SAPPORO BEER OTOAJITO

SATURADAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!! メッセージを送る ARCHIVE FACEBOOK TWITTER INSTAGRAM

SAPPORO BEER OTOAJITO SATURDAY 18:00-18:54 ON AIR クリス・ペプラーがミュージシャンをゲストに迎え、おいしいお酒を片手に音楽ヒストリーを紐解く54分!!

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2022.05.06 ON AIR
先週に引き続き、
シンガーソングライターの
ヒグチアイさんをお迎えしました。

大学進学を機に上京したヒグチさん。
最初は「東京最高!」という気持ちで過ごしていましたが、
だんだんと東京という街を冷静に捉えるようになり、
「ここでは、何かにならないといけないんだな。」と
感じるようになったそうです。
「みんなが右に行くなら、私は左に行くっていう
 ひねくれた性格になっていきました。」と語ったヒグチさん。
その考えが現在の活動に繋がっていると感じているそうですが、
当時はピリピリしていて生きづらかったとも回想しました。

大学ではジャズを学んでいたというヒグチさんが、
好きなアーティストとして挙げたのはニーナ・シモン。
『Nina Simone and Piano!』というアルバムを
兄に貸してもらい聞いたところ、
声のビブラートの細かさに気が付いたそう。
「大学でジャズを習っている時に、私は先生に
『細かいビブラートを無くせ』って言われてたんですね。
 でもニーナ・シモンがこれだけカッコいいんだったら、
 私もこのままで良いなって思いました。」と語りました。
感情を揺さぶるニーナ・シモンの歌声には
かなり影響を受けているそうで、
「一番尊敬しているミュージシャンです。」とも述べました。

そのほかに影響を受けたアーティストとして挙げたのは、ショパンでした。
クラシックも学んでいたヒグチさんですが、
ショパンが好きな理由として、
「こう言ってはなんですが、キャッチーなんですね。
 聴いていてワクワクさせてくれる感じが好きです。」と述べました。
バッハの曲などもピアノで弾いていたそうですが、
あまり好きになれなかったそう。しかし、
「バッハの曲にはいろんなところに細工があって、
 当時はピアノの強弱がつけられなかったり、
 サスティーンの技術がなかったりと色々理由があるんですけど、
 時代背景を知ると面白いなと思います。」とも話しました。

ジャズとクラシックを学んできたヒグチさんですが、
ジャズからは“好きにやっていい”という感覚を得ていると話しました。
ただ即興といった部分はしっくりこなかったそうで、
「とにかく作り込まれたもの方が好きなのかもしれない」と自身を分析しました。
クリス・ペプラーはキース・ジャレットを例に挙げ、
「クラシック出身のジャズピアニストも多いですよね。
 ジャズを極めるには
 クラシックの土台は必要だと思いますか?」と質問。
ヒグチさんは
「クラシックはとにかく練習量が命だと思うんです。
 指が動くようになるには絶対に練習が必要で、
 曲を完璧に弾くことの先がクラシックなので、
 そういう意味ではそれが出来ると、
 ジャズも好きに弾けるっていうのはあると思います。」と述べました。
大学では先生から
「声がジャズに合っているから、ジャズをやりなさい」と言われたそうですが、
ヒグチさんは
「合っているならやらなくていいか、
 ってまたそこでもひねくれてしまいました。」と当時を振り返り笑いました。

ヒグチさんは音楽活動と並行して、
「うふふ?生き抜く力と息抜く言葉?」という自身が
企画・取材・編集まで務める雑誌を制作されています。
30歳を機に作り始めたこの雑誌は
「働きながらさみしさを
 解消していくには、どうすればいいか」ということを
みんなで考えていくプロジェクトだそう。
現在2冊発行されていて、これまで”マッチングアプリ”や
”子供を持つこと”をテーマにして、
インタビューやエッセイの執筆もおこなっています。
「元カレかるた」という、過去のパートナーの
大変なエピソードを紹介して
成仏させるといった内容も好評だそうです。

ヒグチさんにはリスナーから寄せられた質問にもお答えいただきました。

『アニメ『進撃の巨人』の
 エンディングテーマ「悪魔の子」はアニメの世界観に
 とても合っていますが、
 作曲でアニメを意識したことがあれば教えてください。』

「『進撃の巨人』を意識したのはもちろんなんですけど、
 アニメソングとして歌ってみたくなるような
 そんな曲を作りたかったのはあります。
 だからちょっと歌いづらいとか、裏声が入って、
 低い声が入ってみたいな、
 挑戦出来るようなメロディで作りました。
 結果的に、私もかなり挑戦する曲になってしまいましたが、
 たくさんの人が歌っているのを見て、
 そういう曲にして良かったなって思います。」

そんなヒグチさんはプライベートで起こった
ケンカで抱いた感情をメモして、作品のネタにしているそうです。
「何かされた時、何かを言われて傷つけられた時には、
『曲に出来るからラッキーだな。』みたいに思います。」と語りました。
反対に心が強くなってしまうことで、傷つきにくくなり、
ネタが無くなる心配もしているんだとか。クリス・ペプラーは
「そうですよね。サム・スミスとかアデルとかも、
 失恋しているから売れているみたいなところもありますからね。」と述べました。
ヒグチさんは
「失恋とかしたくないなって思うんですけど、
 ああいう生活にも憧れますよね。」としみじみ語りました。
クリス・ペプラーはヒグチさんについて、
「本当に赤裸々に語ってくれますよね。すごいと思います。」と話すと、
ヒグチさんは
「話せない事は何もないです。でも最近思ったのは、
 何でも話すと聞いている人が
 背負わないといけなくなることもあるんですよね。
 誰かの為に言わないっていうのも
 大事だと思っているんです。」と語りました。

そんなヒグチアイさんの通算4枚目となる
オリジナルアルバム『最悪最愛』は絶賛発売中。
4月からは「HIGUCHIAI solo tour 2022 [最悪最愛]」が始まっており、
5月8日(日)の千秋楽はソールドアウトしています。
全ての会場でグランドピアノを弾いているそうですが、
ヒグチさん自身は弾き語りを楽しくないと思っているそうで、
「私も聴く人もかなり体力を使うから、
 楽しいっていうものじゃないかもしれない。
 だけどすごく大切な時間にはなっているような気がします。」と説明しました。

ヒグチアイさんに関する情報はこちらから

さて、次週:5月13日&5月20日はZOMBIE-CHANGのメイリンさんをお迎えします。
モデルとしても活躍するメイリンさんは、
どんな音楽が好きなんでしょうか?お聴き逃しなく!

OMIYA

金のチーズいぶりがっこ
クリス・ペプラーが用意したおつまみは
"金のチーズいぶりがっこ"
スモークの良い香りと濃厚なチーズの味わい。
黒ラベル、飲みたくなりますよね。

MUSIC

  • 悲しい歌がある理由 / ヒグチアイ

  • I Get Along Without You Very Well (Except Sometimes)
    / Nina Simone

  • Koln Concert / Keith Jarrett

  • サボテン / ヒグチアイ

  • 前線 / ヒグチアイ

  • 悪魔の子 / ヒグチアイ

  • Wild Is the Wind / David Bowie

    この日のトークを受けて
    クリス・ペプラーが選んだ1曲!

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