ARCHIVE | SAPPORO BEER OTOAJITO | Every Sat. 18:00-18:54

2022.02.25 ON AIR
先週に引き続き、
ミュージシャン・宮本浩次さんをお迎えしました。
最近宮本さんが注目しているアーティストは...

宮本さんはロックに出会うまでは、歌謡曲によく触れていて、
特にさとう宗幸さんの「青葉城恋唄」や
沢田研二さんの「サムライ」などが好きだったんだとか。
クリス・ペプラーが宮本さんが受けた音楽的影響について尋ねると、
「母親が歌がとても好きで、毎年初詣に行く時に車の中でずっと歌ってたんです。
　僕を合唱団に入れようって思ったのも母親なんです。
　なので母親の影響がすごく大きいですね。」と語りました。
加えてクラシック音楽の影響もあり、幼い頃にカラヤン指揮の
ベートーベン「交響曲第5番」をよく聴いていたんだそうです。

学校の音楽室にあったベートーベンの絵を見て、憧れを抱いていたという宮本さん。
クリス・ペプラーに
「宮本さん、ベートーベンの肖像画に少し似てません？
　髪型とか目つきとか。」と言われると、
恐れ多いと前置きした上で、
「子供の頃にベートーベンはカッコいいっていう印象を強く感じていたので、
　どこかで真似している部分はあるかもしれないです。」と述べました。

そんな宮本さんが最近注目しているアーティストはPost Malone。
2018年にエレファントカシマシが初めてFUJI ROCK FESTIVALに出演した時に、
Post Maloneも出ていましたが、ライブを見ることは出来なかったそう。
クリス・ペプラーが
「彼はタトゥーがたくさん入っていて、コワモテなルックスだけど
　ポケモンが大好きで、
　ポケモン25周年のアルバムにも参加してるんですよ。」と話すと、
宮本さんは驚きながら、
「バンドの楽しさ、素晴らしさもあるけど、
　彼みたいなセンスがある人は全部打ち込みで一人で形に出来る。
　メロディも綺麗だし、歌声も良いし、すごいなって思っちゃいますよね。」
とPost Maloneに惹かれる理由を語りました。

クリス・ペプラーは2018年のFUJI ROCK FESTIVALで
エレファントカシマシのステージを見たそうで、
「すごい良かったですよ！」と感想を述べると、宮本さんは
「いやあ、ありがとうございます！空気も良いし、
　すごい楽しい経験でした。」と振り返りました。

宮本さんにはリスナーの皆さんから寄せられた質問にもお答えいただきました。

『エレファントカシマシ以外のバンドに1日だけ加入出来るとしたら、
　どのバンドに入ってみたいですか？』

「うーん、別にどのバンドにも入りたくないですかね。
　すいません、つまんない答えで（笑）」

『以前ミュージシャンの方がコンサート中に
　“ゾーン”に入るという話をしていました。
　宮本さんもいつも以上に感覚が鋭くなったり、
　スローに見えるとか、ぶつけても痛みを感じないなど、
　ステージ上で“ゾーン”に入ることはあるのでしょうか？』

「すごく感極まることはありますけど、
　スローに見えたりとかは無いですね。
　でもステージってすごい一体感が生まれる時があるから、
　それが最高っていうのはありますね。
　スイッチが入る瞬間は自分では気が付かないんですけど、
　ライブの数時間前くらいから徐々に温まっていくというか、
　集中していく過程はありますかね。」

『全国ツアーでは現地まで
　ご自身の車で移動されることもあると聴きました。
　今カーステに入れている
　お気に入りの歌手、曲があれば教えてください。』

「私が今ツアーに行く時の車には
　カーステが付いていないんです（笑）
　超アナログな車で行っているので、何も入っていません！
　でもさっき話したPost Maloneは車で聴くことが多いですね。
　Led ZeppelinとかJohn Lennonも車で聴きます。
　John Lennonのアニキっぽいとこがカッコいいんですよね。
　ファーストアルバムとイマジンが入っている2枚目が好きです。」

宮本さんは昨年10月に最新ソロアルバム『縦横無尽』をリリースしました。
プロデューサーは前作『ROMANCE』に続いて小林武史さんが務めました。
宮本さんは小林さんについて
「今、「宮本！」って呼び捨てで言ってくれる減ってきてる中で、
　小林さんは音楽界の先輩ですし、すごく安心というか、
　全面的に信頼しています。」と述べました。クリス・ペプラーは
「ちょっと前だと、宮本さんと小林さんの組み合わせって
　あまりイメージ出来なかったけど、面白いですよね。
　最近宮本さんの様々な表現が見られるのは、
　色々な人とコラボレーションしているからですかね？」と質問しました。
宮本さんは椎名林檎さんとの「獣ゆく細道」での共演を振り返り、
「ミュージックビデオ撮影の時に、わたし髭面で行ったんですよ。
　そしたら髭が似合ってるって言ってもらえて、
　そのまま無精髭で撮影したんです。小林さんもそうですけど、
　コラボレーションすることで、
　違った目線で自分を見ることが出来るんですね。」と語りました。

宮本浩次さんに関する情報はこちらから

さて、次週：3月4日&3月11日は、
MONO NO AWARE / MIZのメンバーとして活動する玉置周啓さんをお迎えします。
八丈島出身の玉置さんはどんな音楽ヒストリーをお持ちなんでしょうか？
クリス・ペプラーが玉置さんがお届けする30分の音楽トーク。お聴き逃しなく！