
今週は、旬の食材の効能と素材の味を活かしたヘルシーなレシピが人気の料理家、
井澤由美子さんのキッチンにリモート接続しました。
国際中医師・国際中医薬膳師でもあり、体を健やかに保つ発酵食や薬膳、保存食作りのスペシャリスト。「レモン塩」や「乳酸キャベツ」ブームの火付け役としても知られ、手作りの良さを伝え続けている井澤由美子さんに今回教えて頂いたのは、この時期スーパーなどでも多く出回っている青梅を存分に楽しめるレシピ。梅仕事の季節ということで、初心者にも簡単に美味しくできる「梅シロップ(青梅のカリカリ漬け)」の作り方を教えて頂きました。

■梅シロップ(青梅のカリカリ漬け)
<材料(作りやすい分量)>
青梅 500g
氷砂糖 400〜500g
卵殻 1個分
塩 大さじ2
<作り方>
1)梅は2時間ほど水に浸し、なり口のヘタを竹串で取る。
密封袋に入れ、塩を加えて袋の上からよく揉んで30分置く。
ざっと洗って梅の筋に沿って一周切り込みを入れ、
なり口を上にして置き、ヘラなどを使って体重をかけて半分に割る。
種は取り除く。
2)卵の殻を洗って中膜をはがし、乾くまで天日に干すか、
600Wのレンジに1分半かける。
だしパックやコーヒーパック、厚手のキッチンペーパー等で包み、軽く砕く。
3)清潔な密封容器に1)の梅と2)氷砂糖を入れる。
水分が上がってきたら出来上がり。
(卵の殻を入れることで梅がカリカリに。卵の殻の代わりに、にがり大さじ1〜1半ほど入れても良い。)

何日も漬け込むイメージがありますが、この方法なら3時間あればOK!
井澤さんいわく、
「甘酸っぱい青梅は疲労回復効果抜群!喉の渇きを癒し、香りで気の巡りを良くしてイライラを軽減してくれる効果もあり。ストレスが汗と共にスッとひいてゆきます。梅シロップは水割り、炭酸割りの他、ヨーグルトに加えてラッシー風にしても美味しく頂けます。(腸内環境も良くします!)その他、トマトソースにひとさじ入れたり、キムチに少し加えるとグッと美味しくなります。みりん代わりに使うのもオススメ!」
料理にも多用できる梅シロップ、青梅の時期に、みなさんもぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
そして、梅については井澤由美子さんの最新著書、『まいにち食薬養生帖 365日の食が心とからだの薬になる』(リトルモア)にも詳しく書かれています。365日、毎日ひとつずつ、旬の食材とそれにまつわる栄養や効能、料理のポイントなどを詰め込んだ一冊になっていて、その他の旬の食材についても、栄養や効能など、日めくりカレンダーのように手軽に分かりやすく知ることができます。症状や期待できる効能から調べることもできる便利な一冊。こちらもぜひチェックを。
