ARCHIVE | SAPPORO BEER OTOAJITO | Every Sat. 18:00-18:54

2022.06.03 ON AIR
先週に引き続き、WONKのリーダーで
ドラマーの荒田洸さんをお迎えしました。
荒田さんは様々なアーティストのサポートや
楽曲提供を行っていますが香取慎吾さんとの...

荒田さんがこの日、黒ラベルのおつまみとして持ってきたのは、
岡山の友人が作っているという「ノリノリキング」という海苔とチーズ。
「ノリノリキング」でチーズを包んで食べる荒田さんを見て、クリス・ペプラーは
「うまそう！海苔とチーズは旨味成分の宝庫ですからね。」とつぶやきました。

荒田さんは様々なアーティストのサポートや楽曲提供を行っていますが、
WONKでの香取慎吾さんとのコラボレーションは特に印象に残っているそう。
「香取さんから『普段と同じく、やりたいようにやって。』って言ってもらたので、
　こっちは出せるものだけを出すっていう感じで有り難かったですね。
　これまで3作一緒にやっているんですけど、慣れないですね。
　何度見てもスターなんですよね。
　世間に知らない人がいない人ってこういう感じなんだっていう、
　不思議な見え方になりますね。」と話しました。

ソロの作品もリリースしている荒田さんですが、
ソロでは“奇をてらわない”ということをテーマにしているそう。
「ポップスのコード進行って世の中に溢れているから、
　WONKではもっと違うこと、進歩をしていきたいって感じで
　色々実験的なことをしちゃうんですけど、自分のソロにそこもいいと言うか、
　サウンド感とかで勝負したいなって思って作ってますね。」と話しました。
母親の影響でジェームス・テイラーや
サイモン&ガーファンクルなどを昔から聴いており、
それらのアーティストがソロ作でのインスピレーションになっているそうです。
よく聴いたアルバムにはボン・イヴェールの『22, A MILLION』を挙げていましたが、
こちらもソロでの活動に影響を与えていると話しました。

コード進行の話から、クリス・ペプラーは先日、
サンダーキャットのライブを見に行ったことを明かしました。
クリスペプラーが
「ジャズにあれだけスウィートネスを持ち込んだ奴って、
　サンダーキャット以外にいないんじゃないかって。
　スゲぇなって昔から思っていた。」と話すと、荒田さんは
「メロディセンスがすごく良いですよね。
　後ろの和声が複雑でもメロディがキャッチーだったら大丈夫っていう。
　あとはビートのループ感でシンプルさを出すとか、
　そういうところで上手い折り合いを
　付けているなっていう印象ですね。」と反応しました。
荒田さんはサンダーキャットが参加している
マック・ミラーの楽曲「What's the Use?」挙げ、
「もうサンダーキャットのベース、神ってますよね。
　弾いたらバケモノ並みに上手いのに、
　メロディックにも出来るっていう。かっこいいですね。」と述べました。

番組後半にはリスナーから寄せられた質問にもお答えいただきました。

『レーベル社長、バンドリーダーなど、リーダっぷりが頼もしいとともに、
　我々からすると可愛げのかたまりのように感じられる荒田さんですが、
　リーダーの素質として必要だと思うことってなんですか？』

「そんなに僕には素質があると思わないからな、どうだろうな。
　”バランス感覚をしっかり見ましょう”。バランスが大切です。
　細かいところも1人1人注意してあげて、この人は何を考えてるとか、
　何をしたいんだろうとか、そういうバランス感覚でチームとか
　会社が成り立っていると思うんで。
　ヨーダも言ってました、『バランスが大切』って（笑）」

『シンバルの上に付けている貝殻は
　どのような効果があるのでしょうか？？』

「貝殻じゃないんですよね、あれ。爪ですね。何かの。
　ハイハットの上に乗っけてるんですけど、出音がタイトになるんですよね。
　パーカッションとして売ってるんですよ。
　紐に爪がついていて、“カシャカシャ”鳴るっていう。
　最近流行りですね。流行りを取り入れてるって感じです。」

WONKは5月11日に2年ぶりとなるアルバム『artless』をリリースしました。
今作は「ドルビーアトモス」という音響技術を採用していますが、
これについて荒田さんは
「簡単に言うとスピーカーの数がめっちゃ増えたってことですね。
　今まではライブを見ている感じで、
　前方から音が来る聴こえ方だったんですけど、
「ドルビーアトモス」っていうシステムで前方後方、上にもスピーカーがあるので、
　自分が真ん中にいる状態で音楽を聴ける。
　今回はサウンド感はシンプルなんですけど、
　聴かせ方を今までとは違うように作ってみようと思い、
　没入感を追求した挑戦したアルバムになっています。」と解説しました。
ベースの井上幹さんが普段ゲーム作品のサウンドエンジニアとしても活動しており、
その経験が活かされているのも大きいと述べました。

WONKは新作『artless』のリリースツアーや
FUJI ROCK FESTIVAL ’22への参加も決定しています。
詳しくはWONKのオフィシャルウェブサイトをご覧ください。

WONKに関する情報はこちらから

さて、次週：6月10日&6月17日は、
国内外で活躍するラウドロックバンド
coldrainのボーカルMasatoさんをお迎えします。
OTOAJITOには2回目の登場になりますが、
最近はどんな音楽を聴いているんでしょうか？お聴きください！