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2020.05.15 ON AIR
松居大悟さんとリモート飲み！
＆次週5/22も松居さんとのトークをお届けします

松居大悟さん出演回（前半）をradikoタイムフリーでどうぞ
（5月22日まで聴取できます）

劇団ゴジゲン主宰、映画監督の松居大悟さんをお迎えしました。

福岡出身、小学生の頃に福岡ドームができていく様子を間近で見ていて「変わりゆく福岡の街」を見続けていたという松居さん。福岡という街のプライドを持っていて、なのにジャンプの発売は火曜日だし見たいテレビは深夜にやっているしスウィーツ特集は自由ヶ丘特集になっているし…何か外されている感じがしていて、東京へのカウンターのような想いを持っていたそうです。

小さい頃はGLAYとL'Arc-en-Ciel が盛り上がっていた頃。「GLAY派かラルク派か」の中で松居さんはGLAY派だったとか。
初めて買ったCDはSomething Elseの「ラストチャンス」。TV「雷波少年」の企画から生まれた曲です。中学生だった松居少年はTVで応援し続け、お小遣いをかき集めてCDショップで購入し、お兄さんから借りたCDデッキでこのCDを再生した時にグッと来て、応援している気持ちが届けられたような気がしたそうです。

高校の頃にパンクロックブーム・メロコアブームが訪れ、叫ぶように感情を伝えることがご自身の高校時代の感情と重なって、GOING STEADYやガガガSP、太陽族などをよく聴いていたそうです。「モテないんだ、チクショー！とか、こういうことを歌っていいんだって思いました」。
イケてない自分の存在を認めてくれたような気がしたとか。

ちなみに中学の時には自室にこもっていたという松居さん。尾崎豊もよく聴いていて、窓ガラスなんて割ったことないけれど代わりにオザキが割ってくれた…という感じだったそうですが「あの頃があったから今こうして映画や演劇を作れている気がする」と。

大学で演劇サークルに入ると、周りに意識的に音楽を聴いている人が多く、くるりやゆらゆら帝国、NUMBER GIRLなどを「聴いたことないの？」などと言われて慌てて聴いたそう。そして自分の感性が合うバンドを見つけなきゃと思ってひたすら聴きあさり、そして出会って繰り返し聴いていたのが　クリープハイプ、andymori、毛皮のマリーズ、モーモールルギャバン、野狐禅でした。特にクリープハイプは半径５cmくらいのことを歌にしていて、歌にならないことを歌にしようとしているのが素敵だなと思い「こういうアプローチで自分も演劇を作れたらいいな」と思って劇団の公演の会場で流していたら、クリープハイプの尾崎世界観さんが公演を観に来てくれて、そこで交流が始まり、メジャーデビュー時のMVをやらせてもらい、縁が繋がっていったそうです。
ちなみに松居さんが大学時代に聴いていたアーティストの人たちとはみんな繋がって一緒に仕事をしています。自ら求めていったというよりはクリープハイプの尾崎さんの縁から繋がっていったりしたということで、そのひとつは楽曲愛のあるMVを撮ったことでそこから繋がったケースもあるんだそうです。

竹原ピストル「ゴミ箱から、ブルース」から話は「バイプレイヤーズ」のエピソードに。
大杉漣さんが亡くなる前日も当日も一緒に撮影していた松居さん。ドラマのラストシーンを先にその日に撮影していて、中盤の台本を変えてそのラストシーンに繋げてドラマは完成したのですが、「もしかしたら漣さんが仕掛けていたんじゃないかな、とかって思います」。
そしてこの経験から松居さんが思ったことは…「もうこの仕事を一生やめられない、やめちゃいけないと思いました。勝手に背負いました」。

ちなみに「バイプレイヤーズ」は一人でも主役を張れる俳優６人が出演、「振り回されながら撮影しました」とのこと。「みんなわがままで（笑）台本通りには絶対にやらない。でも、こっちがプランを細かく考えて行ったものよりも圧倒的にそちらの方が面白いので、準備したイメージをどんどん捨てていかにこの人たちを生き生き撮るか…という作業でした」と語る松居さん。捨てることの大切さを知ったそうです。

さて、松居大悟さんはこのたび小説デビュー。
初の小説「またね家族」が発売になります。
ご自身の体験をベースにした小説で、これまで目をそらしていた今は亡きお父様との関係に、一度目を向けてみたそう。これを読んだ人が自分の家族を考えるきっかけになると嬉しいな、とおっしゃっていました。ちなみにこの小説、全てスマホで書いたそうですよ。

そして松居さんの監督最新作映画　『＃ハンド全力』も、公開延期にはなりましたが近日公開予定！詳しくは松居大悟さんのtwitterをチェックしてください。

松居大悟さんとのトークは次週：5月22日に続きます。
松居さんが「ズルい」と思うモノとは？　松居さんが「この人にはかなわない」と思う人とは？
ふたりの楽しい「リモート飲み」でのDEEPなトーク、お聞き逃しなく。

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