「KID FRESINOのFRESINOってどこからきてるんですか?」
というクリス・ペプラーの質問から番組はスタート。
名前の由来はなんでも、カリフォルニアにある
フレズノという地名からきているんだとか。
「地図を見て、この綴り好き!みたいな感じで、
それに味付けをしただけの名前です。
全然意味もなんにもないんですけど。」というKID FRESINOさん。
これに対してクリス・ペプラーは、
「フレズノといえば、ジョージ・ルーカスの生まれ育ったところ。
カリフォルニアのど真ん中辺りですよね。」と話しました。
さまざまなジャンルのミュージシャンと共演するKID FRESINOさん。
最近聴いている音楽を聞かれると、
「最近はUKのラップをよく聴いていて、
その中でもPa Salieuっていうラッパーの新譜は
とても完成度が高くて、素晴らしかったですね。
治安が悪い感じのサウンドが好きですね。」と答えました。
KID FRESINOさんは、新譜が毎日紹介されるウェブサイトを見て、
Spotifyなどで検索をし、新しいサウンドを見つけていくんだそうです。
そこからYoutubeでMVを見るなどしながら、
ミュージシャンの動きを見ていくと話しました。
「今、ヒップホップはどの国が面白いですか?」とクリス・ペプラー。
KID FRESINOさんは、
「UKだと思います。自分の正直な感想で言うと、
UKのラップがサッカーで、
USのラップはフットサルみたいな感じの意味合いで聴いています。
USのラップはちょっとつまらなくなってるっていう印象です。
冗談半分で聴いていたほうがいいぐらいの。」と述べました。
クリス・ペプラーも、
「Youtubeなんかでも見るけど、最近のUSのラップはシンプルになり過ぎて、
コード進行も同じのが多くて、後退してるんじゃないのっていう意見もありますよね。
ビジュアルありきっていう部分もある気がしますね。」と話しました。
KID FRESINOさんは、
「USは1つ当たるとそれを食い尽くすんですよ。
そこは本当清々しいなこいつら、って思いますね。
自分的にはUKの方が肌に合う感じがします。」と話しました。
「今後の活動は引き続きラップですか?
それともプロデュースとかトラックメイクの方にも進みますか?」
というクリス・ペプラーに対し、
KID FRESINOさんは「ラップですね。」と一言。
「ヒップホップは特にユースの音楽だと思うので、
自分はどこまで出来るんだろうとか、
いつ自分で区切りをつけるんだろうとか思いますけど、
今はやれるだけやってみようかなって考えてます。」
と今後についても語りました。
日本のヒップホップシーンについて尋ねられたKID FRESINOさん。
「2〜3年前までは、この国に望みは無いないですね、
っていうアティテュードだったんですけど、
今は全然そんなことないと思っています。
若い子たちのを聴いて、思い過ごしだったというか、
自分が独善的だったというか。
当時は、日本から才能のある子たちが出てくる予感がなかったんです。
自分が寛容になったわけじゃなくて、
本当に良い若い子達が出てきたんですね。」と。
クリス・ペプラーも、
「時代のある流れが出来ちゃうと、それにならって
同じようなミュージシャンが出てくる傾向があったけど、
最近はオリジナリティを持った人が出てきてるんじゃないかなって感じますね。
周りを見ずに自己消化しているというか。
原因はやっぱりインターネットなんですかね?」と質問。
KID FRESINOさんは、
「みんなあまり売れるということに価値を見出していない気がします。
だからみんな自由にやっているんだろうなって。
まあ、これは自分が勝手に思っていることなんですけど。」と答えました。
番組後半はKID FRESINOさんが尊敬するミュージシャンの話から。
番組のアンケートでKID FRESINOさんが挙げたのはラッパーのCampanellaさん。
「彼のラップはすごく音と融合しているような感じがして、
それはテクニック、フローという話ではなくて、
彼の存在自体が音楽と1つになって迫ってくるような感じ。
自分もそういう風になりたいなって思って聴いています。」と語りました。
そんなKID FRESINOさんは1月6日に
ニューアルバム『20,Stop it.』をリリースしました。
タイトル『20,Stop it.』の由来ついて、
「ニューヨークに行って、すぐにハーレムに住み始めたんですよ。
ハーレムはストリートバスケが盛んで、自分も真似したくて、
バスケットボールを買って、コートに行ったんですね。
1人でやってたんですけど、そしたら屈強な男たちがコートに何人も入ってきて、
隣でバスケットを始めたんですよ。嫌な予感はしたんですけど、
「一緒にやろう」って言われて、断ることも出来ないので、一緒に始めたんです。
1つのゴールに対して、全員が1対1対1...みたいなルールだったんですけど、
自分は一切ボールに触れずに、ただ外で見てるみたいな感じだったんです。
終盤に自分の所にポロっとボールが転がってきて、ドリブルを始めたら、
1番大きい方がディフェンスに来て、
「How〜なんとかかんとか?」って言ったんですよ。
Howで聞かれたら、自分はHow old are you?しかないと決め込んで、
「20」って答えたんですよね。そしたら、彼が「Stop it!」って言って、
周りがゲラゲラ笑い出したんです。自分が20歳に見えないってことなのかな、
でもそれだけでこんなに笑うかなって思ったんですよ。
帰っている時に気がついたんですけど、そのゲームっていうのは
21点先取のルールだったんですね。だから多分彼は
「How many points have you scored?」みたいなことを聞いたと思うんです。
自分は一切ポイントとってないのに、「20」って答えたから、
おいやめろお前、みたいな感じで「Stop it!」って言ったんですね。
ギャグを言ったと思われたんだと思うんですけど、
自分は怖くて緊張してたのでそんなつもりもなくて。
なんかそれは自分が違う世界線を生きてきたような錯覚というか。
でも勇気を出していった言葉がこんな風になるんだな
っていう体験がずっと心に残っていて。
それをアルバム名に冠したんです。」と話しました。
2年ぶりのアルバムとなる『20,Stop it.』。
「新たな試みはありましたか?」というクリス・ペプラーにKID FRESINOさんは、
「自分からしてみればほぼ全てが新たな試みでした。
この2年間に聴いてきた音楽を自分なりに集約した作品です。」と答えました。
『20,Stop it.』はFUJI ROCK FESTIVALなどでステージを共にした
ミュージシャンを軸に制作されたアルバム。
2019年のフジロックでレッドマーキーのステージに立ったKID FRESINOさん。
「走馬灯のような体験でしたね。
でもそこで思ったのは、やっぱり売れないとダメだなって。
みなさんの反応をあまり感じられなくて、
制作の方とかミュージシャンの知り合いの方は、
良かったっておっしゃってくれたんですけど、
自分はあまり一体感を感じられなかった。
でもその原因は俺が売れてないからだと思いました。
そういう意味ではかなり転機になったかもしれないです。」
最後にクリス・ペプラーに、
改めて今後の活動について尋ねられると、KID FRESINOさんは、
「今作っているものをブラッシュアップして、
海外の音楽が好きな方に聴いていただける作品を
仕上げていくのが理想ですね。」と話しました。
KID FRESINOさんに関する情報はこちらから
さて、次週1月29日&2月5日は
PEDROのアユニ・Dさんをお迎えします。
独特の世界観を持つ彼女は、これまでどんな音楽を聴いてきたんでしょうか?
クリス・ペプラー×PEDRO アユニ・Dさんの30分の濃厚な音楽トーク、お楽しみに!
牛たんジャーキー
コショウが効いた香ばしい牛たんジャーキー
黒ラベルとの相性も間違いなし!
Star Wars Main Title
/ John Williams
Frontline / Pa Salieu
The Box / Roddy Ricch
Life Is Good
/ Future feat. Drake
Current Location
/ Ex-terrestrial
Time feat. Kid Fresino,
5lack Cut by DJ K-flash
/ ISSUGI & GRADIS NICE
PELNOD feat.中納良恵
/ Campanella
RONDO
incident ft. JAGGLA
youth ft. 長谷川博士
No Sun
/ KID FRESINO
Paradise Descended
/ BIGYUKI
Midnight in a Perfect World
/ DJ Shadow