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2020.07.10 ON AIR
ichikaさんをお迎えしました。
7/17はichikaさんとのトーク後半戦をお届けします

ichikaさん出演回（前半）をradikoタイムフリーでどうぞ
（7月17日まで聴取できます）

ギタリストの ichikaさんをお迎えしました。

大阪出身のichikaさん。お父様がスタジオミュージシャンでギターを弾いていたこともあって弦楽器に出会ったそうですが最初の楽器はお祖母様の影響で触り始めたピアノ。その頃に好きだったのはビル・エヴァンス。お父様の部屋に色々なジャンルのCDがありそこでたまたま出会ったそうです。「３歳や４歳でビル・エヴァンスとは渋いですね」というクリスペプラーに対し「メロディがキレイだったので…」と。ちなみに９歳ごろが人生の中でピアノテクニックのピークだったとか。

その後ベース、ギター、ハープなどを弾くようになったichikaさん。「ハープとギターって意外に思われるかもしれないですが、手の動き方や筋肉の使い方など結構共通点があるんですよ」と。「いろんな楽器の根っこは共通してると思います？」というクリスペプラーの問いに「共通していると思います。どの楽器も音を出す出し方を覚えれば自分の曲を弾けて、一音に込められた情報の幅や音色の豊かさが違うだけで、根っこは“音が出るもの”と思っています」とのこと。「だいたい練習すればできるようになるだろうと思ってますね。こんなこと言うとプロフェッショナルな方に怒られると思いますけど」。

そんなichikaさん、最初に買ったCDはProtest The Heroのアルバム「Kezia」。プログレメタルのバンドです。アイアン・メイデンでメタルにハマりYouTubeで色々なメタルを探すうちにこのバンドに出会ったとか。

ちなみにichikaさんが使っているギターは6弦・7弦・8弦。最初に買ったのが7弦という変わった入り方だったそうですが、最近は6弦ならではの音にはまっていて6弦をよく活用しているそうです。最近ichikaさんは作曲の幅やプレイの幅を広げるために指の本数を制限して曲を作ったり弾いたり、2,3弦だけ使うなど縛りを設けてやっているそうですが、多弦からベーシックに戻るのもそれと同じで、自由度が高すぎる中から基本に戻って制約の中でいいものを作る、その中ならではの発想力を追求してみることになる…と。

ichikaさんが最初にSNSで音源をあげたのは、30秒ほどのベースの音源。それが海外でバズったのですが、その一つのきっかけはハリウッド女優のブリー・ラーソンが拡散してくれたことだとか。その後ギターのサウンドをアップしてどんどん広がっていったそうですが、そもそもギタリストとしてやっていこうとは思っていなかった中で「ギタリスト・ichika」と言う名前が広がり、もう戻れない…と思ったそうです。

曲を作るのは楽しいけれどその曲を弾けるようになることを考えると憂鬱。今まで自分の作った曲で自分が感動したことがなく、感動できる曲を作るようになるということが彼のモチベーションだそうです。そしてバンドではなくひとりでやり続ける理由は「楽器一つで人を感動させられる曲を作りたい」という目標があるから。ピアノだと久石譲さんや坂本龍一さんなど多くの人がそのような曲を生み出してるけれどギター１本でみんなを感動させるような曲はあまりないし、あったとしてもそれほどメジャーではない。そういう存在に自分がなりたいと思ったから、と語りました。

影響を受けたギタリストはグレッグ・ハウ。超絶プレイの中にあるメロディの流麗さに憧れたそうです。そして8弦ギターを操るトシン・アバシ。多弦を使ったソロプレイに希望を見出してくれた存在だそうです。今年の1月、毎年アメリカで開催されるNAMM Showに行った時に初めてアバシと初対面。彼もichikaさんのことを知っていたそうで、アバシモデルのギターを「これ弾いてよ」と渡されたとか。「見た目はかっこいいんですけど僕にとってはギターはそれほど良くなかったです（笑）」
ちなみにNAMM ShowでCharさんとセッション！人とセッションする機会がこれまであまりなかったichikaさんは“心臓が止まるかと思った”そうですが、Charさんがリードしてくれて「その大きな背中に惚れました」。

さて、ichikaさんは誕生日の7月7日に Nito名義で「Branching Paths」という新曲を配信リリース。MVも公開となりました。詳しくはichikaさんのSNSをチェックしてください。

ichikaさんとのトークは次週：7月17日に続きます。
ichikaさんは川谷絵音さんと「ichikoro」というバンドもやっていますが、ichikaさんにとって川谷絵音さんはどんな人なんでしょうか？　そして実は誰にも話していない”ギタリスト・ichika“の野望とは？
ふたりの楽しい「リモート飲み」でのDEEPなトーク、お聞き逃しなく。

ichikaさんに関する情報はこちらから