御徒町さんは森山直太朗さんの楽曲共作者としても有名ですが、
森山さんとは高校生の頃からの知り合いで、
30年ほどの付き合いがあるとのこと。
御徒町さんは森山さんについて
「幼馴染とは少し違うんですけど、
ソウルメイトのような感じで認識しています。」と話しました。
もともとは同じサッカー部で森山さんが先輩、
御徒町さんが後輩という間柄で仲良くなり、一緒に曲を作り出したんだとか。
現在も2人でお酒を飲むこともあり、
長い付き合いなのに今でも話が尽きないそうです。
そんな御徒町さんが最初に買ったCDは、
オフコースの『スーパー・ベスト30 さよなら』。
小学校の頃に『テレビ探偵団』というテレビ番組で
オフコースの「さよなら」を知り、歌詞に衝撃を受け、
すぐに地元のCDショップに行って購入したそうです。
御徒町さんは他にも同じオフコースの曲「言葉にできない」を取り上げ、
「「言葉にできない」という事を
サビで“ラララ”で言い切ったのは発明だと思いますね。
すごい歌詞だなって当時思いましたし、
平易な言い回しの曲で情感が伝わるというのは、
ある種理想だなと思います。」と語りました。
御徒町さんが子供の頃によく聴いた音楽として挙げたのはレベッカ。
「バンド名も秀逸。固有名詞で誰なのか分からないですけど、
NOKKOさんのイメージも相まって、赤毛でそばかすの女の子みたいな。
歌詞も物語を想起させるんですよね。」と話す御徒町さん。
特に「MOON」という曲の
“壊してしまうのは一瞬でできるから 大切に生きてと彼女は泣いた”
というフレーズが、子供ながら心に刺さったそうです。
一人称で書かれた歌詞のようであり、
よく聴くと三人称で書かれているようにも聴こえる点も
不思議で魅力があると話しました。
続いて、レベッカの「MONOTONE BOY」の歌詞にも注目。
この曲の歌詞にも惹かれ、
当時持っていたカセットテープを擦り切れるほど聴いたんだとか。
「この曲は松本隆さんが作詞をされているんですが、
聴いていた当時は知らなかったんです。
その後、中学生の頃にたまたまテレビで見かけた、The東南西北というバンドの
「内心、Thank You」という曲の歌詞にも衝撃を受けて、
その曲も松本隆さんの作詞だったことを後になって知ったんです。
同じ作詞をする人間として、
松本さんの存在はあまりにも偉大ですね。」と話しました。
これに対し、クリス・ペプラーが
「子供の頃の感性にストレートに入るフレーズはすごいですよね。
大人になると分析しちゃうじゃないですか。」と反応すると、御徒町さんは
「松本さんは恐らく、作詞をする際に“童心”みたいなものの
エネルギーを使っているんじゃないかなって思うんです。
何か霊感的なものをすごく感じます。」と分析しました。
番組後半では、クリスペプラーが
コロナ禍における制作の変化について質問。
「コロナは影響ありましたね。去年の緊急事態宣言下で
「最悪な春」という詩を書いて直太朗に渡して、
弾き語りという形で世に出したんです。
それを一年経ってから、バンドアレンジでリリースしたんですけど、
これはやはりコロナの副産物というか、
コロナがなければ絶対に書かなかった詩だとは思いますね。」と述べた御徒町さん。
”緊急事態宣言”という言葉が御徒町さんには皮肉に聞こえたらしく、
自分はいつでも“緊急事態宣言”だと思って生きている節があるとも話しました。
生死を日常的に考えているので、御徒町さん自身は
緊急事態宣言に動揺することはなかったそうです。
御徒町さんはスケッチブックを持ち歩いて詩を書いているそうで、
「白紙と対峙する前にいろんなものを整理するんです。
そうすると今生きていることとか、
死を忘れない感覚っていうのは常にあるんです。
僕がもともとそういう性質だから詩に辿り着いたのか、
詩を書いているからそうなったか、なんとも言えないんですけれど。」
と自身の死生観について語りました。クリス・ペプラーはこれに対し、
「我々って死を考えないように生きるじゃないですか。
もしかすると詩を書く人は、
しっかりと死を直視する気質があるのかもしれないですね。」と語りました。
さて、御徒町凧さんとのトークは次週:5月14日に続きます。
クリス・ペプラー×御徒町凧さんが黒ラベルを飲みながら繰り広げる音楽トーク。
来週もぜひお楽しみください!
スコーン チーズ味
「これが主食でもいい!」
御徒町さんがそう言ったスコーンチーズ味。
黒ラベルと一緒に楽しみたい。
さくら(独唱) / 森山直太朗
さよなら
言葉にできない
/ オフコース
フレンズ / レベッカ
MOON / レベッカ
MONOTONE BOY / レベッカ
内心、Thank You / THE 東南西北
最悪な春(弾き語り)
/ 森山直太朗
生きてることが辛いなら
/ 森山直太朗
最悪な春 / 森山直太朗