SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE FACEBOOK TWITTER INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2021.02.19 ON AIR
先週に引き続き、
内田也哉子さんをお迎えしました。
クリス・ペプラーに
「也哉子さんは
 ご両親ともがアーティストですが、
 お二人の遺伝子の集合体って感じですか?
 それとも
 どちらかに寄っていると思いますか?」と聞かれ...

「也哉子さんは、お酒いける方ですか?」
というクリス・ペプラーの質問からトークはスタート。
内田さんは
「強くはないですけれど、1日の終わりに
ご飯を作りながらプシュッと飲みたいですね。」と話しました。

そこから内田さんの母親である、樹木希林さんの話へ。
クリス・ペプラーが
「お母様は詩とか物を書いたりするタイプの人でしたか?」と質問。
内田さんは
「役者をやっていたので、そういう事とは
縁が遠いのかと思ってたんですけど、
意外とちょっとしたエッセイを本とか雑誌に載せていたんですね。
 他界した後に、母の言葉をまとめたいっていう編集者の方が現れたんです。
 母は生前から”二次使用はご自由に”って言っていたんですが、
 嫌がってたら申し訳ないなと思いつつも本にしました。
 人がそれを読んで何かしら感じてくれたのであれば、
 母のスピリットが受け継がれているのかなって解釈しています。」
と話しました。クリス・ペプラーは
David Bowieの遺作『Blackstar』を引き合いに出し、
「お母様も死に向き合ったじゃないですか。
 表現者として生き様を最後まで見せよう、
 みたいな部分はありましたよね。人生の手綱を引いて、
 最後までコントロールしたのかなって感じがしました。」と語りました。

“死”を意識しながら
生きることの大事さを話していたという樹木希林さん。
自らが亡くなる姿を、子供や孫に見届けてもらいたいと思っており、
自宅で亡くなることを望んでいたそうです。樹木希林さんは実際に
「ありがとう」という言葉を家族にかけながら、自宅で死を迎えたそう。
「残された私達はすごく大きな事に気付かされた。
 生きていることを実感させられて、日常の中で命を終わらせる姿は、
 自分の母親ながらあっぱれでした。」と述べました。

クリス・ペプラーに
「也哉子さんはご両親ともがアーティストですが、
 お二人の遺伝子の集合体って感じですか?
 それともどちらかに寄っていると思いますか?」と聞かれた内田さん。
「姿形は母と瓜二つとよく言われますけど、
 情動の部分とか沸々としている感じ、
 カッとしやすい所は父に似ていますね。」と笑いました。

海外経験が豊富な内田さんが初めて海外で見たライブはPrince。
ホームステイをしていたフランスのニースで見たそうで、
屋外の会場で激しくピアノを演奏するPrinceの姿が印象的だったとか。
ホームステイの経験について尋ねられると、内田さんは
「今考えると、よくそんな知らない家庭にお世話になってたなって思います。
 母は”子供は社会に育ててもらうもの”っていう不思議な考えがあって、
 いろんな家庭でお世話になって、遠慮することを覚えたり、
 他の家族の関係を見ることが出来たり、
 それは母が私に与えてくれた教育のひとつだったんでしょうね。
 みんな違って当たり前だっていうことも学べました。」と話しました。

「ベタベタと可愛い可愛いとかされた記憶はない。」と話す内田さん。
「子供の頃は、どちらかというとヒリヒリとした
 母のあり方だったんですけど、でも今自分が母親になってみると、
 ああいう人に育てられて面白かったなって思いますね。」
と母親への気持ちを語りました。

内田さんは2019年に、
『9月1日 母からのバトン』という樹木希林さんとの共著を発表しています。
内田さんは2018年の9月1日に、母である樹木希林さんが病室で窓に向かい、
「死なないで、死なないで」と呟くのを見たそうです。
9月1日は、日本では夏休みが終わり、
新学期がスタートする日であることが多く、
その日の子供の自殺者の数が一番多い日なんだそうです。
樹木希林さんそのことを知っており、
晩年は不登校の子どもやその親と話をしたり、
NPO団体の紙面で話をしたりといった活動をしていたそうです。
樹木希林さんがガンを患った時、
人生がこれから始まる子どもたちが自殺をしてしまう事に心を痛め、
なんとか出来ないかと考えていたそう。樹木希林さんが亡くなった後、
内田さんは実際に不登校だった人やフリースクールの運営者会ったりと、
タイトル通り、内田さんが母・樹木希林さんからのバトンを受け取り、
本にまとめた内容になっています。

最後はJohn Lenonnの話に。
クリス・ペプラーが
「John Lennonが好きなんですよね?」と内田さんに質問。
「そうですね。父の生前は、ジョン・レノンとオノ・ヨーコさんが
 日本に来る時は必ず会っていたみたいだし、
 ダコタハウスにも何度も行っていたみたいです。
 私も小さい頃、ショーン・レノンとキャンプに行ったりとか、
 母もヨーコさんと強い絆で繋がっていました。
 母が亡くなる1ヶ月前だったんですけど、
 ニューヨークの映画祭で賞をもらった時に
 ヨーコさんのダコタハウスに行ったんですよ。
 その時に母が「これで私があなたと会うのは最後ですよ。」
 って言ったみたいなんです。母は帰ってきて、
 「きちっとヨーコさんとお別れが出来て良かった。」って笑ってました。
 裕也の話だと、ジョンと2人で「たいへんなワイフをもらったね」
 って話したことがあるそうです。」と話しました。
これに対し、クリス・ペプラーは
「ワイフ達もお互いに大変な旦那だ、
 って言ってたでしょうね。」と笑いました。

この日の最後の選曲は内田さんのリクエストで
John Lennonの「Mother」でした。
クリス・ペプラーも同じ曲をかけたいと思っていたそう。
内田さんは
「リモートでも繋がれる、繋がっちゃった!」と喜びました。


さて、次週2月26日&3月5日は
シンガーソングライターの関取花さんをお迎えします。
フェスへの出演や楽曲提供など、精力的な活動をする彼女は
これまでどんな音楽を聴いてきたのでしょうか?
クリス・ペプラー×関取花さんの30分の音楽談義、お聴き逃しなく!

OMIYA

特製クリームチーズ
クリス・ペプラーが用意したおつまみは
かつお節、醤油、黒コショウを混ぜた
特製のクリームチーズ。
つまみながら黒ラベルで楽しみたい!

MUSIC

  • Blackstar / David Bowie

  • Diamonds and Pearls
    / Prince

  • Imagine /John Lennon

  • Mother /John Lennon

    この日のトークを受けて
    内田也哉子さんが選んだ1曲!

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