東京都生まれの大原さん。
東京大学在籍中にバンドサークルで出会ったメンバーと
Penthouseを結成し、
2021年にメジャーデビューをされました。
大学卒業後はTBSテレビに就職し、
バラエティ番組の制作や法務、配信ビジネスなど
幅広い分野で活躍していたそうです。
「制作の時は、『マツコの知らない世界』や
『東大王』といった番組を担当していました。
働きながらPenthouseもやっていたんですが、
去年くらいに辞めて、今は音楽一本に絞っています。」
と話しました。
大原さんは小さい頃から音楽が大好きだったそう。
「両親ともに音楽が好きで、
家の中でジャズのCDが流れていたのも
影響しているかもしれないです。でも小さい頃は、
ジャズよりも分かり易い音楽に惹かれて、
小学校1年生くらいからJ-POPを聴き始めました。
Coming Centuryの「夏のかけら」と、
TUBEさんの「-花火-」という2枚のCDを
親にねだって、レンタルCD屋さんで
借りてもらったのを覚えています。」
その後、本当に好きなアーティストのCDは、
買って棚に並べたいと思った大原さんが
自分で購入したのは、Mr.Childrenの
『I ? U』というアルバム。
「小学校低学年の頃は元気な曲が好きだったけれど、
高学年から中学生になるにつれて、
バラードやミドルテンポの曲の良さが
分かってきたんです。
(『I ? U』収録曲の)「Sign」は本当に大好きで、
人生の中でも大切な1曲です。」と語りました。
中学で吹奏楽部に入ったことがきっかけで、
現在バンドで演奏しているベースを
手にすることになったそうですが、
もともとは別の楽器を希望していたとのこと。
「両親が聴いていたジャズの影響も
あったかもしれないんですが、
最初はサックス志望だったんです。
でも残念ながらくじ引きでハズレてしまって、
コントラバスになりました。あんな目立たない楽器は
やりたくない!って思い、ショックだったんですが、
吹奏楽部ではジャズやポップスを演奏する時は、
エレキベースを担当するんですよ。
そこから楽しくなって、逆にコントラバスの面白さも
見つけられるようになったのが一つ転機でした。」
ちなみに吹奏楽部ではビックバンドの曲や、
バンド・ウェザー・リポートの楽曲を演奏し、
同時に始めたバンドではブルーハーツや
東京事変の曲などをコピーして、
ベースの腕を磨いていたそうです。
そんな大原さんが生まれて始めて
観に行ったライブは、aikoさん。
「中学3年生の頃に友達と行って、
演出や選曲が今考えてもめちゃくちゃ良くて、
本当にライブの虜になりました。
ファンとの距離も近いし、お話も上手い。
サポートミュージシャンをフィーチャーして、
ソロを回していくとか、とにかく楽しさに溢れた
ライブだったんですよ。それがきっかけで、
その後、他の自分が好きなバンドのライブにも
よく通うようになりました。」
aikoさんは大原さんにとって、
大きな影響を与えたミュージシャンの一人。
「aikoさんの曲はメロディが複雑で、
コード進行はオシャレ。
そこが一番影響を受けたところかもしれません。
Penthouseのメンバーでプリプロをする時も、
自分が出すアイディアが
『複雑過ぎる』って言われることもあるんですよ。
aikoさんのライブは、
これまでに20回くらい行ってますし、
aikoさんがいなければ今の自分はいないと思います。
いつかお仕事でお会い出来たら、
想いを伝えたいですね。」と語りました。
同世代で活躍する
ミュージシャンで尊敬する人の名前も。
「Creepy NutsのR-指定さんですね。
J-POPには昔から歌詞の美学があるじゃないですか。
それはそれで好きなんですが、
ヒップホップの方が選べる歌詞が
多いように思うんです。J-POPに突飛な言葉や
固有名詞を入れるとコミカルになるのが、
ヒップホップではそうはならない。
近年はヒットチャートにも、ヒップホップや
アニメソングが普通に並ぶようになって、
垣根がゴチャゴチャになっている中、
R-指定さんはヒップホップの
カッコ良さを持ちつつも、ポップス的な
大衆に届けることも
両立させているのがカッコいいなって思います。」
昨年ごろまでバンドとTBSテレビの仕事を
両立させていた大原さんですが、
テレビの仕事をしていた時代に出会った、
大切な1曲があるそうです。
「鶴というバンドの
「グッドデイ バッドデイ どんとこい」ですね。
バラエティから法務に異動する前に、忙しさゆえ、
目の前のことをこなすだけの
状態になってしまったんです。
環境を変えたいと思っていたんですが、
当時のバラエティって、
“ずっとバラエティで頑張ってなんぼ”
みたいな空気があったんですよ。自分が周りの目を
気にしていたところがあったんですが、
この曲に出会って、
「君の選んだ道ならいいじゃないか
人と違くてもいいじゃないか」っていう歌詞に
背中を押されました。人と違う道を選ぶのが
怖かった自分に、勇気をくれた1曲です。」
Penthouseは昨年台湾のミュージシャン、
9m88との楽曲「Kitchen feat. 9m88」をリリースし、
話題となりましたが、大原さんは今後、
どんなアーティストと共演したいと
考えているのでしょうか。
「ボーカリスト以外で考えると、メンバーみんな
ホーンセクションが入った音楽が好きなので、
スカパラさんとかと
ご一緒できたら面白いかなと思いました。
前にRISING SUN ROCK FESTIVALを観に行ったら、
トリのスカパラさんのステージに、
これまでにフィーチャーされたシンガーが
集まったんですよ。もしうちのボーカリスト2人が
共演して、そういうステージに立てたら、
めちゃくちゃ熱いなって思います!」
さて、番組では「大人の☆生 サッポロ生ビール黒ラベル」
を飲みながら音楽トークをしていることにちなんで、
ゲストの皆さんに「大人になった1曲」を伺っています。
この質問で大原さんが選んだ1曲は、
畠山美由紀さんの「愛はただここにある」でした。
「作詞・作曲が、いきものががりの水野良樹さん、
編曲が冨田恵一さんという最強の布陣で、
大きな愛が歌われている曲ではあるんですが、
水野さんの歌詞も強すぎず、冨田さんのアレンジも、
いわゆるJ-POPの曲のように
めちゃくちゃ盛り上げる訳ではない、
そんな奥ゆかしさが絶妙なんですよ。
こういうところに魅力を感じるのが、
大人になったのかなと思います。
歌詞に「もどらないこの日々を ふたり ゆるしあい
生きていく」という一節があって、
そこにグッとくるところも大人を感じますね。」
1月20日(月)に新曲『ナンセンス』をリリースした
Penthouse。作詞をボーカルの浪岡さんと
大原さんが担当しており、テレビドラマ
『秘密 ?THE TOP SECRET?』への
書き下ろし楽曲となっています。
「歌詞のこだわりで言うと、
Aメロはかなり日本語が乗りづらいメロディなんです。
やっぱり浪岡が洋楽ルーツの人なので。
それで、ひたすら日本語だけど英語っぽく歌える言葉を
出しまくって、その中でテーマに合うものを
選んで作っていきました。そういう苦労も
感じながら聴いてもらえたらと思います(笑)」
5月からは日本全国5都市と台北にて開催される
全6公演のワンマンツアー、
Penthouse ONE MAN LIVE TOUR 2025
“Midnight Diner”が開催されます。
東京公演は6月12日、東京国際フォーラム ホールAです。
「ひとつずつ前に行っているPenthouseの最高到達点を
今回も更新できれば。新しい曲、
新しい演出を見せながら、ひとつのショーとして
楽しいものに出来たらと思っています。」
そう語った大原さん。今後はバンド以外でも
作詞家としての腕を磨いていきたいとのことで、
引き続き、Penthouse、
そして大原さんの活躍に注目してください!
Penthouseの情報はこちらから
さて、来週2月1日は、
シンガーソングライターの崎山蒼志さんをお迎えします。
初のエッセイ集を刊行した崎山さん。
これまでどんな音楽に影響を受けてきたのでしょうか?
じっくりとお話をうかがいます。
次回もぜひお聴きください。
チーズおかき
小さい頃から大好きだったのですが、
大人になってビールを飲み始めて
その魅力を再認識しました。
友達と家で飲もうとなった時も、
結局迷ったらこれを買ってしまいますね。(大原さん)
チーズの甘さとおかきのしょっぱさが
最高の組み合わせ!
黒ラベルとの組み合わせ最高です!
夏のかけら / Coming Century
Sign / Mr.Children
Birdland / Weather Report
キラキラ / aiko
シアワセ / aiko
オトノケ / Creepy Nuts
Bling-Bang-Bang-Born
/ Creepy Nuts
グッドデイ バッドデイ どんとこい / 鶴
DOWN BEAT STOMP
/東京スカパラダイスオーケストラ
愛はただここにある / 畠山美由紀
ナンセンス / Penthouse
I wanna be there for you
/ Nao Kawamura
大原さんとのトークを受けて
クリス・ペプラーが
選んだ1曲はこちら!