
 塩味の音楽。そんな感じが今一番聞きたい音楽です。」

そして3人目に挙げたのは、
日本のトラックメイカー・Refeeld。
SNSでフォローされていたことがきっかけに聴き始めたそうで、
先ほどのトミー・ゲレロと比べて情緒的なサウンドを鳴らすとのこと。
「オーガニックで泣かせる展開を聴かせてくれる人で、
 センチになりたい時は、Refeeldさんに寄りかかれば
 いつでも肩を貸してくれる。そんな音楽です。
 とても好きで、音源を買って楽しんでいます。」と魅力を語りました。
クリス・ペプラーが
「そんなに好きならコラボの提案とかも
 してみたらいいんじゃない?」と述べると、
「それが出来ないのも、日食さんらしさなんです。
 恋愛の話じゃないですけど、夢見ている瞬間が良いというか、
 仕事としての音楽とは違うんですよね。
 今挙げたお三方は、繋がりとか関係なくずっと
 聴いていきたいと思っています。」と答えました。

ライブにもよく足を運ぶという日食さん。
印象に残っているライブとして挙げたのは、
シンガポールの3人組インディロックバンド、
Sobs(ソッブス)の来日公演。
「新代田FEVERで見たライブですね。
 ポップさと東南アジアの陽気さがある大好きなバンドなんですが、
 当日は同期演奏が上手くいかなかったみたいで、
 曲が途中で止まったりしていたんです。
 でもメンバーがそれを負にしていなくて、
 こんなに転んでも楽しく見せてくれるんだ!
 最高じゃん!って思いました。」
コロナ禍に知ったバンドだそうですが、Sobsに関しては、
日食さんからのオファーでコラボが実現し、
「ダム底の春 feat.Sobs」という曲を制作されています。

もう1人ライブで観て
印象に残っていると話したのは、Vaundyさん。
香川県で8月に開催されたフェス
『MONSTER baSH』で観たとのこと。
「私が出演した日にVaundyさんも出ていて、
 Vaundyさんのサポートをしている、
 ドラムのboboさんとは面識があったんです。
『boboさんのドラムを浴びに行こう!』って観に行ったら、
 そのドラムを背負ったVaundyさんの怪物のような歌唱力に、
 今年一番くらいの衝撃を受けてしまいました。」
と振り返りました。

番組後半では、日食さんが思う
「自分の人生を変えたと思う1曲」を伺いました。
「EXILEさんの「Together」ですね。小学校の時に
 テレビでたまたま知って、当時は清木場俊介さんが
 SHUNさんという名前で、ATSUSHIさんと
 ツインボーカルをやっていたんです。お恥ずかしながら、
 見た目のカッコ良さに掴まれてしましました。
 でもそこからEXILEの曲をピアノで弾いてみたいと思って、
 楽譜を買ったんです。それがきっかけでコードを知ったんですよ。
 これがなければ私は今、作曲をしていないと思います。」

音楽以外からも多くの影響を受けるそう。
「漫画やアートなど、いろんな分野から影響を受けますが、
 最近だとへラルボニーという会社ですね。
 障害がある方が作った作品を、
 いろんなプロダクトにしているんですが、
 モノがカッコいいんですよ!」
と収録当日にも持参していたカバンを見せながら話しました。
「へラルボニーは私の出身地、岩手で松田兄弟という
 双子が設立した会社なんですが、松田兄弟の誕生日は
 偶然にも私と同じなんです。それで、話を聞いていると、
 なんと一緒の病院で生まれていたみたいで!
 彼らは今、パリでも挑戦しようとしていたりして、
 私も頑張らないといけないと、勇気をもらっています。」

番組ではいつも「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」で
乾杯していることにちなんで、毎回ゲストの皆さんに
「大人になったと感じる曲」を伺っています。
この質問で日食さんが挙げたのは、
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「フラッシュバック」でした。
「これはアジカンさんの最初のアルバムの最初の曲なんです。
 若々しくて、青さ、衝動残りまくりで、
 最近バンドのアンサンブルを勉強する機会があったのですが、
 私はここには戻れないなと。衝動で曲を書くというフェーズには
 戻れないっていうのを感じたんです。
 そこで逆説的に大人になったんだなと思いました。」

クリス・ペプラーはASIAN KUNG-FU GENERATIONの
後藤正文さんとの会話で、
「バンドはなんとなく始めて、それが今も続いている」と
聞いたことが印象に残っているそう。これに日食さんは驚きながらも、
「狙いすましていない感じは、1枚目のアルバムにもあります。
 どこにも行こうとしていない気持ちよさがあるんです。
 でも、このアルバムに収録されている「君という花」とかは、
 とても計算されているように感じるので、
 その「なんとなく」っていうことを聞くと恐ろしいですね。」
と述べました。

さて、日食なつこさんは活動15周年にして初のベストアルバム、
『日食なつこ 15th Anniversary BEST -Fly-by2024-』
をリリースしました。
「10周年記念をやらなかったので、
 一旦ここで15年の感謝を皆さんにしよう、
 そう考えたのがリリースの理由です。」と背景を語りました。
こちらは2枚組となっていて、Disc1には活動初期から中期、
Disc2はコロナ禍以降の曲が中心に収録されています。
「16年目から私がやろうとしている音楽の予告編のような1曲」
と語ったのが、ベストアルバムに収録されている新曲「0821_a」
こちらには日食さんのツアーメンバーがアレンジに参加しており、
新たな1面が楽しめる1曲となっています。

11月からは全国ツアー「エリア現在」の開催も決定しています。
11月4日の新潟公演を皮切りに全国9都市でライブを行います。
東京は1月10日、TOKYO DOME CITY HALL公演。
ぜひ、情報をチェックして足をお運びください。

日食なつこさんの情報はこちらから

さて、次回は番組初登場!
シンガーソングライターの家入レオさんをお迎えします。
家入さんが17歳でデビューした頃から、クリス・ペプラーとは
番組で何度も共演する機会がありましたが、
今回はどんなトークになるのでしょうか。
黒ラベルを飲みながら、じっくり語り合う音楽談義。
次回もぜひ、お聴きください。

OMIYA

広尾のフレンチフライ専門店 『AND THE FRIET』の
ポテトスナック 「DRIED FRIET」

ライブの差し入れで食べてから
ハマったという日食さんオススメの一品。
ポテトチップスと
フレンチフライの中間のような
高級感ある食感で
エクストラモルトとも相性ピッタリ
キャッチーなパッケージにも惹かれます。

MUSIC

  • Swamp / iri

  • Sparkle (Live at 武道館) / iri

  • el camino negro / Tommy Guerrero

  • Raindrops / Refeeld

  • Telltale Signs / Sobs

  • ダム底の春 feat.Sobs / 日食なつこ

  • 怪獣の花唄 - replica - / Vaundy

  • Together / EXILE

  • フラッシュバック
    君という花
    / ASIAN KUNG-FU GENERATION

  • 0821_a / 日食なつこ

  • A Thousand Miles
    / Vanessa Carlton

    日食さんとのトークを受けて
    クリス・ペプラーが選んだ1曲はこちら!

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