Yaffleさん出演回(後半)をradikoタイムフリーでどうぞ
(8月7日まで聴取できます)
先週に引き続き音楽プロデューサーのYaffleさんをお迎えしました。
まずはYaffleさんのプロデューススタイルについて。歌声が好きなのでその人の歌がどうすれば一番素敵に聴こえるかを大切にしているそうで「とりあえず曲をストックして投げる」のは得意ではないとか。
そしてYaffleさんがプロデュースした藤井風さんのアルバム「Help Ever Hurt Never」についてリスナーから「一番気に入っているアレンジはどの曲ですか?」という質問が。まずは「難しいなぁ〜」と一言。自分でもチャレンジする領域の曲もあったそうで、まず挙げたのが「キリがないから」。これはマイケルリスペクトのイメージでやったそうで、あえてシンプルにバースとコーラスで作ったとか。「これをやると曲が強くなるんです」と。
そしてアルバムラストの「帰ろう」はストリングスから始まるんですが、コンセプトを先に話したら本人は「えっ?」という感じだったのでデモを作って聴いてもらったら「すごくいいですね!」という感じだったそうです。最初弦楽カルテットで書いたそうですが急きょビオラをもう一人呼んでもらって弦楽五重奏にしたところ、ご自身としても「いいなあ」という印象になったとか。「じゃあこれからはストリングスアレンジも増えるかもしれないですね」というクリスペプラーの問いには「そうですね、ツールとしてやっていきたいですね」と。
印象的だったプロデュースエピソードとして挙げたのはiriさんの「Only One」のレコーディング。決めたメロディを歌ってもらった後に「何か色々やってよ」と無茶振りをしてフェイクなどを録ってそれを使うこともあるそうですが、この「Only One」では、その録音が終わった後にため息や咳払いが入っていて、それが面白いなと思って2コーラスサビ前などに入れたそうです。ぜひ聴いてみてください。
そこから話はスタジオで偶発的に起きた「音」についての話に。
以前Art Blakeyの「Mornin’」を聴いた時にエンジニアの「Take5です」「Take6です」という声が入っていて、幼心に向こうのスタジオへの憧れを感じたそうです。だからスタジオでの偶発的な音も大事にしているんだとか。
Yaffleさんは録音技術を「弁当箱」に例えているそうです。お弁当箱に色々な具材を入れていく稼業だと思っていて、そのお弁当箱に入る量は決まっているので、ピッチを合わせることは具材を真四角に切るみたいなことでスペース効率がいい。だからたくさん具材を入れようとしたらちゃんと真四角に切らないといけない。でもチューニングがずれていたりローファイなノリというのはいわばヘンな形の具材で、それなりの余白を用意しないといけない。どれだけ詰めるのか。いいけどいびつなものが録れたらそのためにスペースを空ける必要がある。・・・そんな興味深いプロデュース話も広がりました。
最後にリスナーからの質問にお答え。
「アーティストさんとの“初めまして”の時にビビッとくることってありますか?」
表に出る人ってみんな光っていますよね、と。そんな中で普段の自分を人に見せる自分のスイッチを持っている人はすごいな〜と思うそうです。
さて、Yaffleさんはフランスのシンガーソングライター:Eliaを招いた新曲「À l'envers feat. Elia」を7/31リリース。そしてこの曲が入ったアルバムを9月にリリース予定だそうです。詳しくはYaffleさんのSNSをチェックしてください。
次週:8月7日& 8月14日は森山直太朗さんをお迎えします。自粛生活の中で聴くようになった音楽とは? 無観客配信ライブをどう思うのか?クリス・ペプラーとのDEEPなトークをお楽しみに。
Yaffleさんに関する情報はこちらから
のしイカ
クリスペプラーが用意した”おつまみ”は 北海道の柔らかのしイカ。
マヨネーズ&一味はお約束。ビールとの相性もバッチリです。
ちなみにYaffleさんのハムに触発されて
途中からクリスペプラー家の冷蔵庫にあった極上ハムも登場しました。
帰ろう / 藤井風
Only One / iri
Mornin' / Art Blakey
Scar Tissue / Red Hot Chili Peppers
Á l’envers feat.Elia / Yaffle
Well,Well,Well / John Lennon
Yaffleさんとのトークを受けてクリスさんが選んだ1曲