最初に登場したのは、銀杏BOYZの峯田和伸さん。
クリス・ペプラーに、アマチュアのバンド活動から
プロへと変わっていったきっかけを聞かれた峯田さん。
最初は大学の4年間で好きなことをやろうと
趣味で始めたバンド活動でしたが、
ライブにも少しずつお客さんが入り始め、
大学4年の時にCDをリリースし、全国ツアーにも行くようになったそう。
しかし、電器屋を継ぐ約束をしていた峯田さんは、
一度山形に帰り、父親に、
「もうちょっとバンドをやりたい。
100万枚売るから3年だけ待ってください。」と頭を下げたそうです。
それが許され、東京に戻り頑張ろうと思っていたさなか、
当時同じアパートの隣の部屋に住んでいた峯田さんの弟が、
峯田さんが寝ている時に部屋を訪れ、枕元で正座をし、
「俺、山形帰って電器屋やるから、兄ちゃんは東京で好きなことやれ。
だから任せて。電器屋の事は全然心配しなくていいから。じゃあね」と言い、
部屋から出て行ったそう。
「弟も東京で何かやりたいことがあったと思う。
寝てるフリして聞いてたんですけど、
(この出来事は)忘れらんないですね。」
と弟とのエピソードを話しました。
これをきっかけに本腰を入れてバンド活動を頑張ろうと思ったそうです。
結局3年経っても100万枚の売り上げには届かなかったそうですが、
父親も「もうちょっとやってみても面白いかな。」
と言ってくれるようになったとか。
一度だけ実家の電器屋でインストアライブをやったことがあるという峯田さん。
「アコギでライブをやったんですけど、
親父がPAをやるって言い出して、張り切ってましたよ。」
と、その日のライブのことを話しました。
クリス・ペプラーが
「また実家でライブやりましょうよ。絶対良いと思いますよ!
かっこいいじゃないですか、峯田電器フェスティバル。」と言うと、
峯田さんは
「やってみましょうか。親父喜びますかね。」とはにかみました。
続いて登場したのは、ミュージカル女優で歌手の昆夏美さん。
「ステージ上で、ヤバいとかヒヤッとした瞬間ってありますか?」
というクリス・ペプラーの質問に対し、昆さんは
「セリフを全て忘れたことがあります。」と答えました。
その作品は、昆さんのデビュー作『ロミオアンドジュリエット』で、
ジュリエット役の昆さん、ロミオ役の山崎育三郎さんの二人のシーン。
仮死状態のジュリエットを見つけ、
ジュリエットが死んでしまったと思ったロミオが毒薬を飲んで絶命。
仮死状態から戻ったジュリエットは、ロミオが飲んだ毒薬の瓶を見つけ、
死を悲しむという場面があるのですが、
その日、昆さんは舞台上でどうしても瓶を見つける事が出来なかったそう。
長ゼリフを言わないといけない瞬間になっても
瓶が見つけられず、慌てた昆さん。
「エーン、エーン、ロミオー!って大根役者みたいに、
30秒くらいずっと泣きながら場を繋いだんですよ。
体感では5分くらいに感じちゃいました。
今だったら瓶があるフリをして演技が出来るんですけど、
経験が全然なかったので乗り切れなかったですね。」と話しました。
「結局、瓶はどこにあったんですか?」とクリス・ペプラーに聞かれると、
昆さんは
「山崎さんのせいにするわけじゃないんですけど、
本当はロミオが瓶を握ってないといけないんです。
でも、山崎さんが瓶を落としちゃったから、
私が探すことになったんです。」と話しました。
クリス・ペプラーに「じゃあ、山崎さんのせいなんですね?」
と改めて聞かれると、
「はい。でもこれはちゃんと
山崎さんにも言っているので、陰口ではないです。」と笑いました。
そして総集編の後半、まず登場したのはラーメンYouTuberのSUSURUさん。
SUSURUさんは大学時代にバンドサークルに入っていて、
ドラムを担当していたそうです。この日SUSURUさんには、
自身が好きなドラマーを3人挙げていただきましたが、
最初に紹介したのはThe CribsのRoss Jarman。
「プレイスタイルが結構パワフルなドラマーで、リズムがすごくタイト。
バンドを上手くまとめる能力がすごいなって思います。」と話しました。
次に挙げたのが、Cloud NothingsのJayson Geryczで、
「この人は身長が高くて、手足も長いんですよ。
それで、隙あらばタムを入れてきて、
わちゃわちゃしているんですけど、
自分のテンポでバンドをまとめ上げている感じがして好きですね。」
と語りました。Jayson Geryczはライブ映像を見ても、
ウワモノに合わせる気が感じられなく、
そういった我が道を行くスタイルもSUSURUさんの好みだそうです。
そして、最後に挙げたのがRingo Starr。
「教科書っていう感じですよね。手数とかパターンの多さとか。」
と、ドラム経験者のSUSURUさんらしい分析を聞かせました。
2020年の総集編、最後に登場したのはフレデリックの三原健司さん。
最初に2020年のコロナ禍を振り返るクリス・ペプラーと三原健司さん。
「SFみたいだよね、全世界だもん。」と言うクリス・ペプラーに健司さんは、
世界規模で同じ話が出来ることに驚いている、と話しました。
この日、アムステルダムのミュージシャン
Wouter Hamelと会話をしたというクリス・ペプラー。
「そっちの人はマスクしてるの?って聞いたら、
みんなしてないんだよねって言ってて。
マスクは弱さの象徴みたいな感じらしくて、
びっくりしちゃたよ。ウーターはもちろんしてるんだけどさ。
ヨーロッパとかアメリカの人って自分の空間が抑え込まれるのが
嫌っていう感覚があるみたい。」と話しました。
健司さんがバンドメンバーの影響で
聴くようになったミュージシャンとして挙げたのが
Chic、Tuxedo、Jamiroquaiの3組。
フレデリックのギターの赤頭さんが
Nile Rodgersのライブを見に行ったり、
健司さんはJamiroquaiを武道館で見たり、
Tuxedoはフレデリックのメンバー4人で見に行ったこともあるそう。
Tuxedoに関しては、
今自分たちがやりたいダンスミュージックといった部分に影響を受け、
Chicはギターのカッティングの大事さなどを勉強したいと思い、
聴いているうちにハマっていったんだとか。
クリス・ペプラーに
「コード感には影響されてる?
3組ともセブンスサス系な音じゃん。」と聞かれると、
「フレーズとかは意識してますかね。
あ、でもセブンスとかも入れがちかも。」と答えました。
とにかく聴いたアルバムとして健司さんが挙げたのは、
SUPER BUTTER DOGの「犬にくわえさせろ」。
「ハナレグミもすごいよね。
アコギでフォークっぽくやっているのに、
グルーヴがバキバキに出るんだよね。」というクリス・ペプラー。
健司さんも、
「歌だけであそこまでグルーヴ感が出せるのは本当にすごい。」と話しました。
2020年もたくさんのゲストを迎えてお送りしたSAPPORO BEER OTOAJITO。
来年もクリス・ペプラーと様々なジャンルのゲストの皆さまの
濃厚で大人な音楽トークをお届けしたいと思います!
さて、次週1月1日&1月8日は
シンガーソングライターのiriさんをお迎えします。
ソウルフルでアーバンな楽曲が魅力の彼女は、
これまでどんな音楽を聴いてきたんでしょうか?
クリス・ペプラーと2021年最初のゲストiriさんの大人な音楽談義。
黒ラベルを用意してお待ちください!
みなさんにお持ちいただいた”おみや"
・明治屋 プレミアムほぐしコンビーフ(峯田和伸さん)
・手作りのウフマヨ(昆夏美さん)
・「たこ家 道頓堀くくる」のたこ焼き(三原健司さん)
・スモークタン(SUSURUさん)