この日もいつものように
黒ラベルで乾杯してスタートすると、Charさんは
「乾杯の語源とか気になっちゃうんだよね。
世界中にある言葉だよね?」と切り出しました。クリス・ペプラーが
「そうだね。文化や民族が違っても、お酒は存在してるじゃん。
乾杯はみんなやっているのかな?」と反応すると、Charさんは
アフリカの野生動物達が、自然発酵した果物を食べて酔っ払う現象を紹介し、
「その時だけは、敵とか味方がなくなるから面白い。
人間もそうなればいいのにね。」と話しました。
Charさんはギター・マガジンの
「ニッポンの偉大なギタリスト」で1位に選ばれるなど、
名実ともにトップのギタリストとして活動していますが、
これについてCharさんは
「スポーツと違って記録とか数字じゃない所で僕が選ばれるのは、
やっていることが伝わっているのかなって嬉しいし、
でも同時にまだ俺なのかよ、っていう気持ちもある。」と話しました。
なぜ1位に選ばれるかについては、
「俺が一番ギターが好きだからだと思う。誰よりも。」と述べ、
技術以上にギターへの愛が大事だということも話しました。
クリス・ペプラーは
「楽器やライブに対してのリスペクトがすごくあるんだと思うな。
妥協がないと思う。一緒にステージに上がると、
俺なんかプロじゃないのに、この男、蹴りますからね。」と笑いました。
Charさんも「それはクリスにだけだって!」と笑い、仲の良さを感じさせました。
クリス・ペプラーと仲良く話していられるのはお互いに”素”であり、
認めているからだと話したCharさん。相手が素になってくれなかったり、
話が合わないと疎遠になってしまう。
これはミュージシャン同士でも同じだそうで、
「いきなり引き出しの一番面倒くさいところを出してくる奴もいるんだよ。
煽ってくるというか。たまにそういうセッションになると
具合が悪くなっちゃうんだよね。」と語りました。
クリス・ペプラーはCharさんが過去に
”自分と近い匂いがする”と佐藤タイジさんの名前を挙げたことが印象に残っているそう。
Charさんは先日、Fender創設75周年のチャリティソング
「We Love Music」の全体総指揮を務め、
幅広い世代のミュージシャンと共演しました。
「みんなギターが似合ってるんだよ。
ロックというカテゴリーがあるとしたら、
音じゃなくてアティテュードだと思うんだよね。
俺も新しいギターを手に入れたら必ず鏡を見るもん。」と話しました。
自分には似合わないという理由から、テレキャスターのギターを
人前で滅多に弾かないというCharさん。
一心同体のギターはフェンダーのムスタングだそうで、
「チューニングは狂うし、乗りこなすのは大変なんだけど、それが楽しい。
レコーディングではチューニングが狂わないテレキャスとか、
レスポールも使ってるけどね。」と明かしました。
番組後半は、クリス・ペプラーの
「もしかするとCharは、日本で最初の
フュージョンギタリストかもしれない。」という見解からスタート。
Charさんは日本のロックギタリストでセブンス、
ナインスのコードを多用したのがかなり早かったのではないか、とのこと。
これについてCharさんは
「デビューする前の5年間で、色んな素晴らしいアーティストが出てきて、
彼らは1つのカテゴリーにこだわってなかったんだよ。
オリジナリティがあった。新しいものが作られてきたのを、
その5年間に聴いていたからだと思う。」と
自身の音楽が様々な側面を持つ理由を語りました。
そんなCharさんが今でも一番好きだと公言したバンドは、
スティーブ・マリオット率いるハンブル・パイ。
「改めて聴いてみると、R&Bをどれだけ歪ませてやっちゃったんだって感じで、
すごいよね!めちゃめちゃハードロック!」と話し、クリス・ペプラーも
「いいよね!大好き!」と反応し、「I Don't Need No Doctor」の
ライブ映像を今でも見ると話しました。
Charさんは9月29日に16年ぶりとなるオリジナルアルバム
『Fret to Fret』をリリースしました。本作のレコーディングには、
初期3作品と同じく佐藤準さん、ロバート・ブリルさんが参加しており、
Charさんも”4作目のソロアルバム”だと語っているアルバム。
アルバム制作の話から「スタジオに入るのが嫌い」だと話したCharさん。
「天気が良くて、ゴルフ日和だっていう日に、
1日中スタジオにいるんだぜ!」とその理由を明かし、加えて、
スタジオに入っている間の集中力には限界があるので、
クリックを一切使用していないとも話しました。
「音楽はリズムが揺れるのが面白いんだよ。速い曲はどんどん速くなっていいし、
バラードはどんどん遅くなってもいい。
ビートはハートビートだと思う。」と語りました。
そんなレコーディングで現場を指揮するには、相当な体力が必要だそうで、
そのためスタジオに入るのが嫌いなんだと、笑いながら説明していました。
佐藤さんとロバートさんと久しぶりにスタジオに入った時には、
「昔と変わってたり、クリック出してくれって言われるかもしれないし。
そんなこと言われたら、
ぶっ飛ばしてやろうって思っちゃうじゃん。」と少し不安だったそう。
アンプを使わなかったり、前のモニターで音を確認するミュージシャンと
一緒にセッションをすると困ってしまうそう。
「全然セクシーじゃないじゃん。何それ?って感じ。」と
ミュージシャンとしての美意識を語りました。
Charさんは12月11日に
「Char 45th anniversary concert special」を日本武道館で開催します。
ゲストに三人の侍、布袋寅泰さん、AIさん、佐藤準さんを迎えます。
三人の侍はCharさんが奥田民生さん、山崎まさよしさんと活動しているユニットで、
「歌のキーが上手く3つでハモれんるんだよね。
3人ともシンガーで個性がある声だから、
この侍でないと聴けないハーモニーがあるんですよ。」と話しました。
Charさん関する情報はこちらから
さて、次週:12月17日&12月24日は、
2021年のOTOAJITOの名場面を凝縮した総集編をお届けします!
2週に渡る総集編では、今年を彩った
豪華なゲストのみなさんとのスペシャルなトークをお届けします。
お楽しみに!
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じゃがいもをそのまま揚げました
フライドポテト ブラックペッパー味・じゃがバター味
Charさんのこの日のおみやは
「じゃがいもをそのまま揚げました」という
シンプル・イズ・ベストなタイトルのスナック菓子。
お二人も絶賛の味で黒ラベルがすすみます!
SMOKY / Char
悪魔との契約満了 / Char
Fret To Fret
Infant Elefant
/ Char
Give Me The Night
/ George Benson
Honky Tonk Women
/ Humble Pie
I Don't Need No Doctor
/ Humble Pie
Fret To Fret
Stylist
Walking On Air
/ Char
Hotel California / Eagles
Stone Cold Fever
/ Humble Pie
この日のトークを受けて
クリス・ペプラーが選んだ1曲!