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2021.04.02 ON AIR
先週に引き続き、
go!go!vanillasのボーカル・ギター
牧達弥さんをお迎えしました。
前回の放送で、
吉田拓郎さんやはっぴいえんどに影響され、
日本語で歌うようになったと話した牧さん。
他に尊敬するアーティストとして挙げたのが...

先週に引き続き、
go!go!vanillasのボーカル・ギター
牧達弥さんをお迎えしました。

前回の放送で、
吉田拓郎さんやはっぴいえんどに影響され、
日本語で歌うようになったと話した牧さん。
他に尊敬するアーティストとして挙げたのが、
John Lennonとくるりの岸田繁さんでした。
John Lennonについて牧さんは
「音楽が生活の一部になっているというか、
　自然体で音楽を奏でているところが好きで、
　自分が歳を取るほど
　John Lennonの存在が響くようになりましたね。」と語りました。
The Beatlesに出会った頃は、
Paul McCartneyの曲の方が好きな割合が多かったそうですが、
こういう音楽をやりたいと牧さんが感じたのは
John Lennonの方だったそうです。
くるりの岸田繁さんについては
「音楽の探究心がここまである日本のアーティストって、
　本当にいないなって思える人ですね。」と話すと、
クリス・ペプラーは
「アルバムを作るごとに勉強をしていてすごいよね。
　探究心が原動力みたいな。
　ヒットを狙うよりは探究心って感じだよね。」と反応しました。

吉田拓郎さんには会ったことがないと話した牧さんですが、
ライブは見に行ったことがあるそうで、その時を振り返り、
「僕の中では、当時の音源のままの人だったので、
　最初は時の流れを感じたんですけど、
　ライブが進むにつれて深みにハマっていきましたね。
　人は老いるからこそ良いんだなって思えたんですよね。」と話しました。
続けて、
「拓郎さんが言った言葉が胸にささったんですけど、
　過去のヒットソングの呪縛がすごくて、
　最新曲が最高だと思って作っているけど、
　ライブでそれをやってもあまり反応がないと。
　それに対して葛藤があったけれど、
　歳を取るとヒットソングで観客が湧くのもいいなって
　思うようになったって話していたんですよね。
　すごくいいライブでした。」と話しました。

この話題の流れで、
クリス・ペプラーは
David Bowieのライブを見に行った時の事を話しました。
「David Bowieが亡くなる前にライブを見たんだけど、
　彼が最後にポツッといったんだよ。
「最新作は誰もノッてくれないんだよね。まあ、仕方がないか。」みたいなね。
でも、その時の曲も、18歳の時の曲も自分から出てくるものだしさ、
ミュージシャンの葛藤だよな。わかるなー。」と
ロングキャリアのミュージシャンの悩みについての想いを語りました。

クリス・ペプラーは牧さんに
「自分がキャリアを積んでいって、
　50年後とかに最新曲の反応が悪かったらどう？」と質問。
牧さんは悩みながらも
「そこで音楽をやれていたら、
　やっぱり本当に音楽が好きだったんだなって思えるかも。
　でも、歳を重ねることをマイナスだと思いたくないので、
　その時の生活の事を歌にしていけば、
　誰かには刺さるんじゃないかな
　っていう気持ちでやっていくのかな。」と話しました。

番組後半は、牧さんの友人の話からスタート。
クリス・ペプラーが
「牧くんの友人は音楽業界の人が多い？
　それとも業界関係ない人が多いのかな？どんな感じ？」と聞くと、
牧さんは
「音楽業界以外の俳優さんとか
　アニメーターさんとかの友達もたくさんいますけど、
　最近仲良くしてるのはWONKの長塚健斗ですね。
　家で料理作ってくれました。」と話しました。
クリス・ペプラーは
「結構意外な繋がりじゃない？
　上原ひろみさんとザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトさんって
　すごい仲良いんだけど。なんかその関係を思い出したな。
　ジャズとパンクで違うけど、
　未知の領域に惹かれるのがあるのかな。」と話すと、牧さんは
「同じようなジャンルだと、
　自分のパーソナルな部分も見られる感じがしますよね。
　ツアーとかも一緒に回ったりもするし。」と反応しました。

牧さんには、リスナーからの質問にも答えていただきました。

『今回のアルバムで一番制作に時間がかかったのはどの曲ですか？
　また、制作で印象深いエピソードがあれば教えてください。』

「「アダムとイブ」かな。この曲はillicit tsuboiさんっていう、
　ヒップホップ界隈のエンジニアかつ
　アレンジャーの方と一緒に作ったんですけど、
　今回は1サビがピアノと歌だけになるんですよ。
　”引く美学”みたいなのは新しい試みでしたかね。
　印象深いのは「倫敦」っていう曲。
　曲を作るときにすごくロンドンを感じたんですね。
　そしたら、次の日くらいにロンドンがロックダウンされてしまって。
　自分が好きだったイギリス・ロンドンが
　変わっていっちゃうんだろうなって思って、
　これまでのロンドンを曲に詰め込もうって考えた曲です。
　なので、すごく思い入れがありますね。」

go!go!vanillasは3月24日にニューアルバム
『PANDORA』をリリースしました。
そして、2年ぶりとなる全国ワンマンツアー
『PANDORA TOUR 2021』も決定しています。
詳しくは、go!go!vanillasの公式サイトをチェックしてください！

go!go!vanillasに関する情報はこちらから

さて、次週：4月9日&4月16日は
ジャズ・ピアニストの桑原あいさんをお迎えします。
彼女はこれまでどんな音楽に影響を受けてきたんでしょうか？
クリス・ペプラーが桑原あいさんの音楽ヒストリーに迫る30分。
お聴き逃しなく！