相澤さんは埼玉県出身。
父親の影響でウィンタースポーツが好きになり、
子供の頃はアイスホッケーのジュニアチームに参加、
今でも一番の趣味はスノーボードだそうです。
「ウィンタースポーツのデザインもされていると思いますが、
相澤さんが表現する上で”ウィンター”というのは、
一つのキーワードなんですかね?」とクリス・ペプラーが質問すると、
相澤さんは
「そうですね。ブランド名もホワイトマウンテニアリングって言っていますし、
ブランドを立ち上げた時も、
「春夏のシーズン考えないのか。」って言われました。」と答えました。
ファッションや音楽に目覚めたのも父親の影響が大きかったそう。
「すごく音楽が好きな父親で、生まれた時から部屋にドラムがあったんです。
こう言ったらお金持ちみたいに思われるかもしれないですけど、
普通の団地だったんですよ。
父親がタオルを敷いて、ドラムを叩いてました。」と話した相澤さん。
子供の頃は、そんな音楽好きの父親を迷惑に感じることもあったそうで、
「ロックに目覚めて、プレシジョンベースが欲しかったのに、
誕生日にジャズベースを買ってこられたりしました。」と当時を振り返しました。
そんな相澤さんは学生時代からバンドもやっており、
ニルヴァーナやスマッシング・パンプキンズ、
ザ・ストーン・ローゼスなどを演奏していたんだとか。
「マッドチェスターとグランジが混ざってる世代なんです。
あと、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインを
バンドでやろうとして挫折したこともありました。
ケヴィン・シールズ役がいなかったんですね。」と話した相澤さん。
スタイリスティックスなどを好んで聴いていた
父親への反発のようなものもあったと言い、
「子供の時にハードロックとか流行っていたんですけど、
超否定するんですよ。たぶんドラムスティックの握り方だと思うんですけど、
「グーで握るな!」、
「8ビートってなんだよ!」みたいな感じでした。」という話もされました。
相澤さんが最初に買ったCDは、
ボン・ジョヴィの『夜明けのランナウェイ』。
こちらは小学校低学年の時に買ったそうですが、
最近はあまりCDを買わないんだとか。
「前もクリスさんにはお話しましたけど、軽井沢にアトリエがあるんですね。
そこは全部レコードにしています。なるべくiTunesとかも繋がないで、
レコードに針を落とすことにこだわってますね。レコードをかけている時に、
ジャケットをプレイヤーの前に置くじゃないですか。
あの感じもすごく好きなんですよ。
レコードサイズのグラフィックってすごいカッコいいですよね。」
とCDとの違いについて語りました。
クリス・ペプラーが
「音楽は再生される媒体によって影響される部分がありますし、
例えばコンセプトアルバムとかはLPのためにあるものですもんね。」と話すと、
相澤さんは
「僕の好きなビリー・ジョエルとかは、完全にそれを狙ってやっているんですよ。
『ストレンジャー』はアルバムを通して聴かないと、理解出来ない。
それがすごい好きですね。」と話しました。
パリでファッションショーを行う相澤さんは、
レコードの音楽作りとファッションショーは似ていると指摘。
「ヒット曲を1曲目とか3曲目までには入れるじゃないですか。
それで最後にまた盛り上がる曲を入れる。
これってパリのファッションショーにそっくりなんですよ。
"つかみ"が大事で、そのあとストーリーを入れて、
最後はもう一度印象に残すみたいな。」と語りました。
新型コロナウイルスの影響で、ファッションショーも従来とは大きく変わったそう。
パリのファッションショーはデジタル配信になり、
相澤さんの演出にも変化があったそうで、
「ミュージシャンが無観客でライブをやる苦労が理解出来ます。
リアクションが無い中でやらないといけないのは、
クリエイティブなものを作るのには難しいなと思いますね。
パリでファッションショーをやっていても、僕は日本にいるので、
なんのリアリティもないんです。
作品を発表するだけになってしまうっていう部分はありますね。」と語りました。
「最近はスポーツ寄りのファションデザインが多いと思うんですけど、
だんだん自分の趣味や好きなことが仕事に近づいていった感じですか?」
とクリス・ペプラーが質問すると、相澤さんは
「歳を取るごとにそうなってきていますね。洋服を作る意味を、
マーケティングとかビジネスありきで考えちゃうと、すごくつまらないんです。
だから、ファッションをどうやって文化にしていくか、
っていう想いをずっと持っています。」と答えました。
相澤さんにとって、スポーツやアウトドアの領域は、素材など物理的な進化が多く、
研究開発がされているため、触りがいのあるジャンルだそうで、
「技術の進歩とデザインがリンクしてくるのが、スポーツファッション、
スポーツデザインの面白さだと思います。」と語りました。
クリス・ペプラーも
「今のスポーツウェアって機能性があって、
さらにカッコいいですもんね。」と述べると、相澤さんは
「今は機能性が良くても、カッコ悪かったら売れるものにならないし、
両方が成り立たないと難しいんじゃないかなって思います。」と話しました。
ファッションデザイナーとして大活躍の相澤さんですが、
大学時代は現代美術家を目指しており、
今でもまた自分で作品を作りたいと考えているんだそうです。
「大学生の頃に、日本で現代美術っていう言葉が確立されて、
古典的ではない動きにすごく憧れたんです。」と話しました。
複数の案件を同時に行っている相澤さんは、仕事によって音楽から飲み物まで、
環境を変えていかないとエンジンが入らないそうです。
「ホワイトマウンテニアリングの仕事だと、
どういった音楽を聴きますか?」とクリス・ペプラーが訊くと、相澤さんは
「最近はKID FRESINOをよく聴いています。ライブを見て虜になっちゃいました。
僕と地元が同じらしいんですよ。「Rondo」っていう曲のMVは、
僕が子供の時に遊んでいたデパートの前で撮っていて、
こんな奴が地元にいたんだ!っていう感動もありましたね。」と話しました。
ホワイトマウンテニアリングに関する情報はこちらから
さて、相澤陽介さんとのトークは次週:10月29日に続きます。
次回は相澤さんが見た印象に残っているライブの話や、
仲のいいミュージシャンの話などなど、
OTOAJITOでしか聴けない、とっておきのエピソード満載でお届けします。
黒ラベルをご用意して、金曜夜11時をお待ちください!
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皆さんの声と一緒に「乾杯」をしたいと思います。
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あなたの「乾杯ボイス」を添付してお送りください。
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どしどしご応募ください!
北海道ぎょれんの一夜漬粒うに
北海道コンサドーレ札幌の取締役も務める相澤さん
こちらは相澤さんが札幌に行くたびに
空港で購入している瓶詰めのウニです
食塩だけで味付けされた濃厚なウニは黒ラベルにぴったり。
クリス・ペプラーにも同じものをご用意いただきました。
You Make Me Feel Brand New
/ The Stylistics
I Wanna Be Adored
/ The Stone Roses
Only Shallow
/ My Bloody Valentine
Runaway / Bonn Jovi
The Stranger
Just The Way You Are
/ Billy Joel
We Are The People (feat.Bono/The Edge)
/ Martin Garrix
Rondo / KID FRESINO