今年1月にリリースされた配信シングル
「悪魔の子」が世界中のチャートを賑わせ、
さらなる注目を集めているヒグチさん。
「悪魔の子」はアニメ『進撃の巨人The Final Season Part2』の
エンディングテーマとして書き下ろされた曲ですが、
様々な国でヒットしたことに関して、
「未だに信じられていないです。
歌詞が最初から最後まで日本語なので、
どういう風に楽しんでくれているのかも気になります。」と話しました。
クリス・ペプラーが
「この曲ってかなりJ-POPというか、
いわゆる日本のサウンドですよね。」と感想を述べると、ヒグチさんは
「ずっと自分が聴いてきた邦楽とか合唱曲を元に作っているので、
かなり日本のメロディになっています。」と話しました。
アニメ『進撃の巨人』は2023年に
The Final Season完結編が放送される予定となっていますが、
当初はThe Final Season Part2で最終話まで
放送されると思っていた人も多かったよう。
ヒグチさんは
「私は最終話までいかないことを知っていたんですけど、
”終わりますよ”みたいな曲にしておけば、
みんなを裏切れるんじゃないかなって思っていました。」と話しました。
原作マンガを最後まで読んでいると分かるような描写を歌詞に込めたそうです。
もともとヒグチさんは原作の大ファンだったそう。
「『私でいいんですか!?』ってなりました。曲を作る時には、
『進撃の巨人』が何を伝えているのかを改めて考える時間がありましたね。
私の愛情がめちゃくちゃこもっていると思います。」と話し、
『進撃の巨人』の魅力については
「どこにでも”正しい”があって、どこにでも”正しくない”がある。
自分の信じたものを疑わないといけないっていう、
日常の中にもあるような視点をくれるところ。」と説明しました。
香川県生まれ、長野県育ちのヒグチさん。
長野の印象について訊かれると
「好きじゃなかったです。
住んでいると好きじゃない部分ばっかり見えるんです」と反応。
とにかく東京に出たいと思っており、
のちに上京してから長野の良さがわかってきたんだとか。
子供の頃は親の言うことを守る“良い子”だったそうで、
「兄と妹がいて、とにかく仲が悪かったんです。
なので、自分がバランスを取っていて、
両親には”私は面倒をかけませんよ”っていう感じでいました。」と話しました。
大人になってから母親に
「あんなに良い子だったのに何もしてくれなかった。」と伝えると、
「あなたにはお金をかけていた。
欲しがったものは何でも買い与えていた。」と返答があったそう。
ヒグチさんは
「全く覚えてないんですけど、
自分の中で無かった事にしちゃっているのかなって思いました。」と述べました。
2歳でピアノを始め、5歳の時には自分の意志で
ヴァイオリンを習い始めたヒグチさんですが、
母親からの期待がストレスになって全てやめてしまったそう。
小学校では合唱団に入っていたそうですが、
歌が上手いと言われたことがなく、
「上手くなければ期待されないだろう。」という理由で、
中学生でも合唱部に入ったんだとか。
同じ頃にドラムやギターも始めたヒグチさんが、
最初にアコースティックギターで演奏したのは
長渕剛さんの「乾杯」だったそう。クリス・ペプラーが
「ずいぶん渋い曲ですね!」と述べると、ヒグチさんは
「中学1年生ぐらいだったんですけど、
この曲コード進行がめちゃくちゃ簡単なんです。
簡単なのに良いメロディっていうのが、
歌っていて気持ちよかったんですよね。」と話しました。
そして初めて買ったCDは安全地帯の『安全地帯IX』。
コマーシャルで使用されていた「反省」という曲を好きになったのが理由だそうです。
「音楽は好きとか嫌いとかじゃない所にあると思います。
幼稚園とか小学校低学年くらいから、
何かしら音楽に関わる人に
なるだろうなって思っていました。」と語ったヒグチさん。
昔からずっとなりたいと思っていたのは安室奈美恵さんだったそう。
「この流れから安室ちゃんが出てくると思わなかった。」
と驚いたクリス・ペプラーでしたが、
「ヒグチさんから感じる”ストイックさ”は
安室ちゃんに似ているかもしれませんね。」と述べました。
ヒグチさんは大学進学を機に上京。
「東京最高!って感じでした。
あの憧れの夜景の中に、
自分も住んでいるっていうのがとにかく嬉しかったですね。」
と当時を振り返りました。3年くらい経ってから、
東京という街を冷静に捉えるようになり、
「ここでは、何かにならないといけないんだな。」
と感じるようになったそうです。
シンガーソングライターとして活動をし始めた時期で、
上手くいかないこともあり、焦りがあったとも明かしました。
そんなヒグチアイさんは、
通算4枚目となるオリジナルアルバム『最悪最愛』をリリースしました。
アルバムタイトルには”矛盾を受けいれる”という意味があるそうで、
「私はずっと人のことが怖かったりとか、
かなりビクビクして生活してきたんです。
最近やっと人のことを信じられるようになってきて、
でも人に何かされた時には攻撃してやろうとか、
自分の気持ちが極端になっていったんですね。
そうすることで”好き”がより”好き”になったりとか、
もっと人に優しく出来るじゃないかって気づいたんです。
その気持ちを常に持っていよう、そんなアルバムになりました。」
ヒグチアイさんに関する情報はこちらから
さて、ヒグチアイさんとのトークは次週:5月6日に続きます。
ヒグチさんが観て印象に残っているライブの話や、
最近注目のアーティストの話など、
引き続き深い音楽トークをお届けします。
黒ラベルをご用意してお待ちください!
ガリ
ガリが大好きだというヒグチさんのおつまみ
程よい酸味と心地良い歯ごたえは黒ラベルにぴったり。
悪魔の子 / ヒグチアイ
悲しい歌がある理由 / ヒグチアイ
Ashes on The Fire /
KOHTA YAMAMOTO
東京 / ヒグチアイ
乾杯 / 長渕剛
反省 / 安全地帯
The Meaning Of Us / 安室奈美恵
東京賛歌 / BUMP OF CHICKEN