クリス・ペプラーとKID FRESINOさんは初対面。
ヒップホップ以外のジャンルのミュージシャンとの
共演も多いKID FRESINOさん。
そのため、クリス・ペプラーも曲や名前を耳にする機会が多かったそう。
KID FRESINOさんは埼玉県所沢市出身。
クリス・ペプラーにどんな子供だったかを尋ねられると、
「どんな子供だったか…、とにかく夢なし、
希望なしだった印象があります。
周りがプロ野球選手とかそういう将来の夢を持つ中で、
なんでもいいからお給料をいただける仕事をしたいって
思っていました。ネガティブなんですよ。
自分なんて、って思っちゃうんですよね。」と話しました。
そんな子供時代のKID FRESINOさんでしたが、
同じ頃に母親がThe Carpentersのベストアルバムを毎日流していたそうで、
それが音楽の原体験となったんだとか。
「カーペンターズの曲は全部サビだ!
みたいな感じで聴いてましたね。」と話すKID FRESINOさん。
クリス・ペプラーも、
「どこ切っても美味しいですもんね。
俺、Karen Carpenterの声を初めて聴いた時、
こんな素敵な女性の声は
他に聴いたことがないって思いましたね。」と話しました。
母親が聴いていた音楽が自らのルーツにもなっている
KID FRESINOさんですが、父親も音楽が好きだったそうで、
ジャズバンドでギターをやっていたこともあったのだとか。
KID FRESINOさんが自ら積極的に音楽を聴くようになったのは
中学2年生の頃。当時、iPodのCMにラッパーのEminemの曲
「Lose Yourself」が使用されており、これを聴いて衝撃を受けたと語りました。
ラップよりも先にトラックの影響を受けたKID FRESINOさんは、
この頃からKORGのTRITON(トライトン)というシンセを使って
曲作りを始めたそうです。
「Timbalandにも影響を受けていて、
彼がトライトンを使っているのをDVDで見たので、
同じものを入手しました。」と。
「それは自分で買ったんですか?」というクリス・ペプラーに対し、
KID FRESINOさんは、「父に買っていただきました。」と笑いました。
クリス・ペプラーは、
「自分の道を息子も歩んでいるって感じで、
お父さんも嬉しかったんじゃないですか?」と感想を述べました。
曲作りから入ったKID FRESINOさんがラップを始めたのは
20歳の頃だったそう。最初にレコーディングした時に、
録音した自分の声に違和感を感じなかったそうで、
ラップが向いているのかもしれないと思ったんだとか。
クリス・ペプラーの
「ラップは自分の性格的に向いていると思いますか?」
という問いにKID FRESINOさんは、
「面と向かって人に何かを言ったり出来ないタイプなんで、
やっぱり向いていると思います。
あとは、”行き場のない悪意”なんかも
曲にしてしまえばいいですし。」と答えました。
番組後半は「ラップの先生っているのかな?」
というクリス・ペプラーの疑問からスタート。
KID FRESINOさんは、
「今は学校とかがあるので、いらっしゃると思いますけど、
ラップはイグノランスな部分が
試されている音楽だと思っているんですよね。
でも、発声に関しては積み重ねるしかない。
韓国のアイドルグループの人達のラップのクオリティが高く聴こえるのは、
小さい時からスクールでラップを習っているからだと思うんですよ。
BLACKPINKのLISAさんのラップを聴いて、
これは単なる真似じゃないなって思った。」と分析。続けて、
「ただ歌うだけだったら、ここまでの情報量を
3分の曲には収めることは出来ないし、
それで自分の身の回りの事を喋っていけるなんて
素敵だなと思います。」とも話しました。
「ラップで意味のある事をあまり言いたくない。」と話すKID FRESINOさん。
人工知能がパッと作ったセンテンスのようなものを、
自分の頭で考えて歌詞を作るんだそうです。
たまたま前日に、AIが作ったショートフィルムを見たというクリス・ペプラー。
文脈はあるが内容が全く見えず、表現方法はかっこいいが
意味を持たない作品で不思議だったと話しました。
「コラージュみたいな感じの作品だったんだけど、
KIDさんもそういった部分はありますか?」と聞かれ、
KID FRESINOさんは
「まさにコラージュです。
あらゆる要素を切って貼り付けたコラージュのような作品を
作っていると言うことが出来ますね。」と答えました。
そんなKID FRESINOさんは1月6日に
ニューアルバム「20,Stop it.」をリリースしました。
意味のない事を言いたいと語ったKID FRESINOさんですが、
アルバムの中には「自分が思っている事だけを言う」曲も入っており、
かなり自由な制作だったと話しました。
クリス・ペプラーが、
「絵画的なのかな。David Bowieの
「The Jean Genie」っていう曲はコラージュなんだよね。
全く意味がなくて、韻だけ踏んでるんだけど、
そういうことなのかな。」と話すと、KID FRESINOさんは
「実はまさにそれなんです。David Bowieが書いた意味のない歌詞が、
完成した後に勝手に意味を持ち始めるみたいな話が発想の起源です。
音楽を聴いていて一番ガッカリするのは、
その話何回も聞いたよっていう事を歌われることなんですね。
その解決法として意味のない事を書くことは
理にかなっている気がします。」と話しました。
さて、KID FRESINOさんとのトークは次週:1月22日に続きます。
KID FRESINOさんが思う現在の音楽シーンの話や、
注目しているアーティストの話など、たくさんの内容でお届けします。
クリス・ペプラー×KID FRESINOさんの”大人”でディープな音楽談義、お楽しみに!
KID FRESINOさんに関する情報はこちらから
牛たんジャーキー
コショウが効いた香ばしい牛たんジャーキー
黒ラベルとの相性も間違いなし!
No Sun / KID FRESINO
Yesterday Once More
/ The Carpenters
In Your Own Sweet Way
/ Wes Montgomery
Lose Your Self / Eminem
The Way I Are / Timbaland
Story / KID FRESINO
Remember We
/ Da Bush Babees
How You Like That
Pretty Savage
/ BLACKPINK
incident ft. JAGGLA
RONDO
/ KID FRESINO
The Jean Genie
/ David Bowie