SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE FACEBOOK TWITTER INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2021.11.05 ON AIR
今週はベーシストの村田隆行さんをお迎えしました。
村田さんはラリー・グラハムとマーカス・ミラーが、
ツインベースで共演したライブの楽屋にいて...

村田さんのご出演は5年ぶり2回目。
前回は鳴瀬喜博さん、IKUOさん、
そして村田さんからなるベースユニット、
The Choppers Revolutionのメンバーを代表してのご出演でした。

村田さんはThe Choppers Revolutionの発起人でリーダーも務めています。
「中学生の時に音楽をやり始めたきっかけがカシオペアで、
その時はすでに鳴瀬さんが参加されているカシオペアだったんですね。
 ベースってこんなに目立てる楽器なんだって思って
 音楽をやり始めたんですが、
 そのナルチョさんへの憧れはずっと捨てていなくて、
 何かパンチのあるユニットを作りたいと思って始めたのが
 The Choppers Revolutionですね。」と話しました。
The Choppers Revolutionはベーシスト3人の個性を活かしながら、
アンサンブルすることがテーマになっているんだそうです。

「ナルチョさんって8弦ベースなので、独特のサウンドもそうですし、
 ラリー・グラハムみたいな16分のサンピングをしても、
 カッティングみたいに聴こえるんですよね。」と村田さんが話すと、
クリス・ペプラーは
「でも、スラップでプルとかよく出来るよね。
 村田さんは鳴瀬さんのベースで弾いてみたことある?」と質問しました。
村田さんは
「あります。意外に弾けるんですけど、
 あれを自分のモノにして好き勝手弾けるかって言うと、
 それはなかなか出来ないですね。」と答えました。

クリス・ペプラーが
「鳴瀬さんのベースは見た感じライトゲージっぽいですよね?」と訊くと、
村田さんは
「クリスさんさすがです。そうなんですよ。
 ナルチョさんは1弦が40とかですね。
 実はラリー・グラハムも40なんですよ。びっくりしました。」と話しました。
村田さんはラリー・グラハムのライブに飛び入りで参加したことがあり、
サウンドチェックの時に彼のベースを弾かせてもらったそうで、
「弦高がベタベタだったんですよ。弦は細いしベタベタで、
 大げさじゃないんですけど、音が全然鳴らなかったんです。
 ラリーさんのあの音が出なかった。ラリーさんのプレイを見ていると、
 ジャズベースのフロントピックアップと
 リアピックアップの真ん中で叩いてるんですよ。
 親指も僕のより倍くらい大きいし、それは太い音でしたね。」と振り返りました。
クリス・ペプラーはラリー・グラハムとJ-WAVEで共演した時に、
彼の伸びやかな低音の声に驚いたそう。

村田さんはラリー・グラハムとマーカス・ミラーが、
ツインベースで共演したライブの楽屋にいて、
2人のやりとりを見ていたんだとか。
「マーカスさんが僕のベースで
 スライ&ザ・ファミリー・ストーンの曲を弾くんですよ。
 めちゃめちゃカッコいいんですけど、奥の楽屋からラリーさんが出てきて、
 マーカスさんがラリーさんにベースを渡して弾いてもらったんですけど、
 本物が出てきた感じがすごかったんですよ。
 あれは幸せな瞬間でした。」と話しました。クリス・ペプラーは
リモートの画面越しで、ラリー・グラハムのサインの入ったベースを見せ、
「何回か弾いちゃって、半分くらい消えちゃったんだよね。
 ヘッドの後ろとか触れないところに
 サインしてもらえば良かった。」と笑いながら話しました。

7月23日に初のソロアルバム『The Smiling Music』をリリースした村田さん。
村田さんが「こんなにマニアックな話をしていて大丈夫なんですかね?」と言うと、
クリス・ペプラーは
「大丈夫ですよ。本当は村田くんのアルバムが出るタイミングに
 ゲストで来ていただこうって思って、スタッフにオススメしたんだけど、
「じゃあ、ベースの日の辺りで!」ってなったんだよね。
 今週と来週の放送の間にベースの日があるから、
 もうベースの話でいっぱいにしようって感じです。」と話しました。

番組後半もマニアックなベーストークは続き、
今度はベースの弦とボディとフィンガーボードの隙間についての話に。
「75年から79年辺りのジャズベースとかプレシジョンベースは、
 フィンガーボードとボディが結構近いんです。
 でも最近の海外ブランドって違いますよね?」と村田さんが話すと、
クリス・ペプラーは
「そうだね。だから俺も結構フィンガーボードに乗っちゃうんだよね。
 俺が持っている安いフォデラがあるんだけど、
 ピックガードを3〜4枚重ねてるんだよ。弾きやすいんだけど、
 すごい重い!あとMTDのキングストンのベースも持ってるんだけど、
 最近スラップ用のフィンガーランプを付けたんだよ。
 ダブルプルとかやる時にすごく良いんですよ。」と語りました。

村田さんはDRというアメリカのハンドメイド弦のメーカーの
ZOOMミーティングに参加したことがあるそうで、
そこにはヴィクター・ウッテンやダーティ・ループスの
ヘンリック・リンダー、イーダ・ニールセンなど、
錚々たるメンバーがいたそうです。
「話を聞いていると、みんな弦が細いんですよ。
 ヴィクター・ウッテンもヘンリック君も1弦が40で、
 弦高がちょっと高い。逆にT.M.スティーヴンスさんは、
 レギュラーゲージで弦高が低くて、
 ワーウィックであんなに派手にやるけど、
 バッキングの時はすごいフェザータッチで
 シンプルに弾いてますよね。」と話しました。
クリス・ペプラーは、T.M.スティーヴンスがベースを弾いている
ナラダ・マイケル・ウォルデンの「I Shoulda Loved Ya」を挙げ、
「あの曲のゴーストはすごい。」と述べていました。

クリス・ペプラーは、友人でもあるダーティ・ループスの
ヘンリック・リンダーに、1つのテクニックを習得するのに、
どれくらいの期間がかかるかを質問したと話しました。
「3ヶ月の時もあれば、3年かかることもあるって
 言ってたんだけど、村田君はどう?」と言うと、村田さんは
「僕はっきりと覚えていることがあって、
 高校生の時にヴィクターさんのテクニックを見て衝撃を受けたんです。
 のちにそれに挑戦してみようってなったんですけど、
 腕と手の位置の関係とかそういう考えがなかったので、
 どうしても出来なかったんですよ。
 たぶん5〜6年くらい出来なくて、ある日ヴィクター・ウッテンと
 同じポージングにしたらどうなんだろうって思って、
 やってみたらパッと出来るようになったんですよね。
 音楽って面白くて、スタイルを見つけるためのイマジネーションも
 すごく重要だと思うんです。出来ないテクニックに対して、
 自分で試行錯誤していく勇気みたいなのってありますよね。」と語りました。
クリス・ペプラーも
「無駄のない練習法を見つけることと、
 自分の身体の特性を知ることも重要だよね。
 それを間違っちゃうと、どうにもならない練習を
 何年も続けることになっちゃいますよね。」と話しました。

続けて村田さんは、
「もちろん音楽もベースも好きなんですけど、
 ベースという楽器が好きな自分もいて、ただソファに座って、
 テレビを見ながらベースを持っていることに
 幸せを感じたりもするんです。無駄な時間だと思うんですけどね。」と話しました。
これに対しクリス・ペプラーは
「いや、でもみんなテレビを見ながらの練習は良いって言うよね。
 テレビを見ながらやることによって、
"ゾーン"に入るらしんですよ。」と話しました。村田さんは
「そういえば、中学生の時に見た、ラリー・カールトンの教則ビデオでも、
 彼がずっとテレビを見ながら、
 ギターを離さないで練習していたって言っていました。」と述べました。

さて、村田隆行さんとのトークは次週:11月12日に続きます。
次週も今週に引けを取らない、ディープでマニアックな
ベーストークが繰り広げられます。
クリス・ペプラーと村田隆行さんが語る熱いベース論をお楽しみに。

村田隆行さんに関する情報はこちらから


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J-WAVEにいらっしゃった村田さんのおつまみ
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MUSIC

  • Carnival /
    The Choppers Revolution

  • Voice from Others / カシオペア

  • Cosmic Crash /
    The Choppers Revolution

  • Pow /
    Larry Graham And Graham Central Station

  • One in a Million You /
    Larry Graham

  • Thank You For
    Talking To Me Africa /
    Sly & The Family Stone

  • PUNKADEMIC / 村田隆行

  • U Can't Hold No Groove /
    Victor Wooten

  • I Shoulda Loved Ya /
    Narada Michael Walden

  • Hit Me / Dirty Loops

  • The Lesson / Victor Wooten

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